中古ドメインと新規ドメインのインデックス速度を比較
投稿日:2017/04/21 (更新日:)
中古ドメインを利用したサイトと新規ドメインを利用したサイトのインデックス速度や状況を比較してみました。
リリースして1~2週間のインデックス状況を比べたところ、サイトのジャンルや規模に違いはあるものの異なる動きが見えたので紹介します。
インデックス速度の影響
サイトをリリースして、サイトやページが検索エンジンにインデックスは速いほうがいいでしょう。
インデックスされてからが、本当の意味でのスタートになるからです。
ですが、インデックスされるまでにサイトの種類や運用によりかかる時間に差が生じます。
インデックスが思うようにされなくて悩んでいるなら、インデックスされるために必要なことを行いましょう。
クローラーを呼び込む
サイトをクローラーに見つけてもらわなければ、インデックスされません。
クローラーは被リンクを辿ってサイトを見つけますが、Googleにクローラーを巡回させてもらえるように依頼することもできます。
新規ドメインのサイトの場合、中古ドメインと違い被リンクを保有していないのでGoogleや検索エンジンに対しサイトの存在をアピールする必要があります。
下記が、リリース直後に最低限やるべきことの例です。
中古ドメインを利用している場合も同様に行うことをオススメします。
- サイトマップの送信
- サーチコンソールからサイトマップの送信を行うことでサイト構造が伝わりやすくクロールも促されます。
- Fetch as Google(利用できません)
- Fetch as Google(フェッチ・アズ・グーグル)もサーチコンソールから行うことができます。
サイトURLや指定したページのURLを入力しリクエスト送信を送ることで、クローラーが訪問してくれます。
※サーチコンソールの旧バージョンのサービス停止に伴い、Fetch as Googleから「URL検査ツール」という機能に置き換わりました。
サイトマップ送信やFetch as Google(現在はURL検査ツール)を行えば、インデックスはされます。
それでも、インデックスがいつまで経ってもされない場合はサイトに何らかの問題があるのかもしれません。
トラフィックや成果に影響
インデックスがすぐされず、時間が経ってもされないことはSEOや成果に影響を及ぼします。
闇雲にインデックスされることが良いわけではありませんが、サイトがインデックスされないことにはなにも始まらないからです。
インデックスされる時間を短縮すればするほど、集客や成果に結びつくまでの時間的コストが節約されます。
なぜなら、インデックスをされるということはユーザーに見つけられトラフィックを獲得しやすくなり、成果に繋がるからです。
インデックスが早くされることは大きなメリットになります。
新規ドメインサイトのインデックス状況
新規ドメインを取得しサイトをリリースしました。
リリース時に、記事コンテンツを10記事用意しインデックス状況を見てみます。
リリース直後に、サイトマップ送信とFetch as Google(現在はURL検査ツール)は行っています。
リリース~3日後にインデックスが入った
画像はリリースして2日後の状況です。
リリースから2日後はインデックスがなされず、3日にインデックスが3~4件入りました。
インデックスの経過
リリース~7日後に記事数を20記事まで増やし、インデックスも10件まで入り順調に来ていましたが、しばらくしてインデックス数が半減するという事態が起こりました。
様々な要因は考えられますが、新規ドメインの場合はエイジングフィルターの影響を受けてしまうことがひとつあげられます。
エイジングフィルターとは
Googleは、エイジングフィルターのようなアルゴリズムや動作を明言しているわけではありません。
ですが、新規ドメインでサイトをリリースしてしばらく経つと検索順位が圏外になってしまったりインデックスやトラフィックが減少してしまうということがおきます。
これらの現象が、エイジングフィルターと呼ばれ3ヶ月から長くて半年も続く場合があります。
エイジングフィルター的な動きをするサイトは多い
Googleが明言しているわけではないと言いましたが、実際エイジングフィルターと言われている動きをするサイトは多くあります。
特に何か心当たりのなることをしていないのに、順位が圏外に急に飛んでしまったりインデックスが減少していた場合はエイジングフィルターの可能性があります。
また、Googleの手動ペナルティや自動ペナルティの可能性も否定はできませんのでこのような動きをしたら確認をしましょう。
原因や解除するには
考えられる原因としては、Googleがサイトを正しく評価するために順位を操作して再評価しているのではないかと考えることができます。
エイジングフィルターの場合、順位が下降してもしばらくすると元に戻っていたり以前より高い順位になっていることが多くあるからです。
ですが、戻るまでに時間がかかってしまったりそのまま低い順位のまま停滞してしまうこともありますのでサイトに影響を及ぼします。
ペナルティというわけではないので解除と言うと語弊がありますが、適切なサイト運用をしているならば自然と元に戻ります。
インデックス状況が不安定になったり、新しいコンテンツを追加しても一向にインデックスされない場合は再度サイトマップ送信やFetch as Google(現在はURL検査ツール)を行いましょう。
新規ドメインの場合、サイトを評価するのに時間がかかるのでしょう。
不自然なことやスパム手法を用いていなくても、リリースして間もないサイトはコンテンツや被リンクの増減や動きが生じてしまい、正しく評価するために必要な処置なのかもしれません。
中古ドメインは影響を受けない
中古ドメインの場合は、過去の運用で既にエイジングフィルターを受けているため影響を受けません。
適切なサイトを作りしっかりとしたコンテンツを用意して運用しているのであれば、エイジングフィルターの影響を受けず、サイトやコンテンツの質で評価されます。
エイジングフィルターの影響で空白期間やインデックスの不安定さを生まないという利点が中古ドメインにはあります。
中古ドメインサイトのインデックス状況
新規ドメインのサイトとジャンルや扱うトピックが異なるサイトを中古ドメインで作成しましたが、新規ドメインとは大きく違うインデックスの動きがみられました。
サイトに対して記事コンテンツを5つ用意しインデックス状況を見てみます。
インデックスが既にされている
中古ドメインの特性で、既に新たなサイトをリリースする前からインデックスがされています。
リリース翌日に全ページがインデックス
中古ドメインを利用したサイトは、サイト全体のページ数が少ないという点もありますがリリース翌日に全ページがインデックスされていました。
ページ数が少ないからインデックスされたとも考えられますが、中古ドメインサイトの方がページ数が少なくても素早くしっかりと評価されているとも考えられます。
また、新規に作ったサイトページから順番にインデックスされていおり過去ページより先にしっかりと表示されているので問題がない状態であると言えます。
中古と新規を比較してみて
サイトがまだリリースしたばかりなので、インデックス状況だけをフォーカスしましたが現時点で感じたことは、リリース直後はやはり中古ドメインに分があるということです。
また、サイトが正しく評価されるには早くて3ヶ月から半年、1年かかる場合もあります。
この期間にどれだけのことができるのかということもサイトの価値を高めることに関しては重要ですが、中古ドメインであればよりスピーディーに行えるでしょう。
中古ドメインのリスクやデメリットも感じなかった
中古ドメインを利用することにリスクを感じて躊躇する方もいるかもしれませんが、新規ドメインでも中古ドメインでもサイトの作り方や運用に差を設けているわけではなく同じように適切なサイト運用を行えばリスクはほぼ生じません。
懸念されるリスクは、中古ドメインを選ぶ際でしょう。
中古ドメインを利用するリスクを考えるよりは、リスクがある中古ドメインを選ばないということが言えます。
どちらも利用価値がある
新規ドメインでサイトを作るならじっくりと、腰を据えてサイト運用や成果が出るまで付き合わなければなりません。
これはこれで悪いことではないですし、新規ドメインを育てていく楽しみもあります。
中古ドメインは初速や成果を早めるために効果的です。
だからと言って、サイト作りの手を抜いていいわけでもなく真摯にサイトと向き合う姿勢は必要です。
ですが、新規ドメインに比べ目的を達成するまでの時間を短縮できる可能性が大きくあります。
中古ドメインを利用するということは、サイトに対して最初にできる投資であると考えてもいいかもしれません。
目的に応じて使い分けよう
サイトのブランディングを考えれば新規ドメインの方がいいかもしれません。
成果を早めることやSEOへの投資と考え時間的コストを減らしたいなら、中古ドメインを選ぶべきでしょう。
目的に応じてドメイン選びだけでなく、SEO対策やサイト運用の仕方も変わります。
どのような目的に向かって進んでいくのかを冷静に考えてサイトに対して適切なことを選択しましょう。
また、リリースから半年の間を中古ドメインで運用し、その後新規ドメインに乗せ換えるという手法もあり考え方やアイディア次第で中古ドメインの利用価値は広がります。