Ahrefsのオーガニック検索を記事やサイト分析に利用!
投稿日:2017/08/23 (更新日:)
- 【Ahrefs】Site Explorerのオーガニック検索
- オーガニックキーワードは記事の分析に使える!
- AhrefsとSearch Consoleのデータの違い
- Ahrefsのオーガニック検索の他の機能
- 記事の改善は答えが見つかりにくい
Ahrefsは被リンク調査ツールの側面やイメージが強いでしょう。
ですが、Content ExplorerやKeywords Explorerといった被リンク以外にサイト運用やSEO対策に利用できる機能を持っています。
Site Explorerの「オーガニック検索」という項目はサイト分析や記事のネタや改善のヒントに利用できます。
【Ahrefs】Site Explorerのオーガニック検索
AhrefsのSite Explorerのダッシュボードの左横に機能別の項目が並んでいます。
その中にある「オーガニック検索」を選択してください。
オーガニック検索の項目内には、
- オーガニックキーワード
- New
- キーワードの順位動向
- Competing domains
- 競合ページ
- コンテンツ比較
という機能が含まれています。
それぞれの機能と、記事やサイト分析にどう利用するかを見ていきましょう。
オーガニックキーワードは記事の分析に使える!
なぜ、Ahrefsのオーガニック検索が記事やコンテンツの分析に利用できるかといいますと、入力したURLのサイトの検索エンジンの評価やユーザーの動向を分析することができるからです。
ライバルサイトの分析や自身のサイトの分析にも利用できるので記事の制作や改善に役立てることができます。
オーガニックキーワードで具体的にわかること
まず検索されているキーワードが一覧で確認できます。
そしてキーワードに対しサイトが持つデータは以下になります。
- ボリューム
- 月間の推定検索数になります。
- キーワード難易度
- Ahrefsが算出したキーワードの難易度です。
数値が高いほど難易度が高くなります。 - CPC
- Googleアドワーズに広告を掲載している場合のクリック単価です。
- トラフィック
- ボリュームと順位などから算出される予測トラフィックです。
- 順位
- キーワードに対する検索ポジション、検索順位です。
- URL
- キーワードに順位に対しランクインしているURLです。
オーガニックキーワードの項目を見るだけで上記のことがわかります。
狙っているキーワードに対する自身のサイトやライバルサイトのポジションを確認できるので便利です。
ここでは、サイトの全体のポジションを確認できるので思うように言っていない箇所を特定するなどの使い方ができます。
NEW・新しいキーワードからわかること
新しいキーワードは一週間の間でキーワードに対する順位がどう動いたかを把握することができます。
順位毎にグループ分けされており、
- ランク:1~3位
- ランク:4~10位
- ランク:11~50位
に分けられています。
グループ別でキーワードを一覧で確認することができます。
一週間前何位にいて現在何位にいるかも確認できるので、記事やコンテンツを改善した際やサイト評価が変わりやすい状況の時などにも利用できます。
また、新しいキーワードの動きがわかるので競合サイトなどが新たに狙いだそうとしているキーワードの把握や分析にも使えます。
キーワードの順位動向
キーワードの順位動向はAhrefsのボットが測定した結果のデータになります。
順位がなかったものに順位がつくとNEWの印がついていたり、順位の上昇下降どちらも把握できるので狙っているキーワードを入力してみて分析をするといいでしょう。
順位動向が良い記事と悪い記事で何が違い、何が共通しているのかや、競合でランクインしている記事なども比較し、記事の改善に役立てましょう。
AhrefsとSearch Consoleのデータの違い
Ahrefsのオーガニックキーワードの機能とSearch Consoleの検索アナリティクスの機能は似ていますが、少々特徴が違う機能ですので併用することをオススメします。
サーチコンソールの場合は、指定した期間の
- クリック数
- 表示回数
- CTR
- 指定期間内の平均順位
を確認できます。
サーチコンソールの順位が例えば、「5.3位」などの表示になっているのは平均で出しているからです。
Ahrefsの場合は、ボットがデータを取得した日付のデータになりますからデータの更新日をよく確認してからデータを見るようにしましょう。
あるキーワードでデータを比較してみた
キーワードを選んで、Ahrefsとサーチコンソールで共通する部分のデータを比較してみます。
こちらは、Ahrefsのデータになります。
- ボリューム:7,400
- トラフィック:396
- 順位:5位
というデータになりました。
サーチコンソールで同じキーワードのデータは、掲載順位「4.6位」となっておりデータにそこまでの差がないようです。
表示回数やクリック数からは比較できませんので、トラフィックはGoogleアナリティクスで比較し、検索ボリュームもGoogleのキーワードプランナーで見てみました。
キーワードに対するURLの1ヶ月のトラフィックは約730でした。
Ahrefsの予想トラフィックは396でしたが、ひとつのキーワードからの予想トラフィックなので複合キーワードでのトラフィックの分、実際の数値が多くなっています。
しっかりと単一のキーワードからのデータがとれている場合、Ahrefsの予想トラフィックを実データが超えていればいい傾向であると判断することができる
検索ボリュームはGoogleのキーワードプランナーでは「5,400」となっていました。
検索ボリュームも平均値になりますので目安にしかなりませんが、検索ボリュームの実情はサーチコンソールでの表示回数と比較したほうがいいかもしれません。
表示回数が実際にユーザーの目に触れた回数になりますので、あなたのサイトの実質の検索ボリュームと考えることもできるからです。
Ahrefsのオーガニック検索の他の機能
オーガニック検索の残りの機能は、上位ページ、Competing domains、競合ページ、コンテンツ比較になります。
名前だけではピンとこないのでひとつずつ見ていきましょう。
上位ページ
わかりにくい機能の名前ですが、上位ページとはサイトのページに対してオーガニックからトラフィックが発生しているページを確認することができる機能です。
ここでわかることは、
- トラフィック
- 単一のキーワードからではなく複合キーワードも含む数値です。
- キーワード
- 検索されたキーワードの詳細が確認できます。
- RD
- ページのURLに対するリンクのルートドメイン数です。
- URL
- 検索されたページのURLです。
- 上位キーワード
- ページに対して最も検索された数が多いキーワードです。
作成した記事のオーガニックでの成果が把握できますし、競合の分析にも利用できます。
流入キーワードがアナリティクスから、わかりにくくなってしまいましたしので代用することもできます。
また、どのようなキーワードで検索されているかを調べることで今後作成する記事のネタにもなります。
競合ドメイン・Competing domains
競合ドメインは、特定のサイトやURLに対して同じキーワードで上位10位に位置しているサイトたちを確認することができます。
いわゆるライバルサイトです。
ここでライバルサイトを発見し、細かく分析していくこともできます。
競合ページ
競合ドメインのページ版になります。
コンテンツ比較
コンテンツを比較したい、URLを最大10個まで入力して比較できます。
競合ドメインや競合ページで発見したライバルサイトのURLを入力してみるといいでしょう。
入力したURLやドメインがキーワードに対してどのようなポジションにいるのかを確認できます。
自身のサイトとの比較にも使えますし、複数の競合サイトを調査する際にも便利です。
記事の改善は答えが見つかりにくい
記事を改善することは大切ですが、改善したことで必ずしも成果に結びつくわけでもありません。
また、記事の改善を何を持って改善されたのかというところは難しいところです。
ですが、Ahrefsなどのツールでデータを集め、競合と比較した時や改善前と改善後でデータが好転していれば、ある程度改善は成功したという目安に利用できます。
また、記事を作成する際もデータを基にすることでユーザーが求めているコンテンツを作成できる可能性は高くなるでしょう。