Googleの「ウェブスパムレポート2017」から健全なサイト運用を考える
投稿日:2018/07/20 (更新日:)
Googleの公式ブログ内で「ウェブスパムに対するGoogle の取り組み-ウェブスパムレポート2017」という記事が公開されています。
ウェブスパムを行うことは、ガイドライン違反になりリスクが高いものです。
やってもメリットなどはないと言ってもいいかもしれません。
2017年にGoogleが発表したウェブスパムの傾向に関して、考察していきましょう。
Googleはスパムと戦っている
スパムと言っても自覚がない方もいるかもしれませんが、簡単に言えばウェブ上での不適切な行為を指す言葉です。
迷惑や被害を生むものもそうですが、無価値なものや無意味なことも含まれます。
質を高める以外での、意図的な順位操作の部分に関してもスパム行為になるものもあります。
公式ブログ内の「ウェブスパムに対するGoogle の取り組み-ウェブスパムレポート2017」の記述を引用して紹介しますが、
Google検索で情報を探しているユーザーにできる限り質の高い検索結果を提供することです。
しかし、検索結果の掲載順位を操作し、そこから利益を得ようとする悪質な行為も後を絶ちません。
とあり、SEO対策のつもりでも悪質な行為になっている、敢えてやっているならば悪質かつ不適切な行為であると言えるでしょう。
スパムで操作できてしまうとGoogleとしては最適な検索結果を提供できなくなるので、日々戦っているということです。
2017年のウェブスパムの傾向とは
常日頃対策を行い、アップデートやアルゴリズム変更を繰り返しているGoogleですが、隙をついてくるスパマーとは戦いと言っていいでしょう。
公式ブログ内でも、イタチごっこという表現が使われており、依然としてスパムは後を絶たないという状況であり、Googleはより強度を高めて対策をしているようです。
ウェブサイトのハッキングの増加
2017年はハッキングが増加していたそうです。
Googleがハッキング対策を推奨していた要因でもあると考えられます。
順位操作やマルウェアやウイルスの拡散を目的としたハッキングが増加している傾向があるようです。
ハッキングされてしまうと、情報や資産などを抜き取られてしまう恐れもあるので注意が必要です。
サイトのセキュリティの強化やハッキングされた後の適切な対処をウェブマスターはサイト運用を行うにあたり知る必要があるでしょう。
リンクの操作も依然として行われている
未だに不正なリンクでの順位操作を行う傾向の割合は高いようです。
記事から引用しますと、
他にも典型的な不正行為として挙げられるのが「リンクの操作」です。
リンクは、Google検索での掲載順位を決める基礎的な要素の 1 つです。
2017年は、ランキング手法の改善と手動による対策の強化を通じて不自然なリンクの削除に力を注ぎ、スパムリンクを前年比でほぼ半数にまで減らしました。
と記載があります。
はっきり言ってしまえば、この期に及んで低品質でスパムと変わらないリンクで順位操作をしようという手法を用いるのは愚策であると言えるでしょう。
リンクに関しては、 Googleも厳しい目で対処している印象や効果よりリスクの方が高まっている傾向があるので、自演や意図的なリンクは避ける方が無難です。
スパム行為やスパムサイトはGoogleに報告
Googleはスパム行為やスパムサイトを発見したら報告することを推奨しています。
1年間での検索スパムに対する報告は9万件近いと記載があります。
すべてが報告されて問題があると判断されるかはわかりませんが、報告することで対応や対策がなされ検索結果や検索エンジンそのものが最適化や健全化されていくので、協力することは無駄ではないでしょう。
逆に不適切行為は通報されると思うべき
不適切な行為やスパム行為は、Googleが目を光らせているということもそうですが、一般ユーザーからも報告対象になり、リスクが高いということです。
効果もさほど出ないようなリスクがある手法や単純に迷惑な不適切な行為をしないで、しっかりとしたサイト運用をすることが最も効率的と言えるでしょう。
真っ当なことをしていれば、通報されたとしても影響はないでしょうから、様々なリスクを考えてもスパム行為はしない方がいいです。
スパム攻撃の可能性もあるので注意しておく
リンクやハッキングなどは、自分でしていなくても悪意を持って第三者からされることがありますので、常日頃から確認して対処しておくことも重要でしょう。
知らなかったでは、取り返しがつかないこともあります。
ですから、サイトの状態はサーチコンソールなどを利用して健全に保たれているか、リスクを内包する要素はないかということは分析しておきましょう。
リスクを減らす健全なサイト運用を心掛ける
SEO対策を自分で行うにしても、SEO業者に依頼するにしても内容がスパムやガイドライン違反になるものであれば、すべきではないことです。
したとしても、無駄であると言い切れます。
提案されたものがスパムやガイドライン違反であれば、悪質なSEO業者であると考えていいでしょうし、ペナルティになるなどの最悪な結果が出ていれば疑う余地もありません。
Googleの発表からもわかるように、検索順位を操作しようというハッキングやリンクは絶対にすべきではないでしょう。
また、ハッキングに対するセキュリティの改善や強化、不適切なリンクへの対処などをしっかりと行うことが求められています。
不適切な行為やスパム、意図的なリンクなどをしなくてもサイトの質を高める努力をすることで評価されます。
ハイリスクハイリターンということは既になくリスクだけがあると言ってもいいでしょう。
サイトの価値を高め、リスクを取らないサイト運用を心掛け、Googleやユーザーに価値を提供できるサイトを作成し運用しましょう!