インターネットアーカイブで中古ドメイン査定をしよう
投稿日:2017/09/04 (更新日:)
Internet Archive(インターネットアーカイブ)が提供するサービス、Wayback Machine(ウェイバックマシン)はドメインに対して過去の状態を把握するのに適したツールです。
ウェイバックマシンを利用した中古ドメインの査定ポイントを考えていきましょう。
ウェイバックマシンのドットの色に注目
インターネットアーカイブのウェイバックマシンにドメインを入力するとカレンダーが表示され、スナップショットを取得した日付に丸印が記されます。
丸印には色により意味の違いがあります。
キャプチャを取得したWebサーバーの結果により色が異なります。
- 青色:200番台
- 緑色:300番台
- オレンジ色:400番台
- 赤色:500番台
になっており、キャプチャを見るだけでなくドットの色にも注目してみましょう。
青色:200番台
青色の丸であれば、200番台のステータスコードになります。
クライアント(ブラウザやボット)からのリクエスト受付に成功したというステータスです。
通常、Webページを見ているときの多くの状態が200番台になりますので、青色であれば問題がないでしょう。
緑色:300番台
300番台は簡単に言えば、リダイレクトされているということができます。
ステータスの説明としては、リクエスト達成には、ブラウザ側で追加の処理を実行する必要があるというステータスになります。
よく用いられるのが、301リダイレクトのような別URLへの移動になります。
別URLへのリダイレクト処理がなされている可能性があるので、中古ドメインを査定する際に意識しておいたほうがいいでしょう。
オレンジ色:400番台
400番台は、クライアントエラーを表すステータスです。
エラーページであったり、ページ自体が存在していないということがわかります。
オレンジ色の丸印しかないドメインであれば、なんらかの原因やマイナス要素があると判断できるかもしれません。
クリックすると404Not Foundなどの表示が出る場合があります。
赤色:500番台
赤色は、サーバーエラーを検出したという状態になります。
サーバーの設定ミスやサーバーに負荷がかかっている、またはサイトへの攻撃やセキュリティの問題の可能性も考えられます。
赤色の丸でもクリックするとスナップショットが開け閲覧することができる場合もあります。
赤色が多いドメインも過去の運用の仕方に問題点などの可能性もありますので、何らかの注意が必要でしょう。
インターネットアーカイブの取得年月日の範囲を意識
インターネットアーカイブのドット、スナップショットの状態は基本的には、青色であることが望ましいでしょう。
青色であれば、その時点でサイトとして通常に運用されていたと判断できるからです。
オレンジ色や赤色も一時的な障害や人為的なミスで起こり得ることなので、必ずしもダメということはできませんが、注意が必要です。
リダイレクトされたドメインの場合、リダイレクト先のドメインの状態を見てみましょう。
サブドメインがつけられている、または異なるドメインにリダイレクトされているなど、リダイレクト先の状態を把握しておきましょう。
調査日から数年など範囲を設定し調べる
運用期間が長いドメインもあります。
運用期間長いドメインは、ずっとひとつのサイトとして長く運用されてきているドメインもあれば、複数の持ち主に運用されて来ていたり、放置されている期間が長いなど様々な特徴を持っています。
ドメインの期間が長いほど、いろいろなステータスの状態であった可能性は考えられますが、調査日からあまりにも過去のステータスはそこまで参考になりません。
ですから、調査日から数年前までなど自分で範囲を定めて、ステータスに異変がないかなどを見てみるといいでしょう。
スナップショットは全範囲見たほうがいい
スナップショット、いわゆるウェイバックマシンが取得した過去のサイトの状態は範囲の定めなく確認したほうがいいでしょう。
また、色に関係なく閲覧可能であれば閲覧しましょう。
ポイントとして、
- 何回サイトが変わっているか
- 放置されていないか
- パーキングの状態はどれくらいか
- 不適切な内容のサイトでないか
上記は最適限、スナップショットを見る際は意識しておいてください。
ウェイバックマシンだけでの査定は難しい
スナップショットの内容を見ていくだけでは、ドメインの良し悪しを判断することは容易ではありません。
また、ドットの色で目安にはなりますが、ペナルティドメインを見てみたら青色ばかりで問題なく見えるドメインもありました。
いろいろなツールで精査しウェイバックマシンでの状態も参考にしてドメインを査定することは大事ですが、ウェイバックマシンだけでドメインの品質を判断するのは難しいですしオススメできません。
実際にインターネットアーカイブで見てみる
ウェイバックマシンにドメイン名を入力します。
カレンダーの上にグラフのようなものが表示され、黒い棒がある箇所がスナップショットを取得している箇所になります。
このドメインは、2008年12月が一番古い取得日です。
12月26日の箇所がクリックできます。
クリックすると、この時の状態のスナップショットを確認できます。
英文のブログのようなサイトが確認できました。
このようにスナップショットがある箇所は出来る限りすべて確認して行きます。
確認していく上で、スナップショット取得時のドットの色も意識して見ておくといいでしょう。
先に自分で定めた範囲内に、ドットの色で異変があるものがないかを見ておくのも良いかもしれません。
意識して見るポイント
中古ドメインの場合、ウェイバックマシンで過去の運用を見ただけでは、ドメインを査定するまでは至りません。
各種ツールを用いて、被リンクやその他の要素を精査していく必要があるからです。
ウェイバックマシンで意識しておくポイントとしては、スナップショット取得時のステータスの状態とサイト運用の変遷の大きくふたつです。
インターネットアーカイブで中古ドメインを見るなら
オレンジ色や赤色のドットばかりあるドメインの場合、サイトの見た目や内容に違和感がないようなサイトでも、不適切な運用をしていた可能性やページが閲覧できない状態にされてしまっていたなどのマイナス要素の可能性を見出すことができます。
また、青色でステータスに問題がなくてもサイトを見て、内容が不適切であればリスクがあるドメインであると考えることができます。
緑色で、リダイレクトされているドメインであればドメインパワーが別のURLやドメインに移されてしまっている可能性も考えられなくもありません。
インターネットアーカイブ、ウェイバックマシンでは中古ドメインの質の決定というよりは同じようなランクのドメインを比べるときに使用したり、疑わしい箇所の発見や可能性を探るために利用すると言ったほうがいいかもしれません。
実際に、ドメインの価値は過去のサイトの運用で培われてきている要素が大きくなりますので中古ドメインを査定する際には、インターネットアーカイブのウェイバックマシンは欠かせないツールのひとつです。
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当店「アクセス中古ドメイン」ではインターネットアーカイブのウェイバックマシンはもちろん、その他多くのツールや独自調査を行い中古ドメインを精査しています。
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