ドメインセキュリティ|ドメイン名ハイジャックの事例とプロテクション強化
投稿日:2022/06/08 (更新日:)
ドメインセキュリティが脆弱なメディアはドメイン名ハイジャックなどの被害を受ける可能性があります。大手企業のWebサイトが被害を受けた事例もあります。
多くのアクセスユーザーに被害が及ばないためにも、ドメインセキュリティの強化をおすすめします。
「ドメインセキュリティ対策を検討している」
「自社メディアのドメインセキュリティが心配」
以上のように、ドメインセキュリティの強化を検討している人も多いはずです。
昨今では、大手企業メディアが「ドメイン名ハイジャック」により、アカウントを不正利用されるなどの被害が後を絶ちません。
ご自身のメディアが、ドメイン名ハイジャックの被害にあうのではないかと不安を抱えている人は必見です。
本記事では、ドメインセキュリティ強化対策におすすめの「ドメインプロテクション」について紹介します。
また、ドメインセキュリティの必要性や管理方法、ドメイン名ハイジャックの事例についてもくわしく解説しています。
ぜひ、本記事を参考にして、ご自身や自社メディアのドメインセキュリティ強化にお役立てください。
ドメインセキュリティとは
ドメインセキュリティとは、管理権限のない第三者からの不正利用や改ざんなど、さまざまな危険を未然に防ぐことです。
近年では、Webサイト以外にもスマートフォンアプリやSNSなどで個人情報を扱う機会が増えているため、ネット上でのセキュリティ対策が個人レベルで強化されています。
そのため、個人情報を多く取り扱う企業のメディアは、より一層安全性の高いドメインセキュリティを求められているのです。
ドメインセキュリティの目的
ドメインセキュリティの目的は、以下のようなネット上での攻撃を未然に防ぐことです。
- ドメイン名ハイジャック
- ドメイン偽装
- ドメインシャドウィング
- キャッシュポイズニング
ドメイン名ハイジャック | ・権利者以外の第三者によるドメイン不正利用 |
---|---|
ドメイン偽装 | ・正規ドメインに見える偽サイトへの誘致
・正規ドメインになりすました偽装メール |
ドメインシャドウイング | ・ドメインのゾーンファイルを改ざん |
キャッシュポイズニング | ・キャッシュ情報を書き換え偽装サイトなどへ誘致 |
企業メディアや多くのアクセスを集める個人メディアが上記のような攻撃を受けた結果、信頼の失墜や損害賠償請求につながる恐れもあります。
メディアを運営する上で、ドメインセキュリティの強化は避けて通れないので、最悪の状況に陥る前に対策を講じましょう。
ドメインセキュリティの管理方法
ドメインセキュリティの管理方法は以下のようなものがあります。
- IDやパスワードを定期的に変更する
- アカウント情報を定期的に確認する
- DNSサーバー設定を定期的に確認する
- レジストリロックを利用する
- ドメインセキュリティチェックサービスを利用する
それぞれについて解説していきます。
IDやパスワードを定期的に変更する
ドメイン取得サービスやレンタルサーバーなどのアカウントIDやパスワードを定期的に変更しましょう。
ドメイン名ハイジャックなどの被害は、ドメイン取得サービスなどの管理画面に不正アクセスさせることからはじまります。
ですので、不正アクセスを未然に防いだり被害を最小限に抑えるためにも、IDやパスワードは定期的に変更し適切な管理を徹底することが大切です。
アカウント情報を定期的に確認する
ドメイン取得サービスやレンタルサーバーなどのアカウント情報を定期的に確認しましょう。
たとえば、「Whois」というドメインやIPアドレスの情報を表示するサービスに登録されている内容が第三者に書き換えられていないかを確認するなどです。
アカウント情報を定期的に確認しておけば、内容が変更されたとしてもすぐに気づくことができ、早期対応ができます。
DNSサーバー設定を定期的に確認する
DNSサーバー設定を定期的に確認しましょう。
DNSのネームサーバー情報が不正に書き換えられた場合、アクセスユーザーが正規サイトにそっくりな偽装サイトへ誘致されるなどの被害が生じる可能性があります。
DNSサーバー設定を定期的に確認することで、以上のような被害が生じても早期発見・対応が可能です。
レジストリロックを利用する
レジストリロックを利用してドメインセキュリティを管理しましょう。
レジストリロックとは、ドメインごとに「Whois情報」「ネームサーバー」「管理者の変更」「契約設定」の操作を制限できるサービスです。
レジストリロックを利用することで、不正操作を未然に防げます。
ドメインセキュリティチェックサービスを利用する
ドメインセキュリティチェックサービスを利用して管理を徹底しましょう。
ドメインセキュリティサービスとは、ドメイン取得サービスの管理画面での操作を制限できるサービスです。
たとえば、お名前.comの「ドメインプロテクション」などがドメインセキュリティサービスにあたります。
管理画面上の制限をかけたい操作ごとに設定ができるので、不正操作だけでなく誤操作も未然に防げるのがポイントです。
ドメイン名ハイジャックの事例
ドメイン名ハイジャックの事例について、以下の3件について紹介します。
- 人気アニメ「ラブライブ!」公式サイトの改ざん
- 「コインチェック」アカウントの不正利用
- 「日本経済新聞社」ドメイン情報の書き換え
それぞれくわしく見ていきましょう。
人気アニメ「ラブライブ!」公式サイトの改ざん
2019年4月人気アニメ「ラブライブ」の公式サイトにて、改ざんおよび不正なドメイン移管の被害がありました。
ラブライブの公式サイトの被害は「『ラブライブは我々が頂いた!』というテキストが表示されるように内容を改ざんされた」、「不正なドメイン移管が行われ別のゲームサイトへ誘致された」というものです。
ラブライブ公式サイトの被害は、運営企業だけでなく多くのアクセスユーザーにまで及んだため、大きく報道されました。
「コインチェック」アカウントの不正利用
2020年6月コインチェック株式会社が経営している暗号資産取引所「コインチェック」のドメイン名ハイジャックの被害について紹介します。
コインチェックはドメイン名ハイジャックにより、アカウントを不正利用され数百件の個人情報を漏洩する被害を被りました。
ドメイン名ハイジャックの被害の発見が早かったため、仮想通貨や資金が流出することはありませんでしたが、ドメインセキュリティの重要性を世間に認識させる事件となりました。
「日本経済新聞社」ドメイン情報の書き換え
2014年9月株式会社日本経済新聞社が運営する複数の国内サイトがドメイン名ハイジャックの被害を受けました。
日本経済新聞社の被害は、ドメイン情報が不正に書き換えられ別のWebサイトへ誘致されるという内容です。
ドメイン情報が書き換えられていた期間が「数時間〜数日」という短い期間だったため、アクセスユーザーの被害が最小限に抑えられました。
お名前.com「ドメインプロテクション」で強化できる3つの項目
ドメインセキュリティ対策を検討している方に、お名前.com「ドメインプロテクション」を紹介します。
お名前.com「ドメインプロテクション」は、管理ドメインの各種設定に制限をかけることで誤操作や第三者の不正アクセスを未然に防げるサービスです。
自社またはご自身のビジネスのリスクマネジメント確立につながるので、導入をご検討ください。
以下に、お名前.com「ドメインプロテクション」で強化できる3つのリスクマネジメントについてまとめています。
- 誤設定防止
- ブランド毀損回避
- 機会損失回避
ぜひ、参考にしてみてください。
誤設定防止
ドメインプロテクションを導入すると、お名前.comの管理画面の操作を行う際に、ドメイン登録者の承認が必要となるため「誤設定防止」のリスクマネジメントを強化できます。
社内での連絡ミスなどによる意図しないドメインの設定変更などを未然に防げるのでおすすめです。
ブランド毀損回避
ドメインプロテクションを導入すると、自社の「ブランド毀損回避」のリスクマネジメントを強化できます。
たとえ、お名前.comのアカウントが不正利用されたとしても、ドメインの設定や変更には登録者の承認が必要です。
そのため、ドメイン名ハイジャックなどの被害に発展する可能性が低くなり、自社の信用やブランドを保護できます。
機会損失回避
ドメインプロテクションを導入すると「機会損失回避」のリスクマネジメントを強化できます。
ドメインの設定や変更に制限をかけていないということは、誤設定や不正利用などによる不必要な課金被害のリスクを抱えた状態です。
被害の内容によっては、貴社にとって莫大な機会損失につながる可能性もあるので、ドメインプロテクションの導入は必須です。
自社のドメインセキュリティ対策を強化するためには
今回は、ドメインセキュリティの必要性や管理方法、ドメイン名ハイジャックの事例についてもくわしく紹介しました。
ドメインのずさんな管理により、多くの企業メディアがドメイン名ハイジャックなどの被害により利益や信頼を損失しています。
そのためにも、お名前.comのドメインセキュリティ「ドメインプロテクション」はおすすめです。
ぜひ、リスクマネジメントを確立して、自社のドメインセキュリティ対策を強化しましょう。