2017年改訂版「検索エンジン最適化スターターガイド」の見解
投稿日:2017/12/14 (更新日:)
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドというものをGoogleは公開しています。
2017年12月13日に、公式ブログ内でスターターガイドを大幅に改定したと発表しました。
どのような内容が変更され補足や追記がされたのかを見ていきましょう。
検索エンジン最適化スターターガイド改訂の背景
検索エンジン最適化スターターガイドは、初心者のウェブマスターに向けた検索エンジンに適したサイトの作成方法の教則本的なものになります。
「検索エンジンに対して相性のいいサイト」を作成したいと考えるウェブマスターが多くいることを踏まえ、Googleは今回の改訂に乗り出したという発言をしています。
改訂版スターターガイドの追加項目
公式ブログ内で、改訂版のスターターガイドは旧版のスターターガイドとウェブマスターアカデミーの代用するものであるといっています。
これまで公開していた内容に追加して、
- 検索エンジン最適化の必要性
- 構造化データ・マークアップの追加
- モバイルフレンドリーなウェブサイトの構築
などの内容を追加したと発言しています。
上位表示ができるというガイドではない
Googleの公式なガイドではありますが、上位表示が実現できるとか1位が獲れる方法が記載されているわけではありません。
スターターガイドを読むことで、あなたのサイトを検索エンジンに適切に評価してもらえるようにする参考にできます。
サイト自体が、適切に評価されなければ上位表示も実現できません。
当たり前のことと思うかもしれませんが、SEOでは細かいことをひとつずつ行っていくことが重要になってきます。
検索エンジン最適化スターターガイドを読んでみる
旧版と改訂版のスターターガイドを読んでいきましょう。
どのような内容を取り扱っているか紹介します。
旧版のスターターガイドは全32ページになっておりPDFでダウンロードできます。
改訂版のスターターガイドはブラウザから閲覧することができます。
また、改訂版の内容は自由に保存、印刷、共有していいといっています。
旧版スターターガイドの内容
大きなテーマと目次として、
- SEOの基礎
- 適切なページタイトルを付けよう
- descriptionメタタグを設定しよう
- サイト構造の改善
- URLの構造を改善しよう
- ナビゲーションをわかりやすくしよう
- コンテンツの最適化
- 質の高いコンテンツを提供しよう
- 適切なアンカーテキストを書こう
- 画像の利用を最適化しよう
- 見出しタグを適切に使おう
- クローラーへの対処
- robots.txtを効果的に設定しよう
- リンクにnofollow属性を活用しよう
- モバイルSEO
- モバイルサイトをGoogleに知らせよう
- 携帯ユーザーを適切に誘導しよう
- プロモーションと分析
- 正しい方法でサイトを宣伝しよう
- 便利なツールを活用しよう
上記の内容について学ぶことができます。
旧版の内容もサイトを運用していく上で、どれも重要な要素なので基礎を理解したり、見直しに利用してみましょう。
改訂版スターターガイドの内容
改訂版の目次は以下のようになっています。
- はじめに
- Google がコンテンツを見つけられるようにする
- クロール対象外のページを Google に指示する
- Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする
- Google 検索結果での表示を管理する
- サイトの階層を整理する
- コンテンツを最適化する
- 画像を最適化する
- サイトをモバイル フレンドリーにする
- ウェブサイトを宣伝する
- 検索のパフォーマンスとユーザーの行動を分析する
- 付録: このガイドで参照したリンクの URL
追加したと発言している内容である
- SEO対策の重要性
- 構造化データ・マークアップの追加
- モバイルフレンドリーなウェブサイトの構築
特に上記の項目について、どのようなことが追加されているか旧版と比較してみるといいでしょう。
SEOスターターガイドの追加箇所を見てみる
改訂版のスターターガイドで追加された項目である、
- 検索エンジン最適化
- 構造化データ
- モバイルフレンドリー
について、詳しく見ていきましょう。
検索エンジン最適化は行うべき
検索エンジン最適化(SEO)の必要性が記載されています。
実際に読んでいくと、特別なことや業者に依頼することだけがSEOではないということがよくわかります。
サイトの最適化はユーザーのニーズに応えるために行ってください。
検索エンジンはユーザーの 1 つであり、他のユーザーがコンテンツを見つけるのに役立っています。
と記載されています。
SEO対策は必要だということと同時に、順位操作だけを意識したSEOをGoogleが求めていないということがわかります。
構造化データ マークアップでユーザー獲得
構造化データを追加することにより、検索エンジンがよりページを認識することができます。
例で挙げられているように、コンテンツの内容をよりわかりやすく検索結果に表示してくれるようになるため「リッチ検索結果」とも言われています。
検索エンジンにより詳しい情報を伝えるのは重要ですが、ユーザーに検索結果からページの内容を伝えることができるのでユーザーの目に留まりやすくなり、見込み客をページに訪れさせるきっかけにも利用できます。
- 販売している商品
- お店やサービスの所在地
- 商品やビジネスに関する動画
- 営業時間
- イベント情報
- レシピ
- 会社のロゴなど
様々な関連情報をマークアップできるので、サイトやページに適したものを選び追加していくと効果的でしょう。
Googleの中でもモバイルの重要度が増している
改訂版のスターターガイドを読んだ感想は、追記したという発表の通りモバイルに関する記載が多く増えたという感想を持ちました。
注目すべき点は冒頭に記載されている、
現在はモバイルが主流です。
ほとんどのユーザーは、モバイル端末を使って Google で検索しています。
PC 向けのサイトは、モバイル端末では見づらくて使いにくいことがあります。
そのため、サイトをモバイル対応にすることは、オンラインでの存在感を高めるうえで欠かせません。
モバイルからの利用が主流になっていると明言しています。
Googleの中では「モバイルファーストインデックス」という動きも示唆されており、やはりモバイルへの重要性を語っているという風に考えることもできます。
「モバイルフレンドリー」というワード自体が旧版のスターターガイドには記載されていません。
スマホの普及などもあり、ユーザーもモバイルからウェブを閲覧することの方が主体になってきています。
レスポンシブウェブデザインを推奨するという記載もあり、最早レスポンシブ対応してサイト運用を行うことは必須といってもいいかもしれません。
モバイルに対する対応と戦略を求められているので、モバイル対応したサイトを持つことは集客効果などの視点以外からも、必要性が増していると考えられます。
検索エンジン最適化スターターガイドの感想
改訂版のスターターガイドは旧版と比べて、読みごたえは増しています。
また、旧版のスターターガイドにも記載がある内容でも重要性を再認識できました。
例えば、
- descriptionの必要性やページスぺニットとして利用される可能性
- アンカーテキストとして考えた場合のURLの重要性
- hタグの連続使用
- 内部・外部問わず、リンク設置の慎重性
- サイト構成や利便性の追求
- コンテンツの質から派生させる重要性
など基本的なことですが、改めて再認識できサイト運用を見直していこうと考えさせられました。
運用を長く続けていったり、自分だけの利益だけを考えてしまうと、順位の上下やアクセスの増減などの一部に目が行きがちになり一喜一憂してしまうことがあります。
ですが、基本的なことを疎かにしないで常に改善し続けることが重要であると再認識できました。
目先の利益を考えずに、慎重にひとつひとつ丁寧に改善していくことが理想ですし、そうしていきたいと考えています。