SEO目線でコンテンツを見ることの落とし穴
投稿日:2017/02/16 (更新日:)
SEO的に、SEO効果があるから、なんて考え方でサイトやコンテンツを作ったり、見直したりするのを一度やめてみませんか?
ユーザーが求めているサイトやコンテンツは、SEO対策が施されているサイトではありません。
というか、そんなところを見ているユーザーなんていないでしょう。
良いもの、面白いもの、タメになるもの、という原点に立ち返り考えてみましょう。
Googleの変化から考える
2010年ごろまでのGoogleへのSEO対策は、外部リンク(被リンク)の獲得とキーワードマッチによる手法がとられてきました。
とても真っ当な対策とは言えないブラックな手段が横行していましたし、未だに同じようなことを行っていたり、効果を喧伝、妄信しているSEO業者もいます。
機械学習が進んでいる
2015年ごろから盛んにコンテンツSEOを推す声が高まりましたが、これには理由があります。
実際に、Googleはアルゴリズムのアップデートを継続的に行い検索結果の最適化に努めています。
これから重要になっていく項目は、エンゲージメントとインテントマッチのふたつになるでしょう。
ユーザーの行動が与える影響
エンゲージメントとインテントマッチが重要になると言いましたが、どのようなことかと言いますと
- エンゲージメント
- ユーザーとの結びつき
- 愛着などを意味します
- インテントマッチ
- インテントとは意図
- 検索意思、ユーザーの意図という意味です
ユーザーとの結びつきや愛着とユーザーの意思、意図がこれから大きく検索順位に影響を与えていくと考えています。
なぜ、そうなると思うのか
以前のようにクローラーに向けてのSEO対策では、通用しなくなりつつあるのもGoogleはユーザーのために検索順位を決定しているからです。
SNSでシェアされている、SNSからのリンクでサイトに訪れる、という動きの拡大も今後は必ずGoogleに変化を促す影響になると考えられるからです。
検索してからのユーザー行動
検索して目の前に出された検索結果がユーザーにとって最適かどうかはユーザーが決めることになります。
1位で表示されているサイトに見向きもしないユーザーもいるからです。
そして、そのようなユーザーが多ければ検索結果は変わることになるでしょう。
いずれ、クローラーからの情報とユーザー行動の両方からやSNSからの影響も加味された検索結果になると考えておいて損はないでしょう。
【コンテンツSEOの大前提】クオリティとニーズ
コンテンツSEOの時代だから、コンテンツに力をいれようと安直な考え方も危険です。
しかも、それを今までのSEO的観点からのモノの見方で行っていると本質は見えてきません。
SEOと切り離してコンテンツを考える
SEO的に良いコンテンツ、という言葉も眉唾物な表現だと個人的には思います。
SEO効果があるコンテンツも同様です。
最低限、タイトルやキーワードは意識しておくぐらいで後は内容の勝負になるでしょう。
ユーザーが良いと思ったコンテンツが結果的に効果があったコンテンツになるからです。
発信する情報に責任を持つ
扱うトピックによって異なりますが、情報や品質に責任を持つのは当然です。
キュレーションメディアによる低品質で無責任なコンテンツが浮き彫りになる例もありました。
組織的に行っている例もあり、詐欺同然のような情報も含まれていては問題が起こらない方が不思議です。
ユーザーが求めてるものを提示
ユーザーのニーズに合致するコンテンツであることが大前提です。
ターゲットを絞るのは重要ですが、ユーザーは自分で選んでサイトに来ているからです。
ユーザーの意図や目的に合致しその上で役に立つコンテンツを考えましょう。
方向を見失いがちなSEO対策
- サイトボリュームを出すために○○○○字以上!
- 対策ワードを多く含めましょう!
- 他のサイトはこういう記事がある!
だから、そうしましょう!みたいな、SEOの考え方は一度、忘れて冷静になったほうがいいでしょう。
目安として大事なことかもしれませんが、そういうことじゃないんじゃない?と思わされることが多々あります。
○○○○字以上!
何文字以上あるページは効果があると言った意見もよく耳にしますが、それが全てではないのは何の知識もなくてもわかると思います。
いくら文章量が多くてもタメにもならない、面白くもない、意味が分からない、そのようなコンテンツに価値があるとは言えません。
このサイトやページは何文字以上のページがいくつあるから良いサイトだ!
なんて考え方はバカげていますし、本質的には無意味です。
対策ワードを多くする
対策しているキーワードを多く含めることで、検索エンジンへのマッチングや深い情報を扱っているようにして、SEO効果を高めるということもよく耳にします。
効果はゼロではないでしょうが、コンテンツの質を高めることにはなっていません。
単純にページを読んでいて、このページは検索してきたキーワードがたくさん入っているから良いページだな、なんて感想を持つユーザーがいるとは考えられません。
僕は、ページを読んでいて、そのような感想を抱いたことすらありません。
他のサイトはこうだから
競合サイトやページを調査することは重要ですが、既に他のサイトにあるコンテンツを追加したところで、それは良いコンテンツになったというわけではなく、ようやく当たり前のコンテンツ、普通のコンテンツになったというだけです。
プラスアルファなにか他のサイトにないものを追加することが必要です。
独自情報が重要
どこででも手に入る情報しか載っていないサイトはいつかユーザーから選ばれなくなるでしょう。
このサイトだから、この情報がある、このサイトが発信することは他とは違う独自のカラーがある。
しかも、それが面白くタメになるなど価値がないといけません。
そのような独自性や価値がないと、わざわざ利用しようとは思わないものです。
ユーザーのためにならなければ通用しない
どんなに価値がある情報でも受け手のことを考えていなければ、通用しません。
タメになる情報や面白さを提供しても成果にはなりにくいのが現状です。
ですが、それでもユーザーのためを一番に考えなければなりません。
広告を嫌悪する気持ちもわかりますし、押し付けられた一方的なやり取りでは離れたくなる気持ちもわかります。
量や押し付けではなくどれだけ深くユーザーの心に刺さるか、訴求できたのか、ということが大切です。
SEOのことは忘れる
極端な言い方ですが、コンテンツのことだけを考えた場合、SEOのことは忘れたほうがいいでしょう。
なにか、面白いことやユーザーに伝えたいことを文章や記事にするときにSEOのことを考えてやる必要はその時点ではないからです。
ユーザーが読んだときどう思うのだろう、という視点と自分が良いと思えるものが出来たかどうかということが重要です。
自分ではいいものができたと思ってもどのような反応が返ってくるかはわかりませんし、その反応がすぐの場合も、時間が経ってからくる場合もあるからです。
SEOは手段であって目的ではない
中古ドメインを利用するのも、被リンク対策するのも、きちんとした土台となるサイトがあってはじめて相乗効果を起こすものです。
サイトの土台と言えるコンテンツが良くない場合はその効果は期待できません。
一発逆転の魔法のような施策などありません。
中古ドメインは手助けをしてくれる力を持っていますが、その効果を活かすも殺すもサイト次第ということになるからです。