SEO対策で「よくある失敗する原因」を紹介。改善のポイントを解説!
投稿日:2023/03/14 (更新日:)
SEO対策で思うような成果が出ていない人も多いのではないでしょうか?
- SEO対策をしているが、なにが正しいのかわからない
- これからSEOに取り組むが、間違った事例を把握して、成功につなげたい
このような悩みがある人は、SEO対策を正しく理解することが重要です。
一概に「SEO対策」と言ってもやるべきことが多くあり、SEO初心者では難しく感じることでしょう。
この記事ではSEO初心者でもわかりやすいように、SEO対策での失敗事例を段階に沿って紹介します。
- 事前準備
- コンテンツ作成時
- 運用体制
それぞれにSEOで失敗する要因があり、1つ1つ対策を取ることが重要です。
正しく理解し、コンテンツ作りに努めましょう。
事前準備でSEO対策が失敗する原因
検索の上位表示は、闇雲に記事を書いて、獲得できるものではありません。
記事を書き始める前の事前準備で、注意して欲しい内容を大きく6つに分けて解説します。
- コンテンツ作成の目的が明確でない
- キーワード選定を怠っている
- キーワード選定の方法を理解していない
- 検索ユーザーの「意図」を理解していない
- 競合調査をしない
- 構成案を作成せず思い付きで記事を書く
「事前準備」を怠ると、SEO対策の失敗につながってしまう恐れがあります。
以下で詳しく解説します。
1.コンテンツ作成の目的が明確でない
「SEO成功のためにはとにかく記事を多く作ることが大切」と考えて、多くの記事を量産することに注力をし過ぎると、SEOに失敗する可能性が高くなります。
なぜなら、記事制作に取り組む前に明確なコンバージョン(成果)が設定されていないためです。
記事数を増やすことで、サイトアクセス数が向上する可能性はありますが、アクセスを集めるだけが最終目標ではない場合があります。
サイトアクセス数向上は手段であり、最終的な目的は、コンバージョン(成果)ではないでしょうか。
具体的には「自社の商品・サービスの購入やお問い合わせ、予約の獲得(コンバージョン)」や「会社のブランディング(共感や信頼の獲得)」が考えられます。
このことから、記事制作に取り組む前に「なぜ記事制作をするのか」「なぜSEO対策に取り組むのか」などの目的を明確にすることが重要です。
明確な目的を持って記事を作成することが、ユーザーニーズに応えた良質なコンテンツ作成につながり、SEO対策に失敗するリスクを軽減できます。
2.キーワード選定を怠っている
コンテンツ作成にあたり、「キーワード選定」をしない行為は、SEOで失敗してしまうリスクが高まります。
ユーザーは調べたいことを、検索窓に入力します。この入力した文字のことを「検索キーワード」といい、キーワード選定とは「どの検索キーワードで検索の上位表示をさせたいか」を決める作業です。
このキーワード選定を怠っているとコンテンツを増やしても、安定したSEOでの上位獲得は難しいでしょう。
キーワード選定を行うだけで、記事作成の内容は明確になり、検索上位を狙える確率も高まります。
3.キーワード選定の方法に誤りがある
キーワード選定の重要性は先述で説明しましたが、適当にキーワードを選んでいいわけではありません。
キーワード選定にも正しい方法があり、正確なキーワード選定を行うことで、SEOに強いコンテンツ作成が可能になります。
結果に繋がっていない場合は「キーワード選定の方法」を誤って解釈している可能性があります。
例えば、これからサイト運営を始める初心者が、「英会話」についてサイトを運営していこうと考えます。しかしこの英会話と言う誰もが検索するワードで何となく記事を量産しても上位を獲得することは難しいです。
なぜなら、「英会話」という一語では、多くのユーザーが検索する「ビックキーワード」と言われており、この検索ユーザーの多い「ビックキーワード」で上位を狙う事はSEO初心者では難しいからです。
SEO初心者が失敗しないためには「ロングキーワード」を狙うことが重要です。ロングキーワードとは、単一ワードではなく、二語や三語以上のワードを指します。
キーワードの単語が多くなればなるほど検索数は下がるが、検索ユーザーの悩みが明確になり、そのキーワードに沿った記事を作成することで比較的検索上位を狙いやすくなります。
「英会話」という単一ワードではなく、「英会話、オンライン」や「英会話、オンライン、おすすめ」などワードが増えれば増えるほどSEOでは失敗しにくくなります。
キーワードを選定する際は、「Googleキーワードプランナー」や「ラッコキーワード」、「ウーバーサジェスト」などのツールを使い、検索ボリュームなどを数値で把握しましょう。
4.ユーザーニーズを理解していない
キーワードの選定が完了したら、次に準備が必要なのは、そのキーワードに対しての「ユーザーニーズ」を理解することです。
記事作成では「ユーザーファースト」を意識した記事作成が重要です。
選定したキーワードの中には読者の悩みが含まれています。どんな悩みを持っているかなどの「ユーザーニーズ」を理解した記事を作成するようにしましょう。
ユーザーニーズを満たす記事は、ユーザーが「どのような悩みがあり、何を解決したいのか」や「その後はどうなりたいか」などを反映させた記事のことを指します。
ユーザーニーズを満たす価値のある記事だと認知されると、サイト内の回遊率もあがり、SEOの評価も高まります。
検索キーワードを元に、検索ユーザーの「ニーズ」を理解した記事作成が大切です。
5.競合調査をしていない
競合調査とは「選定したキーワードで、すでに検索の上位を獲得している記事を調査すること」です。
キーワード選定や検索ユーザーの意図を理解したとしても、競合調査しないまま記事を作成しても上位表示させることは難しいと言えます。
SEOで上位表示を狙う際、強力な競合がいる場合、「ビッグキーワード」での競争に勝つことは難しいことです。
例えば、「英会話」というキーワードで上位表示を狙うのは、すでに知名度の高い有名な英会話スクールサイトが競合となります。
この場合は、競合の少ないキーワードで戦略を図りましょう。
たとえば、「英会話スクール 地域名」など、検索意図が明確なロングテールキーワードを選び、コンテンツを制作すると良いでしょう。
検索ボリュームが小さくても、上位表示すれば集客の見込みがあります。また、競合サイトの強みを把握して、勝てるキーワードで対抗することも必要です。
6.構成案を作成せず、記事を書く
キーワード選定や競合調査を終えた後、記事作成前の最終準備として、「記事構成案の作成」があります。
構成案は記事のロードマップとなるものであり、構成の段階で選定したキーワードを反映させることは、SEO対策では非常に重要です。
構成案を作成する際は、ユーザーが内容を理解しやすい構成にしなくてはなりません。そのためには、「見出しの階層化」を意識しましょう。
「見出しの階層化」を意識し作成することにより、読者の知りたい情報に、より早くたどり着ける工夫ができます。
記事の執筆前に、構成案を丁寧に作成することで、ユーザーニーズを満たした良質な記事を作成することができます。
コンテンツ作成時にSEO対策が失敗する原因
記事を書き始める前の対策が終わった後、ようやく記事の執筆に移ります。
正しいキーワード選定と正しい記事構成案があれば執筆をスムーズに進める事ができます。
しかし、執筆時もSEOを意識した記事作成が必要です。
ここでは、記事執筆中に起こり得る失敗事例を3つ解説します。
1.ユーザーファーストを意識していない
記事の作成において、最も重要なことは「ユーザーファースト」を意識することです。
常にユーザーの目線に立って、ユーザーニーズを満たすことを考えましょう。
記事作成の際に、「ユーザーファースト」の意識に欠け、「自分が伝えたい情報」ばかりを書いてしまう方が多くいます。これでは、ユーザーニーズを満たすことは期待できません。
記事作成は、ユーザーに「求められている情報」を書くように心がけることで、ユーザーニーズに合った高品質な記事を執筆することができます。
2.キーワードや共起語を効果的に使っていない
SEOで思うような結果が出ていない人は、キーワードや共起語を効果的に使っていない可能性があります。
事前に適切なキーワードを選んだとしても、記事の中でうまく使わなければ、選んだキーワードで上位表示される可能性は低くなります。
例えば、この記事は「SEO 失敗」というキーワードで上位表示するように作られています。
記事のタイトルや各見出し、記事の文中では「SEO 失敗」のキーワードが多く使用されています。これらはすべて「SEO 失敗」というキーワードで上位表示を狙ったものです。
SEOを意識した記事の制作に慣れていない人は、事前にキーワードを選んでいても、見出しや文中でキーワードを使用していないケースがあります。
その場合は、タイトルにキーワードを入れるようにしましょう。その次に、見出しや文中にもキーワードを使用することをおすすめします。
ただし、過剰にキーワードを使いすぎることは良くないです。
あまりにも多くのキーワードを使用したり、キーワードを無理やり入れて不自然な文章になるなどの行為は、Googleから低評価を受けて、上位表示されなくなる可能性があります。
ユーザーに不自然な印象を与えず、適度なキーワードの使用を心がけましょう。
3.Googleガイドラインに則していない
Googleの検索結果で上位を獲得している記事は、「Googleからの評価が高い記事」と言えます。
「Google検索セントラル」や「Google検索品質評価ガイドライン」ではGoogleの検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位についてなどわかりやすく説明しています。
この内容を深く読み解き、作成する記事に反映させればGoogleに評価される記事を作成できるでしょう。
4.webサイトがSEOに不適切な構造になっている
Googleの記事評価においては、記事単体だけでなく、サイト全体の質によっても評価が変わります。
そのため、SEO効果が得られにくいサイトの場合、どれだけ高品質な記事を制作しても、Googleから適切に評価されず、上位表示が難しくなることがあります。
例として、以下があります。
- モバイルフレンドリーなサイト設計になっていない
- パンくずリストが設置されていない
それぞれ解説します。
モバイルフレンドリーなサイト設計になっていない
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンなどのモバイル端末からでも見やすいサイトのことで、スマホが普及した現代においては非常に重要な要素となっています。
Googleは2015年からモバイルフレンドリーなサイトを重視するようになり、モバイルフレンドリーでないサイトは、検索結果の上位表示につながりにくくなります。
そのため、自分のサイトがモバイルフレンドリーな設計になっているかどうかを確認することが重要です。
確認するツールとして、「モバイルフレンドリーテスト」がおすすめです。現在運営しているサイトの評価を確認できます。以下で使用方法をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
①モバイルフレンドリーテストの枠内に、調べたいURLを入力します。入力を「URLをテスト」をクリックするとテストが開始されます。
②テストの結果「ページはモバイルで利用できます」となっていれば問題はありません。しかし「モバイルフレンドリーではありません」と表示された場合は、問題点を改善しましょう。
パンくずリストが設置されていない
「パンくずリスト」が設置されていれば、クローラーが巡回しやすくなりサイト内の記事がGoogleから評価される可能性が高くなります。
SEO効果の出やすいサイト構造にすることにより、サイト内にある質の高い記事が評価されやすくなります。
5.被リンク対策について誤った解釈をしている
SEO対策に取り組んでいると、「被リンクが重要」とよく耳にするのではないでしょうか?被リンクとは、他のWebサイトから自分のWebサイトへのリンクのことです。
作成したコンテンツ内ではなく、別のサイトにて自分の作成した記事がリンク付きで紹介されていた場合は被リンクの獲得となります。
被リンクの数が多くなればなるほど「多くの人がサイトで紹介されている有益で質の高いサイト」と見なされます。
過去には、被リンクの多さがSEOで大きな影響を及ぼしていました。そのため、被リンクを購入したり、無関係なサイトに自サイトへのリンクを大量に貼るなどして悪用し、検索結果の上位を獲得する方法が存在していました。
しかし、今ではこのような悪質な被リンクに対して検索結果から削除されるなどのペナルティを受けるようになりました。
今では、信頼性の高い被リンクを獲得できればSEOで評価されます。
ユーザーのニーズに応える質の高い記事を作成すれば、情報が拡散され、被リンクも必然的に多くなります。
「運用体制」におけるSEO対策の失敗
ここまで、「事前準備」「コンテンツ作成時」と説明してきましたが、記事公開後の管理も大切です。
サイトを運営するうえで「運用体制」についての失敗事例を3つ紹介します。
1.記事の順位確認と分析を怠っている
記事を公開後の「記事の順位確認と分析」は重要な作業です。公開できたら終わりではなく記事の順位を確認し、思うような結果になっていない場合は改善しなければなりません。
例えば「英会話、オンライン、おすすめ」というキーワードで書いた記事が何位になっているのか、他のキーワードでの流入が無いかなどを確認することが重要です。
順位やアクセス数の確認により、施策の効果が不十分であった場合の原因を分析し、対策します。この確認は、サーチコンソール、Googleアナリティクス、SEOチェキなどのツールを利用することで確認できます。
2.リライトをしない
検索順位を確認し、必要に応じてリライトをすることで、SEOで失敗する可能性を低くできます。
希望した順位になっていない場合は、その原因を分析し、リライトを行いましょう。書き直した後も順位確認を繰り返し、必要に応じてさらに修正します。
この「改善サイクル」を繰り返すことで、ユーザーのニーズに応えた質の高い記事となります。
リライトをすることは、記事の更新頻度を上げることにもつながります。
Googleは更新頻度の高いサイトを評価するので、リライトは対象となる記事だけでなく、サイト全体がプラスの効果を得ることができます。
3.コンバージョンを上げるための施策をしていない
適切なキーワード選択と質の高い記事制作は、アクセス数を増加させるのに効果的です。
しかし、記事制作の目的はアクセス数の向上だけではなく、商品・サービスの購入や問い合わせなどの「コンバージョンの獲得」を目的としています。
たとえば、ECサイトを運営している場合、ユーザーが商品を購入することがコンバージョンになります。
仮にアクセス数が増加しても、それがコンバージョンにつながらなければ、SEO対策は成功したとは言えません。
コンバージョンを獲得するためには、ユーザーのニーズを満たす質の高い記事を提供し、自社商品を紹介や購入へ誘導するボタンなどを設置するなどの対策する必要があります。
SEO対策で失敗しないためのポイント
SEOで注意するポイントをコンテンツ制作の「事前準備」「コンテンツ作成時」「運用体制」の各段階で解説しました。
ここまでに解説したSEOの失敗事例を考慮し、ここでは適切な対策について簡潔に説明します。
コンテンツ作成は事前準備が重要
記事の品質は、執筆前に行われる事前準備によって大きく左右されます。
執筆前にキーワードの選定、ユーザーニーズの理解、競合調査などの入念な準備を行うことで、最終的に完成する記事の品質を高められます。
最も重要なのは「ユーザーファースト」を常に意識することです。事前の段階から、読者が必要とする情報を提供し、検索ユーザーが探しているものに合わせてコンテンツを最適化することが重要です。
また、競合調査を行うことで、他のサイトの成功事例を学び、自分の記事に反映できます。
Googleのガイドラインに沿ったコンテンツ作り
SEOで成功するためには、Googleのガイドラインに沿ったコンテンツ作りが重要です。Googleのガイドラインに沿っていないコンテンツは、基本的に評価されません。
Googleに評価されるコンテンツとは、ユーザーニーズを満たした利便性の高いコンテンツを指します。さらに、ユーザーニーズを満たした良質なwebサイトは、適切な内部施策が実施されており、サイト自体がGoogleに評価される可能性が高いです。
Googleは企業理念として、「ユーザーファースト」を挙げており、ガイドラインもユーザーの利便性を重視した内容となっています。
このことから、SEOの成功の鍵は、Googleの企業理念に合致する「ユーザーファースト」を重視したユーザーの利便性の高いコンテンツ作成と言えます。
運用体制の構築と改善を実践する
SEO対策には、サイトの規模やコンテンツの内容に応じて多くの作業工程が必要となります。
そのため、戦略設計、キーワード選定、コンテンツ制作、効果検証などの役割を分担し、効果的な運用体制を構築する必要があります。
SEOでの失敗を避けるためには、自社リソースでカバーするかアウトソースするかを適切に選択することにあります。SEO対策は、中長期的な取り組みであるため、無理のない運用体制を確立することが大切です。
失敗事例を把握しコンテンツを作成する
SEOで成果が出ない場合、自身のサイトやコンテンツが、今回紹介した失敗する事例に該当していないかを確認することをおすすめします。
該当することがあった場合は、すぐに改善しましょう。
質の高い記事を作成し、改善を行うことにより、SEOでの失敗リスクを避けることができるでしょう。