SEO効果がある施策、SEO効果が無い施策
投稿日:2017/08/21 (更新日:)
こんにちは、菅野です。
今回は「SEO効果がある」施策、「SEO効果が無い」施策について解説します。
SEO対策には正解は無いとも考えられますが、今回のコラムではなるべく断言的な言い方と具体的な方法について解説できるようにしたいと思います。
また、「ブラックハットSEOは悪だ」、「良い記事を書き続けなさい」、「ユーザーの利益の為」、「コンテンツマーケティングの時代だ」などと言ったつまらない話や概念にはあまり触れないようにし、メディアサイトをたくさん手掛けてきた経験をもとに説明したいと思います。
SEOに正解は無いというのはごもっともで、理解できるが私が正解だと確信してることについて書きます。
SEO効果がある施策
私が施策してきたSEO対策で効果があると判断されたやり方の紹介、根拠を明確にします。
ケースによっていろいろ変わると思うので、紹介する施策の中でもSEO効果に再現性のあったものだけを言います。
※誰でも知っていて当たり前のように語られている事も含まれています。
それだけSEO効果が大きいということです。
titleタグ(タイトルタグ)の最適化:SEO効果アリ
コンテンツの内容で検索順位が決まるというのはモチロンですが、titleタグの書き方を変えるだけでもSEO効果が発揮されます。
というよりtitleもコンテンツの一部と考えてください。
わざわざ切り離して考えてしまうと、SEOを追い求めるあまりコンテンツとタイトルの不一致が出ます。
では、具体的にtitleをどうするのでしょうか。
思わず読みたくなるタイトルと悩みを解消するコンテンツ
魅力的なタイトルを付けてください。
コンテンツが世界で最も優れていたとしても、タイトルが例えば
「SEO対策のやり方 | 日記」
これじゃ、コンテンツが良くても読む気が全くしません。
この例では世界一優れたコンテンツなので、1位を取ることがユーザーにとってもGoogleにとっても期待される動作なのですが、1位を取ることは不可能もしくは非常に長期間を要するでしょう。
また、いかにもバイラルしそうな魅惑的なタイトルを付けたとしても、肝心の中身がつまらない内容であれば、瞬間的に上位になってもすぐに陥落するでしょう。
でも、タイトル一つで順位に好影響も、悪影響も与えることが出来るため、1文字当たりのSEO効果の重要性はタイトルのほうが濃いのは明白です。
SEO対策を意識するキーワードをなるべくtitleの左に
これも割と基本的なことですが、 ページのテーマとなるワードはtitleの左(最初のほう)に書きましょう。
根拠はGoogle検索結果に掲載されるtitleは長すぎると自動的にカットされるので、大事なことは左側に書くというのは根拠があります。
また、文字は通常は左から右に読んでいくので、大事なことは左に書いたほうが視界に入る確率が高いとも言え、もはやWEBやSEOに関係なく基本的な事として知られていることですね。
1ページの文字数ボリューム:SEO効果アリ
傾向の話です。
あくまで傾向ですが、1ページ当たりの文字数が多いほどSEO効果は強く発揮されます。
具体的に言うと、ブログのような投稿型のコンテンツであれば最低でも2000文字は欲しいところで、平均的には3000文字は欲しいです。
多い場合で15000文字ほどまで書いても丁寧に書いてあればSEO効果でマイナスの評価を受けたような痕跡は見当たりません。
本来はおそらく少ない文字で簡潔にユーザーの疑問や悩みを解消できるスマートな記事が評価されることでインターネット全体の質を上げることが出来るのでしょうが、現状では「文字が多い=詳しく専門的」と検索エンジンに評価される傾向があるのは感じます。
ただし、無駄に論点がずれたり、引用ばかりしている記事は全く評価されませんでした。
この後に話す「ページ数」にも関わりますが、サイト開設初期はページ数も少ないことから低品質でも焦って記事をUPしたくなります。
気持ちはよくわかりますが、丁寧に仕上げた記事を1日1記事だけ作るほうが結果的に早く成功します。
文字量の裏技
推奨はしませんが、疲れている日ややる気のない日は誰にでもあって、完璧な記事を毎日書けというのも酷です。
そんな時は、5記事に1回だけ長文でしっかり書き上げて4回はちょっとサボって書くということも実際にします。
推奨は全くしませんが、サイトの核となる記事が5回に1回程でも含まれていれば、サイト全体の価値は落ちにくいと私の環境では確認できました。
記事の品質
記事の品質は高ければそりゃもちろんいいのですが、「品質を良くしろ」という言葉は人によって変わるので逃げでしかありません。
良い記事にするために
- サイトで調べた事はもう公開されているので無価値に等しい(嘘書いていいわけではないが)
- 「だと思います」は極力使わない→読者が不安になる
- 「それ」「あれ」は読みにくいからあまり使わない
- 改行を多くする
- 必要なら図も挿入する
- 引用でサボらない
- 引用するなら参照元を明記する
- キーワード使用回数や比率は常識の範囲内だけで気にする
- ペルソナを設定しておく
- SEO的に重要だと思われる部分は上部に書く
ちょっと待って。
読み易さはSEO効果に影響するの?と疑問を持たれたかもしれません。
人が読まないと判断されるようなページ、つまり、直帰率、滞在時間なども長期的にはSEO効果として検索順位に反映されている可能性が完全には排除できず、少なくともユーザー満足度を測定する指標にはなっています。
ユーザー満足度の高いコンテンツは検索順位がどうなっていくか、、、と考えておいてください。
記事数:SEO効果アリ
記事数もしくはページ数は重要です。
記事が多ければ多いほど、訪問者の悩みを解消できる可能性がアップされるからです。
調べごとがあってある記事にたどり着いて、また新たな疑問が沸いてくると言ったときに、ページが多ければその疑問に応えられるコンテンツが出てくる確率は高まり、ページ回遊が多くなります。
さらにカテゴライズがユーザー目線で最適であれば、とあるジャンルのコンテンツ群が構築され内部リンクの集中などがおこり、「内部リンクが集まる=みんなが求めるコンテンツ」という構図が完成されます。
この内部リンク設計についても解説します。
内部リンク設計
内部リンク設計はSEO効果を最大化するために重要です。
内部リンクが多く集まるページは訪問者に行ってもらいたいページということで、クローラーも良く巡回し、評価がされやすくなります。
例えば「SEO」のようにある程度広い範囲を指すキーワードであればカテゴリページ(記事一覧)が、「SEO対策 中古ドメイン 効果」など限定されたキーワードであれば記事末端が上位表示されやすくなっているのは、ユーザーの求めるコンテンツを上位表示する場合が多いです。
この時、内部リンクの集まり具合を見て、TOPページなのか一覧なのか末端なのかを判別しています。
内部リンクで出来る施策
- 基本は上位ディレクトリ程内部リンク集まる設計にするべし
- パンくずリストで内部リンク増加させる
- フッターのコピーライトにもリンクはろう
- SEO対策したいページの下層に多くのコンテンツを配置しよう
- そしてSEO対策したいページにリンクをしっかり戻そう
内部リンクは数あるSEOの施策の中でもSEO効果が手軽に素早く得られる良い施策と考えています。
被リンク:SEO効果アリ
被リンクは自分のサイトを紹介してくれたりして自然に増える場合と人為的にサテライトサイトを構築して自作自演をする場合と大きく2種類あり、ホワイトハットやブラックハットと区別されることもあります。
ホワイトかブラックかはさほど重要ではなく、問題はどんな被リンクであっても、それは検索順にどのような影響をもたらすかです。
自作自演でもナチュラルリンクでも、それがユーザーの役に立っていれば問題ないでしょう。
つまり、ナチュラルリンクの一つも獲得出来ないサイトは、自作自演でも何やっても評価されない(別にリンク関係無に)
コレを念頭においてください。
被リンクはウェブサイトの人気投票のようなもので、そのサイトのポテンシャルを超えるようなリンクを送っても、SEO効果としては極めて見えにくいというのが現状です。
では、どう効果を出すか
私の考え方だと自演サテライト、ナチュラルリンクの区別はしません。
リンクを貼ってSEO価値の転送をするのも良いが、同時に本物の人間のトラフィックも送ってください。
IP分散がー とか ドメインパワーがー とかノウハウはたくさんあるのですが、基本的にユーザーに価値のあるリンク先を提供してあげましょう。
ドメインパワーの話はこの前提があっての、もっと深いところの戦いです。
ものすごいドメインからリンクを送ればユーザーの有無なんかに関わらず確かに順位が上がることはあります。
但し、クローラーから無意味なリンクと評価を受けたのか、一時的な順位上昇であって、その後の維持に苦労するのがオチです。
自社サービスのオウンドメディアやコーポレートサイトからのリンクは自作自演でアウトかと言えば、私の知る範囲でペナルティを受けた人は誰もいません。
検索エンジンを騙そうとしないで、リンクを貼りたいなら堂々とやりましょう。
ゴミサテライト量産ではなく。
そして、もしサテライトサイトを自分で生産する場合は、リンクの受け皿となるレベルまでコンテンツやページ数を作りこみ、順位がついてから行うようにしましょう。
どうしようもないような順位からリンクを貼るケースがありますが、きわめて不自然であり、効果も出ないもしくは一時的ものになってしまいます。100位→30位にするために貼るのではなく、10位→5位にするために貼るようなイメージです。
リンク否認
低品質なリンクは駄目…...
もう聞き飽きましたね
具体的どこからリンクが来ていたら「低品質」か紹介します。
全部は無理なのでよくあるパターン紹介します。
- アーカイブ保存サイト
- RSSだけまとめたやつ
- リンク集
- 自分の言語じゃないサイト
- 自分のサイトにリダイレクトされるドメイン
これらが100%低品質かと言われるとそうでは無いですが、ほぼダメでしょう。
サーチコンソールでリンク否認すると順位改善されること多いです。
悪くても順位変動なしで、よほど間違えない限り順位を落とす要因になったことはありませんでした。
ドメインエイジ:SEO効果アリ
ドメインの年齢(ドメインエイジ)は検索順位に影響します。
長く安定的に運用されていたドメインであれば、インデックスされやすいうえに、検索順位も上位に食い込みます。
ハッキリ言って検索エンジンから信用を得たドメインであれば手抜き記事でも結構な順位にインデックスされることを確認済みです。
ただし、インデックスされるからと言って手抜きコンテンツばかりだと後から痛い目にあいますので注意を。
ドメインエイジを見る際、whoisの日付ではなく実際の運用期間を見るようにしてください。
しっかり運用されていた期間が3年だとするとwhoisで20年のドメインも3年のドメインでも同じ3年のドメインの評価を得ると思っていましょう。
SEO効果がほぼ無しの施策
これまでは特にSEO効果が見えやすかった施策を紹介しましたが、SEO効果がほぼ見えてこなかった施策ややり方についても解説していきます。新規ドメイン:SEO効果無し
新規ドメインではSEO効果はありません。
むしろ、エイジングフィルタなどと呼ばれる現象などに悩まされる場合もあります。
※もちろん新規ドメインが悪いと言ってるのではありません。
文字列でSEO意識しても目に見えた効果はありません。
ただ、ドメインの文字列やTLDによっては信頼性が増し、CTRには好影響はある場合もありますが、SEOに影響が出るとまでは言えないでしょう。
日本語ドメイン:SEO効果無し
日本語ドメインの新規ドメイン、日本語ドメインの中古ドメインであっても「日本語」という部分で特段効果を感じられたことは一度もありません。
一時期、キーワードを含むということで日本語ドメインがもてはやされましたが、私は一度もSEO効果を感じることが出来ませんでした。
ただ、先ほどと被りますがCTRでの好影響はある場合も多いでしょう。
ソーシャルシェアによる被リンク:SEO効果無し
ソーシャルからの被リンクについては検索順位に直接影響を与えるようなSEO効果はデータの上では一切確認が出来ませんでした。
とはいえ、ツイッター、フェイスブックなどからのシェアはSEO以外にもメリットは多数あるので、ブランディングやバズなどに役立てることはウェブ集客をするうえでは良い施策と言えます。
SEO効果が曖昧なところ
ここからお話するSEO対策の方法はSEO効果が曖昧で、データの上では効果が未確認となっているものです。
ただ、何となくこれが原因で順位上がった?という感じです。
正確性に欠けるため読み飛ばしても全く問題無いと思います。
発リンクによるSEO効果:曖昧
セオリーでは発リンクはSEO効果としてはネガティブなイメージです。
私も基本的にはSEO価値を外部に転送してしまうマイナス施策だと考えていますが、関連性の高いページへの発リンクは自サイトのサイトジャンルを決めるのに役立っているのではないかと感じることもあります。
実際いくつかの業種やワードで上位サイトの発リンク(フォロー・ノーフォロー等色々な条件で)を調べてみたところ「発リンク」が多いのに上位表示されてました。
これだけでは発リンク数より被リンクやサイト評価が高いだけだと思いましたが、試しに自サイトで発リンクを設置したところ順位が上がりました。
ユーザーの為に関連性の高いリンクを設置することはSEO効果があるのではと疑っていますが、本当のところは分かりません。
施策としてはやる必要はないでしょう。
はてなブックマーク:曖昧
ソーシャルブックマークである「はてなブックマーク」からの被リンクはSEO効果が曖昧だと考えられます。
もちろん流入にはつながるというメリットはありますが、直接的に順位に影響を及ぼすSEO効果は微妙なところです。
ある程度人気のウェブサイトであれば「はてなブックマーク」はたくさんつき、結果多くのバックリンクを獲得することになります。
しかし、はてなブックマークと検索順位の関連の相関性データは今のところ見つけられていません。
SEO効果が出る施策を見極め、リスク回避する
効果が出るか出ないか分からない、もしくは出ても見えにくい施策は継続するべきではありません。
きわめて曖昧な施策で検索順位が上がれば成果にする反面、検索順位が下がればGoogleアルゴリズム変動だと言い訳する。
こんなSEO担当者をたくさん見てきました。
順位決定にはわずかな運も含まれるのかも知れないですが、理由があって決定される検索順位です。
皆さんもSEO効果が高い施策から優先的にやっていき、費用対効果が悪い施策やリスクを取らなくてはならない施策はよく考えてから行いましょう。