IP分散とは
投稿日:2017/01/16 (更新日:)
IP分散とは、管理運営しているサイトのIPアドレスを複数用意し不自然な被リンクの数を減らす、または自然な被リンクのように見せるというSEO対策の方法です。
IPアドレスとは、個々のコンピュータに割り振られた番地や識別番号のようなもので、サーバーやパソコンごとに異なります。
IP分散と被リンクSEOの関係
サイトにリンクが貼られている場合でも、IPアドレスすなわちドメインが違えば、利用者が別であるという認識になります。
Googleのアルゴリズムでは、リンク数も検索結果に影響する要因のひとつになります。
そのため、SEO対策のひとつにメインサイトの他にブログなどのサテライトサイトを運営するという方法があります。
ペナルティやスパムの対象になる可能性
同じドメインから多数のリンクが貼られていると効果があまりなく、場合によっては不自然なリンクと見なされてペナルティが課される可能性もあります。
IP分散をする場合には、そのための対策としてメインサイトと関連サイトのIPアドレスをあらかじめ別にしておくことが必要です。
IP分散の必要性とは
極端な場合を除き、自然にリンクが集まってきている場合はそこまでIP分散を意識する必要はないかもしれません。
ですが、サテライトサイトを複数運用して被リンクを獲得している場合はIP分散は必要になります。
多くのサテライトを抱えている場合
サテライトを自作自演の被リンク対策で多く抱えている場合は、IP分散に頭を悩ましていることでしょう。
IP分散をしたほうがいいですが、分散サーバーそのものにリスクがある場合もあります。
また、サテライトと一目でわかるような粗末なサイトではIP分散をさせる以前の問題の可能性もあります。
本来はIP分散はそこまで意識しないでいい
真っ当にサイトを運用していて、自然リンクを獲得している場合は、IP分散を意識する必要も行う必要性もあまりないでしょう。
ですが、被リンク元のIP分散やドメイン分散を意識することは必要です。
スパムからの被リンクではないかなどの判断にもできるからです。
ペンギンアップデートを受けて
Googleのアルゴリズムの向上やアップデートにより以前ほど被リンクを集めるだけでの効果は弱まっていますが、依然として被リンクの獲得は重要です。
自作自演による不自然な相互リンクなどが横行し検索結果に影響が出ていたのも事実で、Googleは2012年にペンギンアップデートを実施しました。
これは、隠しテキストによるリンクや無関係なキーワードからのリンク、自動生成サイトからのリンクなどを排除するというものです。
ペンギンアップデートにより、SEO対策で無作為に被リンクを増やすことだけでは検索順位の上昇が見込めなくなりました。
SEO対策は丁寧に行うことで一定の効果は期待できる
単純に被リンクを集めるだけでの検索順位上昇は厳しくなりましたが、被リンクの効果は有効です。
また、サテライトサイトも被リンクSEO以外にもメインとなるコンテンツに関心のなかったユーザーも取り込める可能性が出てくるため、SEO対策として一定の効果も期待できます。
SEO対策としてIP分散を行う場合には、情報提供のためのサイトと集客のためのサイトを分けるなど目的別に分けることがポイントです。
ユーザーをサイトへ効率的に誘導しながら、不自然なリンクによるペナルティを防ぐ効果とリンクの質を高く保つことが可能になります。
IP分散は中古ドメインを選ぶ際も要チェック
中古ドメインの被リンクを分析するポイントとしてIP分散も確認しておくべきでしょう。
被リンク数やリンク元ドメイン数はもちろん、IP分散もなされているか確認することで、事前にリスクがあるドメインであるか見抜くことができるかもしれません。