目次はSEO効果があるのか?メリットと設置方法を解説
投稿日:2023/04/25 (更新日:)
webサイトを運営していくうえで、「目次の設定はSEO効果があるのか」と疑問を持っている方も多いと思います。 本記事では、目次のメリット・デメリットや設置する際のポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ブログに設置する目次とは?
目次とは、内容の見出しをページの上部に一覧で表示したものです。多くの場合は、各見出しにはページ内リンクが設置されており、任意の見出しをクリックするとその箇所に移動します。
目次は必須ではありません。サイトの特徴によって必要性は変わってきます。
例として、文字数が多い場合に目次が無いと、ユーザーは読みたい箇所にすぐに移動することができません。これは、ユーザーの利便性の低下に繋がるので、目次の設置が必要と言えます。
以下で、目次が必要なケースと必要ないケースについて解説します。
必要なケース
- 5000~1万文字以上の長い記事
- 「ベスト○○」や「おすすめ商品一覧」などの複数の商品やサービスを紹介するページ
- ニュースサイトなどの複数のページにまたがる記事
長い記事は、ページの上部に目次を設置することにより、ユーザーが必要な情報まで素早くアクセスすることができるようになります。
複数の商品やサービスを紹介するページは、各商品やサービスにそれぞれ見出しが必要となります。必然的に見出しが多くなるため、上部に目次を設置することで、ユーザーの情報整理や理解をサポートする役割があります。
複数のページにまたがる記事なども、上部に目次を設置することでユーザーが必要な情報まで素早くアクセスできます。
必要ないケース
- 5000文字以下の短い記事
- 見出しが数個の簡潔な記事
- コンタクトページやプライバシーポリシーなどのシンプルな情報を提供するページ
短い記事や内容が簡潔な記事やページは、少ないスクロール量でページの全体像を把握でき、ユーザーが必要な情報までたどり着きやすいです。このことから、目次を設置する必要性は低いでしょう。
目次はランキングに影響しない
Googleは目次とランキングの関連性について公式に言及していません。
しかし、目次がない記事が検索上位にランクインしているので、目次の有無はランキングは直接的には、関係ないと言えるでしょう。
ランキングに直接的な影響はありませんが、目次の設置は間接的にSEOに影響を及ぼします。ページの上部に目次を設置することで、ユーザーが知りたい情報へたどり着きやすくなります。
結果として、ユーザーの利便性の向上につながるため、SEOに対して良い効果が期待できます。
目次を設置するメリット
目次をブログなどに設置するメリットは以下の4つがあります。
- ユーザーの利便性が向上する
- クローラーがページ内の構造を理解の手助けになる
- 離脱率が下がる
次の項目で詳しく解説していきますので、理解しておきましょう。
1.ユーザーの利便性が向上する
目次を設置することにより、ユーザーはページの全体像を把握することができます。
例として、ページの上部に目次を設置し、各見出しにページ内リンクを設置することで、ユーザーは必要な情報にすぐにアクセスすることができます。
これにより、ユーザーが使いやすいページになり、Googleからも良い評価を受けやすくなります。
また、目次はユーザーにとって、ページを読む前の「事前情報」になります。ユーザーは「事前情報」があることで、ページの内容を理解しやすくなります。
事前情報があることで、ページに対する興味を高め、滞在時間やコンバージョンの増加につながります。
2.Googleがコンテンツを理解しやすい
目次の設置は、Googleのクローラーのコンテンツの理解に役立ちます。
クローラーは、webサイトをインデックスするために、ページ内のコンテンツ構造を理解する必要があります。
目次があることで、目次から見出しと内容を理解することができます。その結果、クローラーの巡回がスムーズになり、SEOに良い効果を与えます。
3.離脱率が下がる
目次を設置することで、ユーザーが必要な情報にアクセスしやすくなることで、離脱率が下げることができます。
また、ユーザーがページ内コンテンツの概要を把握した上で、必要な情報にすぐにアクセスできるため、コンテンツに対する興味や関心が高まる可能性があります。
こうした効果がページの離脱率が低下し、ユーザーの満足度が向上します。
目次を設置する際のポイント
目次を設置する際には、以下のポイントを意識して設置すると、ユーザーの利便性を高めることができます。
- 目次だけでコンテンツの概要が理解できるようにする
- タイトルは、できるかぎり簡潔にする
- 目次と内容を一致させる
- 目次が長い場合は、開閉ボタンを設置する
- 目次の見出しにリンクを貼る
それぞれ解説していきます。
1.目次だけでコンテンツの概要が理解できるようにする
ユーザーが必要な情報にスムーズにアクセスするためには、コンテンツの構造が明確でなくてはなりません。
論理的な順序で各見出しが構成されていなかったり、内容が明確でない場合や見出しと内容に差異があると、ユーザーの満足度の低下につながります。
また、目次が論理的に作成されていない場合、Googleがwebサイトを非論的なコンテンツと判断し、検索順位の低下を招く可能性もあります。
2.タイトルは、できるかぎり簡潔にする
タイトルが長すぎるとユーザーに伝わりづらく、記事を理解するのに負担がかかるため、タイトルは短く簡潔にする必要があります。
また、タイトルが長くなるとスクロールする手間が増えるため、ユーザーが記事を読むのを諦めて離脱してしまう可能性があります。
キーワードをタイトルに使用することで、記事のテーマや内容を的確に表現することができ、ユーザーが記事を理解しやすくなります。
タイトルの長さは、スマートフォンで表示した際に、1行で収まる程度が良いでしょう。
3.目次と内容を一致させる
目次と見出しの内容が異なる場合、ユーザーは混乱し、記事の理解が困難になるため、必ず一致させるようにしましょう。
これにより、ユーザー各見出しのコンテンツを理解することができ、記事全体をスムーズに読み進めることができます。
4.目次が長い場合は、開閉ボタンを設置する
目次が長い場合は、開閉ボタンを設置するのがおすすめです。
目次が開閉できるようになると、ユーザーは目次を手動で見ることができるだけでなく、スクロールの手間を減らすことができるため、離脱を防止することができます。
開閉ボタンを設置することで、読者が目次を使いやすくなり、記事の視認性が向上します。
5.目次の見出しにリンクを貼る
見出しにはページ内リンクを張るようにしましょう。
ユーザーは、必要な情報を目次から探す傾向があります。その際に、見出しにリンクがあれば、目的の箇所までスムーズに移動することができます。
目次があっても、リンクがなければスクロールして探す必要があり、ユーザーは不便に感じてしまいます。
目次を設置する方法
ここからは、以下の目次を設置する3つの方法をご紹介します。
- プラグインの利用
- 目次作成機能付きのテーマを使う
- HTMLタグを使う
それぞれ解説します。
1.プラグインの利用
WordPressでブログを運営している場合は、プラグインを使用するのが最も簡単で効率的な方法です。
そのなかでも「Table of Contents PIus」は多くの人に利用されており、人気のプラグインです。
このプラグインでは、記事内の見出しタグから目次を自動生成します。
スタイルやカスタマイズ機能なども豊富で、サイズやアコーディオンスタイル表示などの多彩な機能も提供されています。
目次プラグインを活用することで、目次設置の手間を減らすことができます。
2.目次作成機能付きのテーマを使う
目次の自動生成機能があるWordpressテーマがあります。
この場合は、プラグインを導入する必要はありません。
目次の自動生成機能があるテーマをいくつかご紹介します。
- Cocoon
- JIN
- SANGO
上記のような目次の自動生成機能があるWordpressテーマを選ぶことも選択肢の一つですが、使用するテーマを決める際はwebサイトの目的と方向性を考えた上で、決めるようにしましょう。
3.HTMLタグを使う
WordPressのプラグインやテーマを使わず、HTMLタグを直接入力して目次を作成する方法があります。自由に設定できるため、テーマに縛られず、カスタマイズしたい方におすすめです。
HTMLタグを使って目次を作成する手順は以下の通りです。
- 遷移先である各見出しに「id= ”名前 ”」を設置する
- リストタグ内にhref属性を利用して、遷移先idのリンク付与したテキストを設置する
このように、目次の設置方法は主に3つあります。webサイトの目的に合わせて設置方法を選択しましょう。
まとめ
今回の記事では、SEOにおける目次の効果やメリット、そして目次の設置方法について解説しました。
目次にはメリットとデメリットの両方があり、目次が直接的なSEO効果をもたらすわけではありません。
しかし、ページを閲覧するユーザーの利便性が高まり、良質なコンテンツとしてGoogleからの評価が向上につながります。つまり、目次はあくまで「間接的にSEOに影響を与える」という位置づけです。
この記事を読んで、自身のwebサイトに目次を設置したいと思った方は、ぜひ今回紹介した方法を活用して実践してみてください。