WayBack Machine(ウェイバックマシン)でペナルティドメインを見てみよう!
投稿日:2017/02/01 (更新日:)
- まずは、WayBack Machineを使ってみましょう
- ペナルティドメインの運用履歴を見てみる
- WayBack Machineでペナルティドメインを見破るのは簡単ではない
- 中古ドメインを選ぶなら多角的な調査が必要
Internet Archive(インターネットアーカイブ)が提供する、WayBack Machineウェイバックマシン)(はドメインを調べる上で、非常に有効なツールです。
今回は、購入時点で既にGoogleペナルティを受けていた中古ドメインの過去や運用履歴を見てみたいと思います。
中古ドメイン選定のヒントが知りたい方やウェイバックマシンをどのように使っていいか知りたい方は、是非参考にご覧ください。
※当店はWayBack Machineを含む様々なツールや独自調査を行いドメイン選定を行っています。
また、アクセス中古ドメインの商品は事前にペナルティチェックを行っています。
まずは、WayBack Machineを使ってみましょう
まずは、ウェイバックマシンの利用の仕方を説明します。
操作はいたって簡単です。
調べたいURLやドメインを検索窓に入力するだけで、入力したURLやドメインの過去の運用履歴を確認することができます。
データ取得の回数と、データ取得期間が表示されます。
この期間を見るだけで、ドメインエイジの目安にもなりますね。
カレンダーが表示され、視角的にもわかりやすく確認することができます。
日付が青色になっている部分を選択するとその日のサイトやページを確認することができます。
ウェイバックマシンで過去の運用履歴を見るために行う動作は、これぐらいです。
はじめてご利用になる方も、直感的に使いこなせると思います。
ペナルティドメインの運用履歴を見てみる
様々なツールや独自調査を行っても、Googleペナルティを受けている中古ドメインを購入してしまうことはあります。
どのような運用を行っていたから、Googleペナルティを受けたのかまではわかりませんが実際に、ペナルティドメインの運用履歴を見てみましょう。
今回は、手動ペナルティのステータスが、
だった中古ドメインを例にしています。悪質なスパムの事例
購入時点で悪質なスパムのペナルティを受けていたドメインの運用履歴のカレンダーです。
Googleペナルティのステータスのひとつである悪質なスパムは、Googleの品質に関するガイドラインに違反するようなテクニックが用いられていた場合に、この判定を受けます。
では、どのようなサイトの変遷を辿って来たのかを見てみましょう。
2006年12月8日~2007年07月02日
何のページかわからないまま半年以上放置されていますね。
テンプレートのままなのか、ドメインパーキングを行っている様子もありませんし、この時点でもサイトが良い状態と、言うことはできないでしょう。
2008年01月01日~2009年02月20日
エラーメッセージが表示されてますね。
実際、このままの画面のままでずっと表示されていたかは確実に言い切れませんが、こちらも良い状態とは言えません。
また、この期間も1年近くあるので放置されているのか、良くないことを行っていたのではないかなども考えておきましょう。
2011年02月09日~2011年12月30日
インターネットアーカイブのウェイバックマシンのクローラーがスナップショットを取得できなかった場合、このような画面が表示されることがあります。
単に、クローラーが取得できなかっただけの可能性もありますが、サイト側で良くないことを行っている可能性もあります。
2013年07月18日
やっと、サイトらしきスナップショットが出てきましたね。
このようにサイトのスナップショットが表示されましたら、どのようなサイトであるかを詳しく見てみましょう。
パッと見るだけで判断できるのは、英語であるということと、クラブやバーの紹介サイトのように見えます。
作りとしては簡素な作りですし、リンク集と判断することもできますね。
2014年12月22日~2015年05月16日
一見、違うサイトに様変わりしているように見えます。
ULTRAというサービスか、会社なのでしょうか、ですが、ところどころBarという文字が見受けられます。
何のサイトかよくわからない場合は、そのページを翻訳してみたり、どれぐらいコンテンツがあるかも調べます。
ですが、簡単に言ってしまえばパッと見たときに何のサイトなのかよくわからない場合は危険ということもできます。
全てを確認した上で思うこと
例の悪質なスパムであった中古ドメインは、大きく4回、画面が変わっていました。
サイトの見た目としては、大きく2回変わっています。
また、取り扱っている内容も一致しているとは言い切れなさそうです。
悪質なスパムであったことをわかっている今では結果論になってしまいますが、良いドメインとは言えません。
目的をもって中古ドメインを購入する場合、このドメインの運用履歴を見る限りでは何に適しているのか、何の分野であったのか特定することは難しいでしょう。
ハッキングされたサイトの事例
購入時点でハッキングされたサイトのペナルティを受けていたドメインの運用履歴のカレンダーです。
Googleペナルティのステータスのひとつであるハッキングされたサイトは、過去に何らかの攻撃や問題を抱えていた形跡があります。
こちらも、どのようなサイトの変遷を辿って来たのかを同様に見てみましょう。
2003年01月27日~2003年10月17日
この期間は、ウェイバックマシンでの取得データがありませんでした。
2004年05月26日~2005年02月03日
1年近く、ホスティングのバナーがあるだけの状態ですね。
また、バナーの下の言語は英語ではないようです。
2014年01月17日~2014年09月23日
前回取得した、スナップショットから10年近く経ってますね。
この間、何があったのか正確なことはわかりませんが、使用されていない期間が長いドメインには注意したいところです。
サイト自体は、女性向けのショッピングサイトのようです。
言語も英語ではなさそうですね。
ECサイトだったドメインもリスクがありますので注意してください。
2015年03月23日~2016年01月11日
同じサイトのままのようです。
若干デザインを変更したのか、ぐらいでしょうか。
PayPalの文字が見受けられますので、ECサイトとみて間違いないと思います。
全てを確認した上で思うこと
ハッキングされたサイトかどうか、運用履歴だけで判断するのは難しいです。
ですが、このドメインの場合は空白期間が長いのとECサイトだったという点については考えないといけないポイントではあります。
ECサイトや空白期間があるのが全てダメというわけではありませんが、リスクが他に比べ高いということは覚えておくといいと思います。
価値のない質の低いコンテンツの事例
購入時点で価値のない質の低いコンテンツのペナルティを受けていたドメインの運用履歴のカレンダーです。
Googleペナルティのステータスのひとつである価値のない質の低いコンテンツは、読んで字の如く価値がないページやサイトがこのペナルティの対象になります。
最後にこちらも、どのようなサイトの変遷を辿って来たのかを同様に見てみましょう。
2000年12月04日~2003年06月11日
情報サイトなんでしょうか、台湾についていろいろ情報が書いてありますね。
そこまで不自然な点もなく、問題はなさそうに見えます。
2004年05月23日
GoDaddy(ゴーダディ)の画面が表示されています。
以前の持ち主が手放した可能性が高いです。
2004年06月14日~2005年02月02日
教育機関のリンク集のようなものになっているようです。
リンク集も、あまり良いとは言えない傾向が多くあります。
2005年08月11日~2006年01月27日
簡素な作りですが、医薬品の通販サイトのように見えます。
ECサイトはリスクがあると言いましたが、ECサイトで問題がある場合、価値のない質の低いコンテンツのステータスで収まるとは考えにくいと思います。
結果論にはなりますが、健全なECサイトであったかもしれません。
2006年05月02日~2007年06月28日
これは前回のスナップショットの医薬品サイトと同じサイトだと思います。
サイトとしての作りが、以前よりはらしくなったかなという程度ですね。
2008年08月20日
GoDaddyの画面でした。
ECサイトの持ち主が何らかの理由でドメインを手放したのでしょうか。
2011年04月10日~2011年07月28日
データが取得されていませんでした。
ECサイトだった頃から4年ほど経っていますが、動きがないようです。
2011年09月25日~2015年02月20日
一番最初の台湾に関する情報サイトのようになっています。
過去の運用履歴をみて誰かが目的と一致したため購入したのかもしれません。
それなりの期間運用していたようですね。
2016年02月07日~2016年03月28日
質の低いサテライトのような見た目で、未完成の感じもあります。
このドメインは、これが原因でペナルティになったのかもしれませんね。
全てを確認した上で思うこと
このドメインは、持ち主や使用用途も数回変わっていますし、放置されていたような期間もありました。
Googleペナルティのステータスが価値のない質の低いコンテンツ、で収まっていて運が良かったということができるかもしれません。
質の低いコンテンツかどうかは、日本語のサイトでしたら判断がつくかもしれませんが外国語だと難しいです。
また、文章量やコンテンツ量で決まるわけでもなく、内容を読み取るにしても大変な作業だと思います。
ですが、価値のない質の低いコンテンツでしたら新たにサイトをしっかり作って再審査リクエストを送れば解除は難しくないかもしれません。
WayBack Machineでペナルティドメインを見破るのは簡単ではない
たまに、ウェイバックマシンで運用履歴を見ていて個人的見解ではありますが、これは良くない、これは良いと思っていたドメインのペナルティチェックの結果が異なることはあります。
ですが、ペナルティを調べる上で運用履歴を確認することはやはり重要です。
なぜなら、ペナルティドメインだからといってAhrefsやSEOMoz、Majesticなどの調査ツールの数値が悪いわけではないからです。
むしろ数値だけ見ると一見、良く見える中古ドメインは多くあります。
中古ドメインを選ぶなら多角的な調査が必要
目利きを行う上で重要なのは、多角的な視点を持つことです。
数値だけを信じない、表面的にわかること以外を考えることが必要です。
中古ドメインは手放されたドメインでもあるので、手放した理由を考えることで見えてくることもあります。
アクセス中古ドメインでは、Googleペナルティのない高品質の中古ドメインを取り扱っています。