日本語ドメインのSEO効果について考えてみた
投稿日:2017/01/19 (更新日:)
- 日本語ドメインとはいったい何?
- 日本語ドメインを使用する場面
- SEO効果は、中古ドメインと日本語ドメインのどっち?
- 中古ドメインで期待できるSEO効果
- 日本語ドメインで期待できるSEO効果
- 日本語ドメインを使用することで生じるデメリット
- 日本語ドメインは目的に応じて選ぼう
- 日本語ドメインの中古ドメインってどうなの?
- ドメインはひとつの要素に過ぎない
ドメインの中に日本語ドメインと呼ばれるものがあります。
日本語ドメインとは文字通り、日本語を使用したドメインのことです。
日本語ドメインにはどのような特徴やSEO効果があるのでしょうか。
また、日本語ドメインの中古ドメインについても考察してみました。
日本語ドメインとはいったい何?
日本語ドメインは、JPRS(日本レジストリサービス)により2001年2月に登録サービスを開始しました。
日本語(平仮名や片仮名や漢字)を文字列として使用したものが日本語ドメインになります。
日本語ドメインの例
- http://アクセス中古ドメイン.com/
- http://アクセス中古ドメイン.net/
- http://アクセス中古ドメイン.jp/
のような見た目のドメインがあげられます。
日本語ドメインを使用する場面
アルファベットや数字のドメインより、日本語を利用する人からすれば日本語ドメインのほうがドメインの意味や見た目がわかりやすく覚えやすいという利点が考えられます。
ですから、企業の日本向けの商品やサービス名、キャンペーンなどに用いることで宣伝効果が期待できます。
日本語ドメインの特徴は視認性の高さ、が一番大きいポイントでしょう。
サイト内容と一致していればわかりやすい
ドメイン名からサイトの内容を想起できることで伝えたい情報やユーザーが求めている情報にアクセスしやすい効果があります。
また、狙っているキーワードと一致し、キーワードに関する内容でサイトを作成、運用していく見込みがある場合も日本語ドメインを選ぶ価値があるでしょう。
視認性の高さがある
日本語であることで、ユーザーが認識しやすくなるのは間違いないでしょう。
検索キーワードに一致している場合は、検索結果でドメインも太字になりより目につくのでクリックしてもらいやすいかもしれません。
しかし、日本語ドメインも一般化され浸透してきているのでユーザー自身が慣れてきてしまっている可能性もあります。
また、ドメインやURLをそこまで意識しているユーザーがどれほどいるかを判断することは難しいでしょう。
SEO効果は、中古ドメインと日本語ドメインのどっち?
中古ドメインと日本語ドメインのSEO効果にはどのようなものがあるのでしょうか。
どちらも特色があり期待できる効果は異なります。
また、日本語ドメインの中古ドメインも存在します。
どちらにもそれぞれSEO効果がありますので考えてみたいと思います。
それぞれが持つ特色とは
単純な比較は難しいですが、大きく特色を比較してみたいと思います。
ここでの中古ドメインは、日本語ではないドメイン、アルファベットや数字のドメインとお考え下さい。
また、日本語ドメインは新規ドメインと仮定しています。
中古ドメインで期待できるSEO効果
中古ドメインの場合、やはりドメインパワーの効果が一番でしょう。
ドメインエイジや検索順位、バックリンク資産といった、長い期間を運用しなければ手に入れることのできないものを引き継ぐことができるのが最大の利点だと思います。
ドメインパワーを正しく活用することで、SEO効果やサイト立ち上げでのスタートダッシュの効果が期待できます。
これが中古ドメインを利用することで得られるSEO効果と言えるでしょう。
中古ドメインの使用で気をつけたいこと
利用することでメリットも得られる中古ドメインですが、当然リスクやデメリットもあります。
ドメイン名をサイトに合わせて選ぶことは難しいですし質の悪い中古ドメインを選んでしまう可能性もあるからです。
一概に、どのような中古ドメインがダメとは用途や目的により異なるので断言できませんが、Googleから手動ペナルティやスパム認定を受けている中古ドメインはどのような場合でもサイトを運用していく上でマイナスでしかないでしょう。
質の高いドメインは高値になる傾向
質の良い中古ドメインは高額で取引されている場合も多くあります。
中古ドメイン選びの難しいところは、高額で質の良いドメインを購入し利用したからといって必ず金額に見合った効果が出るかはわからないということです。
使用目的を十分に考慮し慎重に用途に適した中古ドメインを探し、選定していく必要があります。
日本語ドメインで期待できるSEO効果
日本語ドメインの場合、ドメイン自体にキーワードを含むことができるという点で、上位表示されやすいといった効果がありました。
ドメイン名と検索キーワードが一致したほうが良いとされているからです。
また、視認性が高いためクリックされやすいという効果は期待できるでしょう。
そこまでの大きなSEO効果はない
アフィリエイターなどもその点で日本語ドメインに注目し利用していましたが、現在はそこまで大きな効果は期待できなくなっているようです。
URLやドメインにキーワードが入っているだけでは上位表示される理由にはならないからでしょう。
ただ単に日本語ドメインだから特別良いということはないようです。
ですが、日本語ドメインが適している場合に利用して、サイトの質も高ければ効果は期待できるでしょう。
日本語ドメインが適している場合は効果的
日本語ドメインが適しているサイト内容で、サイト自体もしっかりと運用していればSEOに効果的な作用をすると考えられます。
また、このような運用をされた日本語ドメインの中古ドメインであればドメインが持つ日本語の内容に沿ったジャンルのサイトで運用することでより高い効果をもたらすでしょう。
日本語ドメインを使用することで生じるデメリット
日本語ドメインを使用していく上で、配慮したいことが何点かあります。
一般的に以下のような例が挙げられます。
- 意味や関連のない日本語を使用するとマイナスかもしれない
- 海外向けのサイトの場合は意味があまりない
- メールアドレスで使用することができない(文字列が変更される)
- 使用できないサーバーもある
日本語ドメインは使用用途が限定される傾向があります。
日本語ドメインを使わないほうが良い場合を紹介します。
意味や関連のない日本語の使用
サイトで扱っている内容にまったく関係のないキーワードの日本語ドメインで運用していく場合、日本語ドメインのメリットは得られないでしょう。
むしろ、ユーザーに違和感を強く与えるかもしれません。
アルファベットのドメインやURLの場合、そこまで違和感を感じることはありませんが、意味が分かるが上に違和感や誤解が生じやすいかもしれません。
また、全く関係のないキーワードや意味不明の日本語のドメインを取得する必要はあると思えません。
海外向けのサイトの場合
海外向けサイトの場合も同様にあまり意味はないでしょう。
日本語を理解していない人たちからすれば、意味不明な文字列になりますし日本語を使用する必要性もないからです。
メールアドレスでの使用
メールアドレスで使用する場合、Punycode(ピュニコード)に起因する問題で日本語ドメインは「xn--」で始まる文字列に変換されてしまいます。
サイトのドメインと異なる文字列でのメールアドレスになってしまうので、この場合も違和感や誤解が生じやすくなります。
使用できないサーバー
サーバーにより日本語ドメインの使用ができないサーバーもあります。
日本語ドメインでの運用を考えている場合、サーバーの確認も慎重に行いましょう。
取得した後に使用できないサーバーだったなどの場合、手間がかかります。
日本語ドメインは目的に応じて選ぼう
中古ドメインも日本語ドメインも、それぞれもたらす効果に違いがあります。
どちらが優れている、劣っているとは一概には言えません。
中古ドメイン、日本語ドメインだから上位表示ができる、ということも言い切れません。
逆に上位表示ができない場合の理由としても言い切ることはできないでしょう。
特別な理由がなければ選ばなくてもいい
特に目的や使用に理由が無い場合はアルファベット、英語文字列のドメインを選んだほうが無難だと思います。
ドメイン選びは重要ですが、ドメインだけの力や効果だけでは限界があります。
総合的な対策が必要です
ドメインを適切に選び運用し、ユーザーに有用なサイトを作り、ユーザーに良いと言ってもらえるコンテンツや情報を提供することが重要です。
また、正しく適切なSEOの外部対策や内部対策を継続的に行うことが必要です。
日本語ドメインの中古ドメインってどうなの?
当たり前ですが、中古ドメインの中には日本語ドメインも含まれています。
良いか悪いかは一概にいうことは難しいですが、これから作成、運用していくサイトと一致していれば効果は期待できます。
日本語ドメインでもアルファベットなどの中古ドメインでも、選定する時のポイントに大きな変わりはありません。
過去の運用履歴やドメインや被リンクの質を多角的に見極めていく必要があります。
中古ドメインの選び方はこちらも参考にしてください。
アンカーテキストの一致での効果は期待できる
日本語ドメインの場合は日本語で運用されていたサイトが大半だと思いますのですでに貼られているアンカーテキストの効果もあるでしょう。
同じようなジャンルで使用されていた日本語ドメインで被リンクやアンカーテキストもこれからの目的やキーワードと一致する場合は日本語ドメインの中古ドメインを選ぶのもいいかもしれません。
既に持っていた被リンクがジャンルなどが一致していた場合、日本語ドメインの方が効力がある可能性はあります。
また、被リンクSEOに費やすコストの削減につながるかもしれません。
ドメインはひとつの要素に過ぎない
日本語ドメインや中古ドメインでのSEO効果は、それぞれにありますがドメインだけですべてが決まるわけではありません。
また、どちらが優れているということもサイト内容や運用方法、目的により結果は異なってくるのでケースバイケースになるでしょう。
確実に言えることは、日本語ドメイン、中古ドメインどちらを選ぶ場合も目的に応じ慎重に選定していくということです。
ドメインだけで決まるほど簡単ではない
ドメインだけの力でSEOがうまくいくことはないからです。
SEOはこれをやったからこれだけの効果があると断言できません。
多くのSEO対策を施しているからといって上位表示されることが約束されているわけではないからです。
ユーザーに向けて有用な情報やサービスを提供し、良いと思って貰えるサイトの運用が不可欠です。
まず、そのことを前提としSEO対策に取り組みましょう。