サーチコンソールをコンテンツ改善に活用!
投稿日:2017/08/08 (更新日:)
Googleが提供しているWebマスター向けの管理ツール、Search Console(サーチコンソール)には、サイトを運用管理していく上で多くの機能が備わっています。
コンテンツ改善の観点から、サーチコンソールを利用しSEO対策に活用してみましょう。
サーチコンソールをどう使う?
サーチコンソールの特徴は、自身のサイトに対し検索エンジンが持っている情報を分析できるという点が大きくあります。
Googleの検索エンジンから自身のサイトがどのように見られているのかを把握することでサイトの運用や改善のヒントにします。
Googleアナリティクスとの違い
Googleアナリティクスも非常に有用なツールです。
SEO対策やサイト運用、ウェブ解析など様々な目的で利用が可能です。
サーチコンソールとの大きな違いは、Googleアナリティクスはサイトへの流入を分析するツールであるということです。
サイトへの流入を知ることでサイトの改善やSEOの成果を測定することに主に役立ちます。
サーチコンソールで流入キーワードがわかる
サイトへの流入の分析はGoogleアナリティクスの昨日であるといいましたが、サーチコンソールではサイトへの流入キーワードを分析することが可能です。
Googleアナリティクスで取得できていないキーワードデータを閲覧することができます。
Googleアナリティクスの「not provided」
Googleアナリティクスの場合、オーガニックキーワードを分析しようとすると「not provided」 という表示が上位に来ます。
SSL化の導入で日本からの検索の多くのキーワードを取得することができなくなっています。
取得できていないキーワード群が「not provided」と表示されているわけです。
画像を見る限りでも多くのキーワードデータが取得できていないことが分かると思います。
Googleアナリティクスでランディングページを分析し大体のキーワード予想を立てるなどで傾向を探ることは可能でしょうが、正確ではないデータとも言えます。
日本の検索キーワードはほぼ取得できていない
日本の約90%がGoogleとYahooの検索エンジンを利用している状況にあるので、ほとんどのデータが取得できていないという状況です。
ユーザーがどのようなキーワードで流入しているか、またどのようなキーワードで検索しているかを把握することでコンテンツの改善や記事のネタ探しにも活用できるのでキーワードのデータは可能な限り取得したいのが本音です。
サーチコンソールの検索アナリティクスで分析
サーチコンソールの検索トラフィックの項目内にある「検索アナリティクス」を選択します。
クエリを選択すると検索エンジンで検索されたキーワードの一覧を確認することができます。
デフォルトでクエリとクリック数が選択されているのでクリックされた回数が多いキーワードから順番に表示されています。
これだけでも自身のサイトにどのキーワードから流入が多く来ているのかが把握できます。
検索アナリティクスの項目
検索アナリティクスでは表示項目を切り替えを行うことができます。
- クリック数
- キーワードに対しクリックされた数
- 表示回数
- 検索結果に表示された回数
- CTR
- クリック率
- 掲載順位
- 選択した期間での平均順位
上記が表示データになり、選択することで表示させることができます。
- クエリ
- キーワードが表示されます
- ページ
- URLが表示されます
- 国
- 流入がある国が表示されます
- デバイス
- 流入の端末の種類が表示されます
- 検索タイプ
- ウェブ検索・画像検索などを選択できます
- 日付
- データ取得期間を選択できます。
上記が表示項目になります。
検索アナリティクスをどのように活かす?
活用の仕方は様々ですが、現状の把握として全データを表示させて分析してみることをまずオススメします。
クリック数、表示回数、CTR、掲載順位、のバランスを把握することがコンテンツの改善や現状の把握に役立ちます。
改善の余地のあるコンテンツの把握
クリック数、表示回数、CTR、掲載順位、を確認していった時に改善の見込みがあるコンテンツを見つけることができます。
例えば、
- 掲載順位が低いのに表示回数が多い
- 掲載順位が低いのに多く表示されているということは、何ページにもわたり検索結果を閲覧するユーザーが多いということです。
順位を上位に持っていくことができれば、より表示され流入を増やすことができる狙い目のキーワードかもしれません。 - 掲載順位が高いのにクリック数が少ない
- 掲載順位が高いのにクリックが少ないということは、内容がユーザーのニーズに合っていない可能性やタイトルに魅力がないのかもしれません。
順位が高いのは有利ですのでクリック数を高めることで流入は増えます。
この他にも様々な観点で改善点を見つけることは可能ですが、表示回数と掲載順位のバランスから改善点を見つけるだけでサイトへの流入を増やすことができるでしょう。
基本的には、順位が高いものが表示されやすいというのが一般的です。
順位が低くても表示回数が多いものは順位を高くすればするほど分母が増えていくので成果に結びつきやすい改善すべきキーワードと言えるでしょう。
期間の設定でデータは異なる
データを見ていく上で期間の設定は重要です。
なぜなら記事やコンテンツはそれぞれアップした日が異なるからです。
最近アップしたばかりの記事であればデータの数値が相対的に低かったりするかもしれません。
また、一過性のアクセスを獲得した記事やコンテンツもあるかもしれません。
自身のサイトの記事やコンテンツのアクセス傾向やアップした日付なども考慮してコンテンツの改善や分析を行いましょう。
Googleアナリティクスから見る
Googleアナリティクスの集客を選択すると、「Search Console」という項目があります。
Googleアナリティクスとサーチコンソールは連携させることができるので、Googleアナリティクスからも検索クエリなどを確認することができます。
サーチコンソール以外も活用しよう
サーチコンソール以外のツールも活用して、コンテンツ改善に努めましょう。
パスカルなどのコンテンツ改善ツールという専門のツールもありますし、サーチコンソールの検索アナリティクスに似たような機能がAhrefsにもあったりします。
Ahrefsのオーガニックキーワードは、
- 検索ボリューム
- キーワード難易度
- トラフィック
- 順位
- CPC
などサーチコンソールの検索アナリティクスと近しいデータが閲覧できるので比較しながら改善点を探していくのもいいでしょう。
コンテンツの改善はメリットが多い
コンテンツを改善することでユーザーのニーズや満足感を増すことができますし、運営側としてもユーザーの獲得や成果の増加などメリットが多いと考えられます。
簡単に改善や結果に表れにくい部分ではありますが、手を抜かず継続的な改善を行い成果を高められるように努力しましょう!