多言語SEOの基礎知識
投稿日:2017/08/03 (更新日:)
- 多言語SEO・多言語サイトとは
- 多言語SEOでの外国語への対応
- 多言語サイトや多地域サイトはどう作成すべきか
- 効果的な多言語サイト・多地域サイトを作るには?
- 多言語サイトの作成は慎重に
- 中古ドメインと多言語サイト
日本以外へのSEO対策、海外の国に向けたサイト作成など国外を視野に入れたサイト運用は大きな可能性をもたらします。
中には、日本より海外での認知度や利用率が高いサイトも存在するでしょう。
多言語SEO(多言語サイトSEO、外国語SEO、グローバルSEO)や多言語でのサイト運用について考えていきます。
多言語SEO・多言語サイトとは
海外の国々を視野に入れた場合、日本語で設定したSEOの対策キーワードが適応する可能性は極めて低いと考えることができます。
日本語は、英語のように複数の国で利用されている言語ではないからです。
そのため、海外に向けたサイトやサービス展開を考えた場合には、海外向けのサイトの作成や多言語SEOの必要性が生じます。
多言語と多地域
多言語のウェブサイトとは、複数の言語でコンテンツを提供するウェブサイトです。
例えば、日本語・英語で運用されているサイトなどです。
多地域のウェブサイトとは、異なる国々や地域をターゲットにしているウェブサイトです。
特にこの場合では、サイトを日本語版・英語版などを作成する必要があります。
言語・地域に適したキーワード選定
多言語SEOを行うにあたりターゲットとした国や地域に適した言語でのキーワード調査や設定が必要になるでしょう。
地域や言語が違っていても、検索エンジンにキーワードを入力しサイトを見つけ閲覧するという行為に違いはありません。
自身のサイト内容に適したキーワードを洗い出す必要があります。
適したキーワードを選定しなければ、多言語サイトを作成する際にも影響が生じます。
言語・地域に応じたサイトの作成
海外に向けた展開を行うならば必然的に、サイト自体もターゲットとした国や地域に適した言語で運用していくことになります。
言語だけでなく、その国や地域が持つ文化や慣習、気質なども考慮したサイト作成をすることでSEOとしても適切になるでしょう。
アメリカでも地域により大きな違いがあります。
ヨーロッパなどと一括りに考えてしまうのも危険でしょう。
多様な言語や文化を持つ国々の集まりだからです。
日本を例にしましても、東と西で大きな違いがありますし細かく見ていけば東と西で分けられるほど単純なものではないとわかります。
日本の場合は、地域を限定したサービスでない限りあまり意識をする必要はありませんが、海外の場合は特に意識すべきポイントです。
多言語SEOでの外国語への対応
海外へサイトを展開する場合、必要なのは地域ごとに応じた言語でのSEO対策キーワード選定をすることとサイトの海外版を作成することです。
多言語のウェブサイトを用意することより一歩深く進むことが多言語SEOでは求められます。
どの地域からの利用が現状あるかという面も地域を決定する要因のひとつとして利用できます。
ターゲット地域のキーワードを洗い出す
https://ja.ahrefs.com/keywords-explorer
日本語で行っていたSEOキーワードをただ翻訳するのではなく、地域に適したキーワードを選定しましょう。
画像はAhrefsのKeyword Explorerですが、その他のキーワード調査ツールも用いて調査しましょう。
同じキーワードでも国によりデータが異なるので、ターゲット地域を設定しキーワード調査を行いましょう。
例として「Football」というキーワードをブラジルとイタリアを地域設定して比較してみました。
ブラジルで設定した結果です。
こちらはイタリアの結果です。
上記のように、各データや項目に差が表れておりターゲット地域とキーワードの関係性をしっかりと調査することが求められます。
また、入力したキーワードのボリュームが多い国も調べることができます。
ボリュームが多い国をターゲットとして設定していき、ターゲットとした地域に対しキーワードを更に分析すると良いでしょう。
多言語サイトや多地域サイトはどう作成すべきか
ターゲット地域や扱う内容で異なるので一概に言い切ることはできませんが、多言語サイトや多地域サイトを作る上で考えつく項目をあげていきます。
- 言語ごとにURLを変える
- サブディレクトリで言語ごとにURLを切り替えます。
- 重複コンテンツの対応
- 異なる言語に翻訳されていないページがある場合は対応が必要です。
- 適切な翻訳・内容
- 自動翻訳機能の制度は高まっていますが、違和感や意味が通じにくい文章も多々あります。
できれば、専門家や言語に精通した人に依頼しましょう。 - SEOやニーズを意識した翻訳
- 記事やコンテンツを翻訳する際は、調査したキーワードやターゲット地域のユーザーのニーズを意識した内容に変更しましょう。
上記は、最低限行うべき項目でしょう。
また、地域ごとに独立したサイトを作成した場合はそれぞれサーチコンソールでインターナショナルターゲティング設定を行うなどをしそれぞれ管理していくといいでしょう。
効果的な多言語サイト・多地域サイトを作るには?
地域や言語を問わずユーザーが求めているのは適切な情報や使いやすさ・見やすさなどのユーザビリティです。
この2点は、海外のサイトを作る上でも意識しなければなりません。
CMSで適しているのは?
CMSを利用することで多言語サイトの作成が簡略化できます。
- WordPress
- 多言語対応のプラグインなどを利用できます。
- Drupal
- 多言語機能があり有効化することで80ヶ国以上の言語の中から選択できます。
- Magento
- 言語パックをダウンロードすることで、言語の切り替えが可能になります。
CMSを利用することで機能から多言語サイトを作成することができるので大変便利です。
日本語で作成して機能を使い多言語化をした後で、適切な内容やキーワードに置き換える作業をすることでより質の高いサイトになるでしょう。
SEOを意識した翻訳
記事やコンテンツ内容を自動翻訳しただけでは、SEO効果という面でもユーザーの利便性という面でも十分とは言えません。
また、Googleは自動翻訳されたコンテンツやページをスパムとしているため、可能な限り翻訳は専門家に依頼するほうがいいでしょう。
- 最適化された翻訳
- 翻訳した後に、SEOを踏まえた翻訳を再度行うといいでしょう。
- キーワードやニーズを組み込む
- 翻訳だけで終わらずに、調査したキーワードやニーズに即した内容を付け加えることでSEOや地域に適した内容のコンテンツができます。
言語に精通していなければ、難しい作業でありますがサイトの内容が重要になりますので専門家に相談するなり、手を抜かずに慎重に進めましょう。
多言語サイトの作成は慎重に
多言語サイトを作成するのは簡単ではありません。
しっかりとした計画や準備が必要です。
また、サイトは作成して終了ではないことも忘れてはいけません。
多言語サイトを継続的に運用しSEO対策を行うのは容易ではないでしょう。
多言語SEOや多言語サイトを作成運用することに最低限必要なことは、
- ターゲット地域の調査
- 地域に即したキーワードの選定
- 翻訳内容の最適化
になるでしょう。
この他にも必要なことはありますが、上記が重要な要素です。
中古ドメインと多言語サイト
多言語サイトを作成する際に中古ドメインを利用するのもひとつの手でしょう。
また、多言語でなくても海外向けのサイトを作成する際は有利です。
中古ドメインは、世界のいたるところで利用されてきたものが出回っています。
ターゲットとした地域での運用履歴があるドメインであれば、より高い効果が期待できます。
アクセス中古ドメインでは、SEO効果が期待でき質が高い中古ドメインを取り扱っています。
是非、様々な目的に応じてご利用してください!