Googleのアルゴリズムに有効なSEOとは?アップデート履歴や対策を紹介
投稿日:2023/01/31 (更新日:)
- Googleのアルゴリズムに関する基礎知識
- Googleの検索結果を決める要因とアップデートをおこなう理由
- SEOのアルゴリズムにおけるアップロードの履歴
- コアアップデートとは?
- SEOのアルゴリズムに有効な5つの対策
- Googleのアルゴリズムにおける押さえるべき2つのポイント
- Googleのアルゴリズムを把握して検索順位を上げよう
Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートされるため、SEOの知識は常に変化しています。
とはいえ、Googleのアルゴリズムで検索順位がどのような基準のもとで変わっているか理解していない方も少なくないでしょう。
Googleは公式にはアルゴリズムを公表していませんが、これまでのアップデート履歴やコアアップデート情報を掴めば、SEO対策が可能です。
この記事では、Googleのアルゴリズムに有効なSEOについて、基礎知識や対策を分かりやすく解説します。
Googleのアルゴリズムに関する基礎知識
ここでは、Googleのアルゴリズムに関する基礎知識について解説します。
基礎を理解することで効果的なSEOにつながるため、基礎知識を押さえておきましょう。
Googleのアルゴリズムとは?
Googleのアルゴリズムとは、Googleでキーワードを検索したときに表示されるWebサイトの「検索順位を決める」アルゴリズムを指します。
検索したキーワードからユーザーニーズや専門性などを推測し、もっとも適したWebサイトを表示するために、Google独自の基準で作られています。
このGoogle独自の基準で作られたアルゴリズムにより、数多くあるサイトすべてを適正に評価しているのです。
GoogleはWeb上に表示されるサイトの検索順位を「サイトごとの評価」で決定していて、評価基準は「約200以上」存在するといわれています。
Googleは正式なアルゴリズムを公表しない
Googleは正式にアルゴリズムの仕組みについて公表していません。
具体的にどのような計算式で検索順位を決めているか、仕組みは明らかになっていないのです。
検索されたキーワードとの関連性、Webサイトの信頼性、キーワードから推測される「ユーザーニーズを満たしているか」など、判断基準はさまざまです。
上記の要素をGoogleのアルゴリズムが判断し、ユーザーをもっとも満足させることができると評価されたサイトが、上位表示されるといわれています。
Googleの検索結果を決める要因とアップデートをおこなう理由
ここでは、Googleの検索結果を決める要因と、アップデートをおこなう理由について解説します。
検索結果を決める要因と、アップデートをおこなう背景を知ることで、Googleで上位表示されやすいサイト構築に役立ちます。
検索順位を決める要素
Googleは、アルゴリズムの検索順位を決める要素について公開しています。
おもな検索順位を決める要素は下記のとおりです。
- コンテンツの品質
- 検索意図の把握
- 文脈の考慮
- ユーザビリティ
- キーワードとWebページの関連性
上記のなかで特に上位表示するために重要な要素と考えられているのが、「コンテンツの品質」です。
コンテンツの品質で重視されている要素は、ユーザー満足度、コンテンツの新しさ、検索キーワードの出現回数などが考えられます。
また、Webサイトの「専門性」や「信頼性」などがあるかも評価の対象となります。
Googleのアルゴリズムは、質の低いWebサイトの特定もおこなっているので、注意が必要です。
質の低いWebサイトとは、「キーワードを頻繁に繰り返す」「ほかのWebサイトからリンクを購入する」などの行為を指します。
上記の行為は、Googleのアルゴリズムによって厳しくチェックされています。
ユーザーにとって迷惑なサイトは、「スパムサイト」として、検索結果から除外されるおそれがあります。
スパム行為に該当しないように、ユーザーに満足してもらえるサイト構築に取り組みましょう。
検索順位は常に変動する
Googleの検索順位は常に変動しています。
ユーザーにとって役立つ情報を、上位表示しようとしているためです。
「ユーザーに役立つ有益な情報を提供してくれる」とGoogleのアルゴリズムが判断したサイトほど、ユーザーの目に留まりやすいように上位表示されます。
反対に「ユーザーに害を与えかねない不利益なサイト」は、順位を下げられるか、最悪除外されることもあります。
なぜGoogleはアルゴリズムのアップデートを行い続けるのか?
「なんでGoogleはアップデートを行い続けるのだろう?」と気になる方も多いでしょう。
おもな理由としては、ユーザーにとって不利益な質の低いサイトを除外し、ユーザーに有益な「質の高いサイト」を上位表示するためだと考えられます。
Googleでは、質の高いサイトについて自社のガイドラインで公表しています。
- 有益で信頼性の高い、ユーザー重視のサイトを作成している
- ユーザーがキーワードを使って検索する際に、キーワードを「タイトル」や「見出し」などのわかりやすい場所に設置している
- ユーザーに不利益な「スパムサイト」は、掲載順位を下げ、Google検索から完全に除外する可能性がある
参考:Google検索セントラル「Google検索の基本事項」
質の高いWebサイトを構築するには、迷惑をかけるスパム行為は避け、ユーザーが求めている情報をわかりやすく掲載し満足度を高めてもらうことが大切です。
常に、「ユーザーに満足してもらうにはどうしたらいいか?」と自問して、質の高いサイトを構築していきましょう。
SEOのアルゴリズムにおけるアップロードの履歴
SEOのアルゴリズムがアップデートされると、Webサイトの検索順位が大きく変動します。
そのため、Webサイトの作成者がアップロードの履歴を把握しておくのは重要な要素です。
SEOのアルゴリズムにおける過去の代表的なアップデートとして、以下の6つが挙げられます。
- パンダアップデート
- ペンギンアップデート
- モバイルフレンドリーアップデート
- 健康アップデート
- コアアルゴリズムアップデート
- ヘルプコンテンツアップデート
実際にどのようなアップデート内容であったのか順番に解説します。
パンダアップデート
パンダアップデートとは、Webサイトの品質を評価して検索順位を決定する内容のアップデートです。
2011年に実施されたパンダアップデートによって、低品質なWebサイトの検索上位表示が解消されました。
Googleのジョン・ミューラー氏によると、2013年時点では、月1回程度のアップデートが自動で実施されています。
なお、低品質なWebサイトの具体例は以下の通りです。
- 不自然に検索キーワードを導入している
- 無断複製などにより内容にオリジナリティがない
- プログラムによって自動生成している
- 独自のコンテンツが少なく、アフィリエイトリンクを単純に貼り付けている
要するに、ユーザー目線を考えず簡易的に作成したWebサイトは、SEOで上位表示されにくいといえます。
ペンギンアップデート
ペンギンアップデートとは、検索エンジンの仕組みを不正利用したブラックハットSEOによるWebサイトを除外するアップデートです。
検索エンジンを欺くことで、低品質な記事でもSEOで上位表示されていた事例の対策として、2012年に実施されました。
以下に示す項目例がブラックハットSEOに該当します。
- 自作自演など悪質な手法で被リンクを増やしている
- 検索エンジンとユーザーで異なる内容を表示させる「クローキング」の利用
- 対策キーワードを過剰にコンテンツに掲載する「キーワードスタッフィング」
- テキストを検索エンジンだけが見えるように隠す「隠しテキスト」
アルゴリズムの欠陥部分を探してWebサイトを作成しても、SEOで上位表示は望めません。
実際に2016年以降は、リアルタイムでペンギンアップデートが実施されており、ブラックハットSEOへの取り締まりは強化されています。
モバイルフレンドリーアップデート
モバイルフレンドリーアップデートとは、スマートフォン(スマホ)ユーザーにとって快適なWebサイトであるかを評価するアップデートです。
スマホとパソコンでは、画面サイズ・表示速度・操作性などが異なるため、スマホが普及した2015年にアップデートが実施されました。
モバイルフレンドリーアップデートの評価基準としては以下の項目例が該当します。
- コンテンツの幅が画面を超えないレイアウト
- スマホで読みやすい文字サイズ
- クリックしやすい要素の配置
ドイツ企業のSISTRIXによる2021年の調査によると、日本ではPC検索が25%に対してスマホ検索が75%を占めています。
そのため、webサイト作成時はPCだけでなく、スマホの操作にも適しているかを確認しましょう。
健康アップデート
健康アップデートとは、YMYL(Your Money or Your Life)といわれる医療・健康・お金などの人生に関わる分野において、根拠や信頼性が重視されるアップデートです。
一般人によって専門性や信ぴょう性に欠ける医療情報が執筆されたWebサイト「WELQ」が社会問題となり、2017年に日本国内のみでアップデートが実施されました。
YMYLに関するキーワードでWebページを作成する際は、E-A-T【Expertise(専門性)-Authority(権威性)-Trustworthiness(信頼性)】を特に意識しなければいけません。
専門性や信頼性を高めるには、医療従事者や専門家・医療機関・研究機関・公的機関などが携わる必要があります。
コアアルゴリズムアップデート
コアアルゴリズムアップグレードとは、SEOのアルゴリズムの中核を担うアップデートです。
コアアルゴリズムアップグレードは年に3回程度実施されて、検索順位も変動しやすいですが、アルゴリズムの内容は不明です。
なお、Googleには、「コアアルゴリズムアップグレードによって有用で信頼できる結果をユーザーに提供することが目的」と記載されています。
そのため、アルゴリズムの詳細は不明ですが、ユーザーに価値のあるWebサイトを作成するのが重要といえるでしょう。
ヘルプフルコンテンツアップデート
ヘルプコンテンツアップデートとは、ユーザーファーストを意識したコンテンツを高く評価するために、2022年にリリースされた新しいアップデートです。
ユーザーニーズに応えていないコンテンツとの差別化を目的としているため、ヘルプコンテンツアップデートの対象はページ単位なくwebサイト単位となっています。
つまり、評価が低いページがあると、Webサイトの他のページの検索順位も低下する可能性があるため、注意が必要です。
そのため、よりユーザーファーストを意識したWebサイトの作成を心掛けましょう。
コアアップデートとは?
コアアップデートとは、Googleが定期的に実施しているアルゴリズムのアップデートのなかで、「中核にかかわるもの」を指します。
検索結果の要となる「Googleアルゴリズム」変更するため、検索順位が大きく変動する傾向があります。
Googleがアップデートされるアルゴリズムの内容を詳細に発表することはありません。
ただ、Googleの「基本的な方針」は一貫しており、「検索するユーザーの役に立つ情報を上位に表示する」という方針は変わりません。
そのため、コアアップデートの適切な対処法は「ユーザーに満足してもらえるコンテンツを作ること」です。
ユーザーニーズを満たす良質なコンテンツを作成していれば、コアアップデートで悪い影響が出る可能性は低いでしょう。
コアアップデートはTwitterのGoogle公式アカウントで告知される
コアアップデートは年に数回おこなわれ、事前に「Twitter」のGoogle公式アカウントで告知されるケースが多いです。
事前に告知されても、アップデートが実施される直前で、変更されるアルゴリズムの内容もほぼ変わりません。
つまり、告知を見てからコアアップデートの対策をするのは、間に合わない可能性が高いです。
日頃からコンテンツの更新や追加をおこなうことが大切です。
SEOのアルゴリズムに有効な5つの対策
SEOのアルゴリズムにおいて、様々なアップデートが実施されてきました。
アップデートの履歴から、作成したWebページをSEOで上位表示するには、ユーザーファーストのWebサイトであることが重要です。
具体的に、SEOのアルゴリズムに有効な対策としては以下の5つが挙げられます。
- 検索ニーズを満たせる情報を提供する
- コンテンツの品質を高める
- ユーザビリティを向上させる
- E-E-A-T(旧E-A-T)を強化したコンテンツの作成
ユーザーファーストのWebサイトを作成するにあたって欠かせない対策ですので、それぞれ詳しく解説します。
検索ニーズを満たせる情報を提供する
検索ニーズを満たした情報を提供するには、検索キーワードの検索意図を把握した上でWebサイトを作成しなければいけません。
検索ニーズを満たしている情報とは、ユーザーの求める内容が網羅されており、再検索が必要ないWebサイトを意味します。
検索意図を把握するには、SEOで上位表示されたWebサイトの調査や、Googleが提唱するマイクロモーメントを基準として考える方法が有効です。
マイクロモーメントとは、ユーザーが何かを欲してWeb検索する瞬間のことで、以下の4つの中からどれかに分類できます。
- Do(やりたい)
- know(知りたい)
- Go(行きたい)
- Buy(買いたい)
常にユーザーがどのような悩みを持っているのか考えた上で、必要な情報を提供しましょう。
コンテンツの品質を高める
正しい情報をユーザーに分かりやすく提供しつつ、オリジナリティのあるWebサイトを作成することがコンテンツの品質を高めることにつながります。
具体的には、検索キーワードの出現回数が適度であることや、被リンクを獲得しているのに加えて、E-E-A-Tに基づくコンテンツの作成などを指します。
質の高いWebページであるかチェックする項目がGoogleにも設置されているため、参考にするとよいでしょう。
ユーザビリティを向上させる
ユーザーにとって快適なWebサイトを作成するには、ユーザビリティを向上させる必要があります。
ユーザビリティとは、ユーザーにとって使いやすく、見やすい設計になっているかの度合いを意味します。
ユーザビリティの必要性はGoogle にも明記されており、SEOのアルゴリズムにおいて重要な要素です。
ユーザビリティの例として、webサイト内のボタンが押しやすい、リンクがわかりやすい、フォントが読みやすいなどの「操作性」を指します。
Webページの内容を充実させるだけでなく、ユーザビリティに問題ないかどうかをユーザー目線で確認するようにしましょう。
E-E-A-T(旧E-A-T)を強化したコンテンツの作成
E-A-Tは、Expertise(専門性)Authority(権威性)Trustworthiness(信頼性)の略で、Googleの検索品質評価ガイドラインで重要視されているWebサイトの評価基準です。
E-A-TにExperience(経験)を加えたのが新E-E-A-Tです。
経験や専門性を持った人が作成したWebサイトは評価されますが、コンテンツ自体がその分野に精通した内容である必要があります。
権威性とは、誰が書いたWebページであるかを重視するもので、著者の実績や経験などが対象です。
著者にしかない独自の経験や知識を含めることで、独自性を持つWebページとなり、SEOで上位表示されやすくなります。
権威性がない場合は、検索キーワードに関係のある資格の取得や読書などで権威性を身につけられます。
また、確かなエビデンスをもとにコンテンツを作成すれば信頼できるWebサイトとして高い評価を得られやすくなる仕組みです。
Googleのアルゴリズムにおける押さえるべき2つのポイント
ここでは、Googleのアルゴリズムにおける押さえるべきポイントについて解説します。
- YMYL領域におけるコンテンツ作成は注意が必要
- 検索順位が下がっても深刻に考える必要はない
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
YMYL領域におけるコンテンツ作成は注意が必要
YMYL領域におけるコンテンツ作成は注意が必要です。
ユーザーの人生を大きく左右するジャンルなので、YMYLはコンテンツの品質がよりシビアに評価される傾向があります。
YMYLに該当するおもなジャンルは下記のとおりです。
- 財産(投資、保険など)
- 健康・医療(病院、薬品など)
- 宗教
- ニュースや時事問題
- 政府・法律
YMYLでは、高度な専門性・権威・信頼性の高いコンテンツが求められます。
YMYLのジャンルで上位表示を狙う場合は、専門家に監修を依頼すると信頼性が評価され、上位表示されやすくなります。
YMYLのジャンルでコンテンツを作成するのであれば、専門性や権威性を評価してもらえるように注意しましょう。
検索順位が下がっても深刻に考える必要はない
Googleのアルゴリズムがアップデートする際、検索順位が大幅に下がる場合があるかもしれません。
検索順位が突如下がっても、Webサイトに問題があるとは限りません。
これまでにGoogleのアルゴリズムから評価を得ていなかったWebサイトが、アルゴリズムの変動によって検索順位が大幅に上がる場合があります。
Googleアルゴリズムのアップデート後に検索順位が下がった場合は、まずは現状を静観しましょう。アップデート直後は検索順位が低下しても、1〜2週間ほどしたら検索順位が戻る可能性もあるためです。
アップデートの全容を理解しないまま対策をすることは、さらに順位を下げる余計な修正を招くことにもなりかねません。
それでも検索順位が下がったままであれば、Googleサーチコンソールなどのツールを活用し、アップデート情報の分析をもとにコンテンツを修正しましょう。
Googleのアルゴリズムを把握して検索順位を上げよう
この記事では、Googleのアルゴリズムに有効なSEOについて、基礎知識や対策、コアアップデートの履歴を紹介しました。
Googleの検索順位はアルゴリズムとともに常に変動しています。
ネット社会の現代において、Googleの検索上位に表示されるかどうかは企業にとって大きな問題です。
検索上位に表示されないWebサイトは、大半のユーザーには届きません。
より多くのユーザーに自身のコンテンツを認知してもらうためにも、Googleのアルゴリズムを理解して、SEO対策に注力を注ぐことが大切です。