【アクセス爆増プロジェクト(第1回)】「めるまえ通信」様(中古ドメインを使ったSEO実験結果報告)
投稿日:2022/09/29 (更新日:)
- プロジェクトの概要
- プロジェクト参加サイトのご紹介
- 検証概要
- 検証結果
- 【検証結果.1】インデックス状況について
- 【検証結果.2】検索パフォーマンス
- 【検証結果.3】特定キーワードの検索順位の推移
- 【検証結果.4】アクセス数の推移
- まとめ
プロジェクトの概要
「アクセス爆増プロジェクト」は、アクセスに伸び悩んでいるサイトやGoogleコアアップデートによりアクセスが減少してしまったサイト、Googleペナルティを受けてしまったサイトなど、アクセスが集まらなく運用を放棄してしまったサイトなどを対象にアクセス中古ドメインで販売中のプラチナランクの中古ドメインを使ったSEO対策で、サイトのアクセス復活を目指すプロジェクトです。
プロジェクト参加サイトのご紹介
第1回目の募集は2022年6月1日~6月7日の期間で募集を行わせていただき、20サイトもの多くの方からご応募をいただきました。
その中より、選出させていただきましたのが「めるまえ通信」様のサイトとなります。
「めるまえ通信」様について
「めるまえ通信」は、「はじめるまえ・やめるまえ・あきらめるまえ」という、みなさまが生活する上で出会う、さまざまな「めるまえな時に役立つ」をコンセプトに、管理人の得意分野、IT・通信ジャンルに特化して情報発信する個人ブログです。
引用:https://www.ibdhost.com/about/
審査でのポイント
めるまえ通信様は、IT・通信ジャンルを中心に独自の調査や比較など、オリジナル性のあるコンテンツを配信しており、記事の内容もしっかりと作り込まれているため、業界初心者でもわかりやすい内容のものとなっています。また、ユーザーの知りたい情報、お役立ち情報など情報量も豊富であり、SEOを意識したサイト設計も今回選出させていただいた理由となります。
検証概要
検証内容
- インデックススピード(Google Search Console、site:での確認)
- 検索パフォーマンスの状況(Google Search Console、site:で確認)
- 特定キーワードの月間検索数の推移(外部の検索順位チェックツールで確認)
- アクセス数の推移(Google Analyticsで確認)
選定ドメイン
ドメイン名:ibdhost.com
パワーランク:62.0
被リンクドメイン数:371
ドメイン年齢:19年6ヶ月
元はホスティング関連のサイトのドメインとして運用されており、プロバイダや通信系などのバックリンクも非常に多く、運用実績も十分にある中古ドメインになります。
検証結果
サイト公開日:2022年8月1日
効果計測期間:2022年8月1日~8月31日(1ヶ月間)
<載せ替え前のドメイン>
サイトURL:https://www.merumae.com
パワーランク:28.7
<載せ替え後の中古ドメイン>
サイトURL:https://www.ibdhost.com/
パワーランク:62.0
販売価格:¥101,200(税込) / プラチナランク
【検証結果.1】インデックス状況について
Google Search Consoleよりsitemap.xml送信を8月1日15時30分に送信。
翌日9時42分には9ページがインデックスされており、インデックススピードはこれまでの実験同様に早いことがわかります。
【検証結果.2】検索パフォーマンス
ドメインの載せ替え前と載せ替え後のGoogle Search Consoleの検索パフォーマンスのデータは下記の通りです。
(載せ替え前)merumae.com
(載せ替え後)ibdhost.com
Google Search Consoleの検索パフォーマンスの中で、最も数値の上がった日を当月と前月で比較してみます。
載せ替え前 merumae.com |
載せ替え後 ibdhost.com |
変動 | |
---|---|---|---|
クリック数 | 5,310 回 | 1,811 回 | ↓ 3,499 回 |
表示回数 | 131,000 回 | 36,900 回 | ↓ 94,100 回 |
CTR | 4.1 % | 4.9 % | ↑ 0.8 % |
掲載順位 | 35.6 | 31 | ↑ 4.6 |
CTR(クリック率)、掲載順位はそれぞれ上昇しているように見えますが、実際には違います。
まず、Google Search Consoleでは1,000件以上のクエリを確認することができないため、Googleデータポータルを用いて1,000件以上のクエリを確認してみます。
取得したクエリ数はそれぞれ下記の通りです。
- 載せ替え前:6,975 件
- 載せ替え後:3,095 件
先ほどの掲載順位の上昇は総数となるクエリ数が減少したことにより上昇した可能性が高く、クリック率の上昇もクエリ数が減少していることから検索表示回数が載せ替え前よりも減少していることが影響していると考えられます。
続いて、キーワードの検索順位の推移をみていきたいと思います。
補足:Google Search Consoleでのクエリ数について
Google Search Consoleでは1,000件以上のクエリを確認することができません。そのため、今回のように1,000件以上のクエリを持つサイトの場合、Search ConsoleのAPIを用いなければなりませんが、プログラミングの知識なども必要となるため技術的・時間的に難しいと思います。
そこで簡単に制限以上のクエリを取得する方法としてGoogleデータポータルを利用します。
GoogleデータポータルではSearch ConsoleのAPIからのデータ取得となっているため、Googleデータポータルから該当のSearch Consolを連携するだけで簡単に取得して確認することができます。
【検証結果.3】特定キーワードの検索順位の推移
下記は2022年8月31日時点での主なキーワードの検索順位結果となります。
(キーワード) | 載せ替え前 | 載せ替え後 | 変動 |
---|---|---|---|
mnp 一括 | 28位 | 27位 | ↓ 1 |
エレコム ソフトバンク | 2位 | 6位 | ↓ 4 |
おとくケータイ | 4位 | 8位 | ↓ 4 |
ソフトバンク 即解約 | 7位 | 14位 | ↓ 7 |
下記は、特に大幅に順位が下がってしまった主なキーワードです。
(キーワード) | 載せ替え前 | 載せ替え後 | 変動 |
---|---|---|---|
ソフトバンク ブラックリスト | 20位 | 58位 | ↓ 38 |
ゲーミングノートpc | 3位 | 圏外 | ↓ - |
Iphone13 残高設定 | 3位 | 78位 | ↓ 75 |
パソコン 理系女子 | 5位 | 圏外 | ↓ - |
全体でキーワード検索順位は低下がみられ、流入の多いページについても大幅な順位変動ではないものの順位が降下しており、これらがアクセス数に大きな影響を与えてしまった要因と考えられます。
【検証結果.4】アクセス数の推移
続いて、アクセスの推移を見ていきます。
載せ替え前(2022年7月1日~7月31日)
載せ替え後(2022年8月1日~8月31日)
載せ替え前と載せ替え後のアクセス数は下記のようになります。
載せ替え前 2022年7月1日~7月31日 |
載せ替え後 2022年8月1日~8月31日 |
変動 | |
---|---|---|---|
ユーザー数 | 7,850 | 4,300 | ↓ 3,550 |
新規ユーザー数 | 7,128 | 4,109 | ↓ 3,019 |
PV数 | 9,564 | 5,345 | ↓ 4,219 |
セッション数 | 8,578 | 4,865 | ↓ 3,713 |
載せ替え後の8月7日までは、載せ替え元からの301リダイレクトによる流入があり、載せ替え前と大きな変動は発生していませんが、8月8日に載せ替え元のインデックスが一斉に消え、載せ替え先に新しく順位が入るという動きがありました。
これにより8月8日以降よりセッション数が日に140前後まで減少しています。
その後、8月27日ごろから少しずつですがキーワード順位の上昇とそれに合わせてアクセス数も上昇を見せていますが、載せ替え前のアクセス数までは回復しきれていません。
まとめ
以上が中古ドメインへの載せ替えから1ヶ月間のアクセス状況のレポートとなります。
残念ながら1ヶ月間での効果は得られず、逆にアクセスが下がってしまう結果となっております。
中古ドメインの載せ替えでは、1ヶ月以内で大幅に検索順位が上昇する例もありますが、逆に、今回のケースのように検索順位が低下してしまう場合もあり、嘘偽りなく、赤裸々にレポートさせていただきました。
1ヶ月で検索順位が上昇しない場合でも、その後の運用により、2ヶ月後、3ヶ月後、半年後など、サイトのコンテンツ状況などにより遅れて検索順位が上がり始め、上位表示を達成するケースも少なくありません。
今回、めるまえ通信様については、計測期間終了後も継続して計測を行わせていただき、なぜ載せ替え前と載せ替え後で大きな変動が発生してしまったのか、インデックス数や適切にリダイレクト処理が行えているかなど、基本的な部分から改めて確認を行いアクセスの動向を見ていきます。
大きな動きがあった際は、適宜レポートいたしますので、お楽しみに!