SEO対策に有効なロングテールキーワードとは?選び方や無料ツールを紹介
投稿日:2023/02/21 (更新日:)
- SEO対策に有効なロングテールキーワードとは?
- ロングテールキーワードを活用する4つのメリット
- ロングテールキーワードを活用する4つのデメリット
- ロングテールキーワードを選ぶ手順
- ロングテールキーワード選定でおすすめな無料ツール
- SEOに効果的なロングテールキーワードをうまく活用しよう
SEO対策のひとつとして、ロングテールキーワードという言葉を聞いたことがある人も多いのはないでしょうか?
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ない代わりに、競合性が低く、検索上位を取りやすいキーワードです。
ドメインパワーが弱いwebサイトでは特に、競合性が低いキーワード選定が非常に重要です。
とはいえ、どのようにキーワード選定をすればよいか分からない人も少ないでしょう。
本記事では、SEO対策に有効なロングテールキーワードとは何か、活用するメリット・デメリットや選び方、おすすめの無料ツールを紹介します。
この記事を読めば、Googleから評価を得やすいコンテンツ作成が可能なため、ぜひ最後までお読みください。
SEO対策に有効なロングテールキーワードとは?
SEO対策として、ロングテールキーワードを使用したコンテンツ作成は有効です。
ロングテールキーワードとは、3単語以上を使用したキーワードを指し、月間の検索ボリュームが1,000回未満と少ないのが特徴です。
SEO対策で欠かせないロングテールキーワードですが、似ている言葉としてビッグキーワードやミドルキーワードがあります。
ここでは、なぜロングテールキーワードという名前なのか、ビッグキーワードやミドルキーワードとは何かを解説します。
ロングテールキーワードの語源
ロングテールキーワードは検索ボリュームが少ないキーワードですが、名前の語源はグラフの見え方にあります。
検索ボリュームをグラフ上で表すと、長い尻尾のような形をすることからロングテールキーワードという名前がつきました。
検索ボリュームや検索需要の少なさから、スモールキーワードやニッチキーワードとも呼ばれています。
ビッグキーワード・ミドルキーワードとは?
ビッグキーワードとは、1単語で出来ているキーワードを指し、月間の検索ボリュームが10,000回以上と非常に多くに人に検索される点が特徴です。
代表的なビッグキーワードとしては「クレジットカード」や「確定申告」などがあり、競争率が極めて高いキーワードといえます。
クレジットカードや確定申告の場合、検索結果の上位はほぼ大手銀行や企業、公的機関が占めており、多数の広告も掲載してあります。
検索ボリュームが多く、商品やサービスへの流動数が高まる一方で、競合サイトが多く、検索順位で上位を取るのが難しい点も特徴です。
ミドルキーワードとは、2単語を組み合わせたキーワードを指し、月間の検索ボリュームは1.000~10,000回となります。
ビッグキーワードほど競合が存在せず、ロングテールキーワードほどニッチなキーワードではない点が特徴です。
ロングテールキーワードを活用する4つのメリット
SEO対策に効果的なロングテールキーワードには、下記のようなメリットがあります。
- 検索順位が上がりやすい
- 検索ニーズが読み取りやすい
- CVR率が高くなりやすい
- 音声検索でヒットしやすい
ビジネスにおいて、ニッチな部分を取る戦略は資金力やブランド力が小さい企業にとって重要な選択です。
検索ボリュームが多いビッグキーワードは、ドメインパワーが強い大手企業が上位の大半を占めるため、資金力の少ない中小企業や個人だと勝てる確率が下がってしまいます。
そこで、よりニッチなキーワードで検索順位の上位を取りつつ、コンテンツを量産するロングテールキーワードを活用する戦略は非常に効果的です。
それでは、ロングテールキーワードを活用する4つのメリットをひとつずつ見ていきましょう。
検索順位が上がりやすい
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードに比べて競合サイトが少ない点が強みです。
そのため、検索順位が上がりやすく、少ない資金や労力で成果を得られる可能性があります。
立ち上げたばかりのwebサイトだと、ドメインパワーが小さいため、なかなか大手企業が運営するwebサイトに対抗できません。
いくら良質な記事を生産しても、ドメインパワーの強さやコンテンツの多さなど、資金力で劣ってしまうと上位表示されにくいのがビッグキーワードです。
一方で、検索ボリュームが少ないロングテールキーワードの場合だと、コンテンツの質や選定したキーワードのよっては、想像以上に早い成果を得られる可能性が十分にあるでしょう。
検索ニーズが読み取りやすい
複数の単語で構成するロングテールキーワードは、検索ニーズを読み取りやすいメリットがあります。
SEOにおいて、読み手の検索ニーズを満たすコンテンツは重要視されています。
たとえば、「クレジットカード」と検索する人はクレジットカードの種類を知りたいのか、審査基準を知りたいのか、還元率を知りたいのかなど検索ニーズがさまざまです。
読み手からすると、本当に知りたい情報がコンテンツに記載していない場合もあるかもしれません。
そこで、「クレジットカード おすすめ 2枚目」や「クレジットカード 作り方 無職」などのよりニッチなキーワードを使用したコンテンツは読み手の課題解決に大きく貢献します。
良質なwebサイトを構築するうえで、ロングテールキーワードによるコンテンツ作成は非常に効果的といえるのです。
CVR率が高くなりやすい
CVR率(コンバージョン率)とは、webサイトの訪問者数に対して実際に商品やサービスを購入してくれた人の割合を指す言葉です。
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードに比べてCVR率が高くなりやすい傾向にあります。
自分の知りたい情報を詳しく知れた読み手は、そのコンテンツ内で紹介している商品やサービスの購入または流動先へのアクセスに対して抵抗感が薄れるでしょう。
その結果、webサイトの訪問者数はビッグキーワードに劣るものの、CVR率が高まれば、多くの成果を得られます。
各コンテンツには何かしらの意図があるため、いくらSEOで上位表示されても狙った成果を得られなければ意味がありません。
成果が生まれるアクションを高められる点は、ロングテールキーワードの持つ大きな強みといえます。
音声検索でヒットしやすい
近年では、文字ではなく、音声で検索する人も増えています。
複数の単語から成るロングテールキーワードは、話し言葉の音声検索でヒットされやすい点もメリットといえます。
音声検索の最適化をVSO(Voice Search Optimization)といい、近年注目を集めている施策です。
音声による検索のため、入力するスピードが早いうえに手間がかかりません。
「ながら検索」も可能なため、音声検索で知りたい情報を調べるユーザーも多いのです。
したがって、SEOに加えてVSOもコンテンツを競合と差別化するうえで重要な取り組みといえます。
ロングテールキーワードを活用する4つのデメリット
多くのメリットがあるロングテールキーワードですが、反対に下記のようなデメリットもあります。
- 流入数が少なくなる
- 同じwebサイト内にあるコンテンツが重複しやすい
- 検索順位が上がるまで時間がかかる
- 検索ニーズを満たせるコンテンツに修正する必要がある
成果を得られるまで時間がかかるSEO対策ですが、特にロングテールキーワードは中長期的な取り組みが必要です。
検索ボリュームが少ない点を活かすためには、目の前の利益を追わず、長い目でwebサイトを構築しなければなりません。
それでは、ロングテールキーワードを活用する4つのデメリットを解説します。
流入数が少なくなる
検索ニーズが把握しやすく、良質なコンテンツを作成しやすいロングテールキーワードですが、流動数が少なくなるデメリットがあります。
CVR率が高まるものの、検索ボリュームがビッグキーワードに劣るため、必然的に流入数が少なくなります。
ニッチな読み手には刺さりやすい反面、検索順位で上位になっても、流入数が少なく、思ったような成果が得られない場合もあるかもしれません。
したがって、ロングテールキーワードを活用する際は、事前にそのキーワードに需要があるのかをしっかりと確認することが大切です。
同じwebサイト内にあるコンテンツが重複しやすい
ロングテールキーワードには、コンテンツが重複しやすいデメリットも存在します。
ビッグキーワードの場合、基本的に1つの単語をメインでコンテンツを作成しますが、ロングテールキーワードの場合は複数の単語を組み合わせます。
単語によっては、意味に大きな差がない場合もあるため、同じようなコンテンツばかりのwebサイトだと読み手が離脱してしまう可能性が高まるでしょう。
また、重複したコンテンツが大量にあるwebサイトにあるとGoogleの評価が下がってしまうため、SEO的にも良くありません。
ロングテールキーワードで記事を作成する際は、類似している既存のコンテンツがないか確認すべきです。
ロングテールキーワードを使用したコンテンツからもっと情報を詳しく知りたい読み手に対しては、ビッグキーワードを使用したコンテンツへの流動も可能です。
ロングテールキーワードをうまく活用して、ビッグキーワード対策をおこなうのもSEO戦略において重要といえます。
検索順位が上がるまで時間がかかる
ロングテールキーワードを使用したSEO対策は、検索順位が上がるまで時間がかかりやすい傾向にあります。
検索ボリュームが少ないニッチなキーワードでコンテンツを作成するため、上位表示されなければ月の訪問者数がほぼゼロといえるでしょう。
ひとつのコンテンツに頼るのではなく、複数のコンテンツを作成するロングテールSEOでは、短期的に成果を出すのが難しいといえます。
SEO戦略では、継続的にwebサイトを運用しなければならないため、サーバー代や人件費など、ある程度のランニングコストが必要です。
検索ニーズを満たせるコンテンツに修正する必要がある
1度コンテンツを作成しても、それで終わりではありません。
Googleアルゴリズムは定期的に変わりますし、記事に記載している情報も時間とともに古くなってしまいます。
特にニッチな内容のロングテールキーワードによるコンテンツでは、品質を常に維持することが重要です。
定期的にリライトすることで、一度下がってしまった検索順位が上がる可能性がありますし、圏外から一気に上位表示になる可能性があるでしょう。
また、ロングテールSEOでは複数のコンテンツ作りが欠かせません。
コンテンツが増えると管理の負担や手間も大きくなるため、webサイトの品質が下がりがちです。
Googleから得る評価を下げないためにも、webサイト全体の品質が下がらないよう意識しましょう。
ロングテールキーワードを選ぶ手順
ここでは、ロングテールキーワードの選び方を順に紹介します。
- webサイト構造を意識する
- コンテンツのテーマに合うビッグキーワードを決める
- ミドルキーワード・ロングテールキーワードを決める
- 選んだキーワードでコンテンツを作る
SEO対策にロングテールキーワードを活用する際は、検索ボリュームを調べて、本当に需要があるのか確認することが大切です。
webサイト構造を意識し、狙いたいキーワードを選定し、コンテンツの作成を量産していきましょう。
それでは、ロングテールキーワードを選ぶ手順をひとつずつ解説します。
手順1.webサイト構造を意識する
まずは、webサイト構造を意識しましょう。
webサイト構造はディレクトリ構造ともいい、適切に管理すれば、読み手がサイト内に滞在する時間を延ばすことが可能です。
webサイトやコンテンツの滞在時間が延びれば、Googleの評価も高まるため、SEOとしても効果的です。
ロングテールキーワードにおけるwebサイト作りでは、「広く浅く」を意識し、良質なコンテンツを多く生産しましょう。
手順2.コンテンツのテーマに合うビッグキーワードを決める
次に、コンテンツのテーマに合うビッグキーワードを選定します。
最終的に流動したい商品やサービスに関連したビッグキーワードを選ぶのがポイントです。
ビックキーワードの選定は、極端に検索ボリュームが少ないロングテールキーワードを避ける目的があります。
検索ボリュームが多いビッグキーワードもとにミドルキーワードやロングテールキーワードを決めれば、検索需要がなかったなどの失敗を回避できます。
キーワード選定をおこなう際は、ツールを使用するのがおすすめです。
なお、キーワード選定でおすすめな無料ツールは後ほど紹介します。
手順3.ミドルキーワード・ロングテールキーワードを決める
コンテンツに合ったビックキーワードを決めたら、それに1~2単語以上を組み合わせたミドルキーワードやロングテールキーワードを選びます。
1つのコンテンツに対して1キーワードを使用するのが基本であり、同じキーワードでコンテンツを量産するとGoogleから得る評価が下がってしまいます。
したがって、メインとなるビッグキーワードをもとに、さまざまな単語を組み合わせた複数のコンテンツを作成するのがロングテールSEOの流れです。
ただし、何となくキーワードを決めても実際にコンテンツを作成した際、検索需要がなかったら意味がありません。
ニッチな読み手に刺さりつつ、検索需要がきちんとあるキーワード選定が大切です。
手順4.選んだキーワードでコンテンツを作る
選んだロングテールキーワードでコンテンツを作成します。
新規記事だけでなく、リライトをおこなうのもSEO対策では重要です。
競合性が低いロングテールキーワードの場合、タイトルや見出しに新たなキーワードを入れたり、見出しの順番を変えたりすると検索順位が上がる可能性があります。
また、内部リンクや外部リンクを設置し、サイト内の滞在時間や回遊率を高められれば、Googleから評価を得やすくなります。
なお、Googleアルゴリズムがアップロードされる際、検索順位が急に下がる場合があるかもしれません。
その場合、まずは様子を見てみてください。
Googleアルゴリズムが変化したことによって、これまでに評価されていなかった別のwebサイトが上位表示され、自社のコンテンツの検索順位が下がる場合があるでしょう。
しかし、1~2週間すればもとに戻る場合もあります。
もし、検索順位が下がったまま戻らないようでしたら、Googleアルゴリズムに従ってコンテンツへ修正しなくてはなりません。
ロングテールキーワード選定でおすすめな無料ツール
最後に、SEO対策としてロングテールキーワードを選定する際に役立つ6つの無料ツールを紹介します。
- Google検索
- Google キーワードプランナー
- Googleサーチコンソール
- ラッコキーワード
- Google トレンド
費用が発生しないうえに、会員登録が必要ありません。
有料版だとより詳しい分析が可能ですが、まずは無料版から始めてみてください。
それでは、ロングテールキーワード選定でおすすめな6つの無料ツールひとつずつ解説します。
Google検索
出典:https://www.google.com/?hl=ja
ロングテールキーワードの見つけ方として、簡単なのはGoogle検索を使用する方法です。
Google検索では、検索結果としてサジェストキーワードが表示されます。
サジェストキーワードとは、読み手が次に検索するであろうキーワードの候補です。
Googleの検索窓でミドルキーワードを検索し、スペースを入力するとロングテールキーワードが表示されます。
また、Google検索の一番下には関連キーワードが表示されるため、読み手が欲しい情報を網羅的に記載しているコンテンツ作りに役立ちます。
Google キーワードプランナー
出典:https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
Google キーワードプランナーを使用すれば、検索ボリュームの調査や関連性の高いキーワードを見つけることが可能です。
無料版でとアバウトな数値しか表示されませんが、キーワードの検索頻度や検索数などを調べられます。
使い方としては、Google広告からキーワードプランナーを開き、「新しいキーワードを見つける」をクリックします。
ミドルキーワードを入力後、関連するロングテールキーワードと検索ボリュームが表示される仕組みです。
Googleサーチコンソール
出典:https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Googleサーチコンソールでは、Google内における表示回数やクリック数を確認できます。
コンテンツへの流動口がどこかを調べられるため、どんなロングテールキーワードで検索されたかの確認が可能です。
利用するための会員登録は不要で、費用もかかりません。
検索キーワードに対してコンテンツを最適化できれば、SEO対策になるだけでなく、CVR率もたかまるはずです。
最初に狙っていたキーワードでは上位表示が難しくても、Googleサーチコンソールの分析から判明した検索キーワードに合わせたコンテンツを作成すれば検索順位が上がる可能性があります。
また、webサイト内における問題を自動的に検出するため、コンテンツが低品質になるのを防ぐ効果もあります。
ラッコキーワード
出典:https://related-keywords.com/
ラッコキーワードは、ラッコ株式会社が提供しているツールで、無料版から月額990~9,900円までプランがあります。
ラッコキーワードを活用すれば、サジェストキーワードや共起語などの調査が可能です。
共起語とは、対象となるキーワードと一緒に記載してある単語を差し、SEO対策でコンテンツ作成時には意図的に使用した方が良いとされています。
ラッコ株式会社でほかにも、競合コンテンツの平均文字数や見出しなどを分析できる無料ツールも提供しています。
読み手の検索ニーズを確認する際は、ラッコの見出しツールを活用すれば簡単に把握できます。
競合のコンテンツから共通する単語や見出しを抜き取り、競合にはない情報を加える方法がSEO対策として効果的です。
Google トレンド
出典:https://trends.google.co.jp/trends/?geo=JP
Googleトレンドは、直近でどんなキーワードがよく検索されているかを分析できるツールです。
検索需要が高まっているキーワードを調査できるため、読み手が欲しい情報を競合webサイトより早く提供するのに役立ちます。
トレンド記事は一時的な検索ボリュームが高くなりやすいため、流動数を高めるのに有効です。
調査したいキーワードを入力すれば、検索数が増えている関連キーワードや関連トピックがリストで表示されます。
調べる期間は、過去1時間・4時間・1日・30日と特定されているものの、自分で自由に設定できます。
競合性の低いトレンドキーワードを見つけられれば、比較的早い段階でコンテンツの検索上位を目指せるかもしれません。
SEOに効果的なロングテールキーワードをうまく活用しよう
本記事では、SEO対策に有効なロングテールキーワードの意味や、活用するメリット・デメリット、選び方に加えて役立つ無料ツールを紹介しました。
ビッグキーワードに比べて爆発的な検索結果が得られるわけではないものの、検索順位やCVR率を上げやすいのがロングテールキーワードです。
ただし、新規コンテンツを作成すれば終わりというわけではなく、中長期的なリライトなどの品質管理が必要となります。
Googleアルゴリズムは時代とともに変化しており、どの都度、最適化しなければなりません。
大手企業に中小企業や個人がSEO戦略で勝つには、ロングテールキーワードをうまく活用するのが有効です。
本記事で紹介した無料ツールをもとに、競合性が低く、検索需要があるロングテールキーワードを見つけてみてください。