共起語を多く含めればコンテンツの質が高まるという考え方の落とし穴!
投稿日:2018/07/03 (更新日:)
「共起語」という言葉はあまり耳慣れないかもしれませんが、SEO対策やコンテンツ制作を行う際に、言われることがある言葉です。
共起という言葉がある通り、ある単語が文章などに出た場合に、頻繁に出現する単語ということになります。
共起語をコンテンツに含めることで、評価を高めるという考え方がありますが、共起語を含めることだけを意識していては質の高いコンテンツは作れません。
内容に応じた共起語の使い方が基本
全般的に言えることではありますが、何かをすれば質が高まる、何かをするだけで質が高まるということはないということです。
ケースによるといってもいいでしょう。
共起語を入れることで質が高まることもあるでしょうが、それだけではいけないということは考えておくべきです。
コンテンツの質を高めることに関して、
- キーワードを増やす
- 関連キーワードを盛り込む
- 文字数を増やす
などの、内容と関係ない部分だけを行おうとする方がいますが、共起語を含める場合も内容をまず考えた上で行わなければ意味がないということです。
共起語の詰込みでは質が高まらない理由
共起語を含めることで、深い内容になるという考えは間違いです。
深い内容のことを網羅性であると勘違いしている方が共起語を必要以上に推してきます。
網羅性といえば聞こえはいいですが、ただの風呂敷を広げただけの内容の浅いコンテンツになりかねません。
内容によっては、簡潔にまとめる、狭いテーマを深堀する、ということをコンテンツには求められるので、すべてのケースで共起語を意識してコンテンツを作ってしまうと質が高まらないことも大いにあります。
また、様々な内容をひとつのページに詰め込んで、文章量を増やしただけで網羅している気になっているコンテンツも多々見られます。
本質的な部分を考えられない、コンテンツ制作経験や実績がない方は、このような雰囲気だけのコンテンツで質が高まると考えてしまう傾向が見られます。
内容がブレてまとまりがなくなる
共起語を入れることばかりを意識してコンテンツを作成していくと、内容がブレてしまいます。
多く含めようとすればするほど、内容がブレていくでしょう。
これは、関連キーワードをただ詰め込ねばいいという考えの方も同様でしょう。
複数の言葉を入れることにより、話題がズレてしまい、まとまりがないコンテンツになってしまうことが考えられます。
共起語や関連キーワードを、利用するのは悪くはないですが、コンテンツにまとまりを持たすことが出来ない、ただ長い記事やページになるようであれば考え直すべきでしょう。
ターゲットが明確でない記事になる
共起語を入れることだけを意識していたら、ターゲットとなる読者を無視した内容になってしまいます。
共起語を含めることは、ユーザーや読者が求めることとイコールではないからです。
伝えたいことやユーザーが知りたいことや求めていることを、まず考えてコンテンツは作成すべきですので、共起語を含めることだけでは足りません。
共起語がなければ、ユーザーの欲求を満たすことが出来ないわけでもないですので、やはり内容を検討しなければいけません。
体裁だけの中身がない記事になる
だいたい、キーワード数、関連キーワードを使う、共起語を含める、ということを意識して記事を書くこと自体がナンセンスです。
ターゲットと伝えたい内容が決まれば、適切な語句を自然と用いることが出来るでしょう。
伝える、文章や内容の面白さや上手さは、また別の部分になり、いくらキーワードや共起語を使ったとしても、質が良いとは言えないコンテンツや記事もあるということは誰でもわかることでしょう。
共起語はニーズの参考程度に使う
共起語がニーズを表していると言い切ることはできませんが、ニーズを探る参考にすることはできます。
ニーズを探る参考として、
- 関連キーワード
- サジェスト
- 共起語
などを、用いることができます。
しかし、注意しておきたいのはこれらをコンテンツに入れるだけでニーズを満たした質の高いコンテンツになるわけではないということです。
これらから、読者を想定し他にはない視点や情報を加えることまで考えなければ、似たような記事にしかならなかったり、ありふれたもので終わってしまうからです。
共起語・キーワード・サジェストより深い内容が重要
共起語やキーワード、サジェストを含めたコンテンツなどは、調べれば誰でも作れるものです。
誰でも作れるものは、価値があまりないとも言えます。
共起語や関連キーワードを活用することが不要であるとは言いませんが、これらを含めていれば深い内容になる、質が高いコンテンツになると考えるのは浅はかです。
利用するにしても、
- 他のサイトより深い内容になっているか
- 独自の情報や面白さはあるか
- 読者のニーズを満たしているか
- ターゲットが明確でメッセージがあるか
- 情報が正確でわかりやすくなっているか
という点を満たしていなければ意味がありません。
何かをやれば、何かを入れれば質が高まるわけではなく、質が高いコンテンツを作るための参考として共起語を参考にしてみるという考えのが適切でしょう。
内容とそぐわないものや不必要なものであれば使わないというクオリティをコンテンツに関しては意識することが最も重要です。