Ahrefs・Moz・Majesticの各スコアの意味を知っていますか?
投稿日:2017/06/02 (更新日:)
ツールのスコアが持つ意味をしっかりと把握しているでしょうか。
各ツールごとに特色も違えば、スコアが持つ意味合いも異なります。
数値の高さだけでは、判断できない面もあるスコアについて考えてみましょう
ドメインや被リンク分析ツールのスコアを理解していますか?
ツールのスコアの意味を知らないで数値だけで判断してはいませんか?
確かに低いより高いものの方が良く見えます。
ですが、数値の高さだけで判断してしまうのは危険です。
また、どれぐらいのスコアであれば良いのかなどの基準値を知っていたり、自分自身の経験の中から持っておくことが大事です。
スコアは目安のひとつ
中古ドメインでも実存のサイトでも、スコアだけ良くて質が悪いというものは多くあります。
良いドメインや良いサイトも、勿論スコアが高い傾向にはありますが、スコアと質は比例していないことが多くあります。
検索順位に関しましても、必ずしも上位サイトがスコア順に並んでいるわけではないという点でスコアだけでは決まらないということを理解して頂けるでしょう。
各ツールのスコアの説明
Ahrefs・Moz・Majesticのスコアについて説明していきます。
各ツールごとのスコアがどのようなことから導き出されているのかをしっかりと把握して、中古ドメインの選定やサイト分析に活用してください。
Ahrefs
Ahrefsのスコアと言えば、
- AhrefsRank(Ahrefsランク)
- UR(URL Rating)
- DR(Domain Rating)
になります。
それぞれ、どのようなスコアなのか見ていきましょう。
Ahrefs Rank
Ahrefs Rankは、サイトに対する被リンクが世界の他のサイトに比べてどれほど良いかを示しています。
良質な被リンクを獲得していくことでAhrefs Rankは向上しますが、スコアの数値が大きいため見た目でどれぐらい良いのかが、わかりづらいかもしれません。
また、世界中のサイトと比較して出されたランクですから目安程度に考えて、被リンクの質を注視していくことに重点を置いていったほうがいいでしょう。
UR(URLレーティング)
URは、URLの評価になります。
URLに対する被リンクの質やパワーから導き出されており、Googleで上位にランクインできる可能性を示唆しており、1~100のスコアで表され高い方が良いとされています。
AhrefsのURはGoogleのPageRankの代わりになるものではなく別物です。
また、URLの評価値としていますが、被リンクから主に導き出されているので実際の評価とは異なることを覚えておきましょう。
URが必ずしも高いものが上位表示されてるわけではないという認識が必要です。
DR(ドメインレーティング)
DRは、ドメインに対する被リンクの量から導き出されています。
こちらも1~100のスコアで表されますが、被リンクの増減により変動するスコアになりますので、スコアの高さだけで判断できないこともあります。
DRが高いサイトからの被リンクによりスコアを高めることが可能なので、水増しも可能であるという点に注意して被リンクの質を見るようにしましょう。
MOZ
Mozでのスコアで代表的なものは、
- DOMAIN AUTHORITY(DA)
- PAGE AUTHORITY(PA)
- SPAM SCORE
になります。
どのようなスコアなのか解説していきます。
DA(ドメインオーソリティ)
DAは、検索エンジンに対してルートドメインの力や可能性を被リンクのデータから導き出しています。
被リンクの質から導き出しているスコアですので中古ドメイン選定時にある程度の目安にはなりますが、サイト運用をしていてDAが高いから検索上位に必ずしもなるわけではないという点を意識しておきましょう。
PA(ページオーソリティ)
PAは、検索エンジンがどのようなサイトにリンクしているかから基づいてページへの被リンクからページのスコアを導き出しています。
検索エンジンでの順位の予想に用いるとありますが、こちらも検索エンジン上位のサイトが順番にPAが高くなっているわけでもありませんので、あくまで目安程度と考えておきましょう。
DAとPAの両方のスコアに大きな開きがあるドメインは不自然な点がある可能性が高いので注意してください。
SPAM SCORE(スパムスコア)
Mozのスパムスコアは、AhrefsやMajesticに似たような項目がないので参考にしやすいスコアでしょう。 スパムスコアはMozが定めた17項目で導き出され0~17の数値で表されます。
高ければ高いほどスパムの危険性が高いということになります。
スパムスコアは被リンクや内部リンク、アンカーテキストやドメイン自体やTLDなどからスパムの要素を洗い出しスコアを導いています。
手動ペナルティのドメインであってもスパムスコアが低いなどの例もあるので、スパムスコアだけでスパムの有無やドメインの危険性を判断するのは難しいですが、目安や数値による絞り込みに利用できます。
Majestic
Majesticのスコアで特筆すべき点は、
- TRUST FLOW(TF)
- CITATION FLOW(CF)
- TOPICAL TRUST FLOW
でしょう。
これらのスコアについて解説します。
TF(トラストフロー)
トラストフローは、0~100で表される品質に基づくスコアと言われており、信頼できるサイトからの被リンクが多いと高まり、質の低いサイトやスパムサイトなどの被リンクが多いとスコアが低くなります。
トラストフローは、参照ドメインから判明しているすべてのURLの被リンクから導き出されます。
この求め方はサイテーションフローと同様になりますが、同一スコアにならないのには理由があります。
被リンクには、マシンなどで生成されているものが多くありトラストフローの上昇に伴わない場合が多いからです。
つまり、質が伴っていなければトラストフローは上昇しにくくサイテーションフローの方が高いものが多い傾向になります。
被リンクの質が重視されているスコアですが、質の良い被リンクが1本だけあるドメインのスコアが高いわけでもないので被リンクの質を目視するなどの作業は必要です。
CF(サイテーションフロー)
サイテーションフローも、0~100で表されるスコアですが被リンクの質ではなく被リンク数から導き出されるリンクの威力を測るスコアです。
サイテーションフローも、各URLの参照ドメイン数に基づき判明しているすべてのURLから計算されているスコアになり、被リンクの数によりスコアが変動するので、スコアの高さだけでは良いと言い切るのが難しいスコアかもしれません。
TOPICAL TRUST FLOW
トピカルトラストフローは、カテゴリーに対してどの程度の影響力があるのかを測るスコアです。
こちらも0~100で表され、ウェブサイトやドメインのカテゴリーに対する影響度がわかります。
カテゴリーが複数あるものもあるので、スコアだけで判断せずやはり被リンクの中身や参照元を確認することは必要です。
また、カテゴリーによりウェブ全体への影響力が異なります。
カテゴリーやトピックによりウェブ全体への分母が異なるからです。
ウェブ全体への影響力は、トラストフローの円グラフから見ることができます。
各ツールのスコアの注意点
Ahrefsランクは世界の無数にあるサイトと比較して出されたランクでジャンルや言語に関係なくランク付けされるので、Ahrefsランクから何かヒントを見つけることは難しいかもしれません。
DRとURも被リンクのみから導き出されているスコアなので、実が伴っていない可能性もあります。
MozのDAとPAも被リンクからの予想値であり、サイトにそのまま当てはまるわけではありません。
スパムスコアも同様で、手動ペナルティを受けたスパムサイトでもスコアが低いこともあります。
MajesticのTFとCFは重要なスコアではありますが、同様にスパムサイトでも高い場合やTFとCFの数値に大幅に開きがある例などもありスコアからだけでは見抜くことが難しい要素は多くあります。
スコアをどう捉えるべきか
スコアを鵜呑みにすることはオススメできません。
ツールのスコアに信憑性がないというわけではないのですが、ツールによりスコアの導き出す基準や項目が異なるからです。
Ahrefs、Moz、Majesticは被リンク分析ツールとしての機能が多く知られているツールになりますので被リンクから導き出されているスコアが多い傾向にあります。
被リンクは重要な要素ではありますが、被リンクのSEOへの影響は以前より弱まってきている傾向にあります。
サイト分析で利用する場合は、スコアを意識し過ぎても良い結果に結びつかないこともある可能性は十分に考えられます。
スコアを過信しない
ツールを利用してスコアだけ確認して終わる人は少ないでしょう。
スコアだけ見てわかることはスコアの数値だけで目安にしかならないからです。
様々なサイト分析をするためにツールを利用し改善点を探したり競合と比較するでしょう。
それらを終えてスコアを比べる程度にしておくといいでしょう。
実際、スコアが同じでもサイト内容は勿論、被リンクの質や検索エンジンからの評価も異なることからスコアですべてを決めてしまうことは難しいと考えられます。
中古ドメインのスコアの捉え方
中古ドメインの場合はスコアを品質の判断基準に活用できます。
中には、スコアが高くても手動ペナルティのドメインであったものも多くありますが、大量のドメインを査定や選定していく上でスコアの基準値を設けておくことは必要です。
中古ドメインなら被リンク基準のスコアでも活用できる
中古ドメインの質を見ていく上で重要なのは被リンクの精査です。
被リンクの質が高い中古ドメインほどSEO効果が期待できます。
また、過去の運用履歴の確認は必須ですが質の高い被リンクが多いということは過去の運用の仕方やサイト自体のクオリティも高かったと考えることができます。
スコアだけで品質を決めつけることはないですが、スコアの基準値を設定しておき基準値以下のものは切り捨て、残ったものの被リンクやその他のチェック項目をしっかりと確認して行くことで作業の効率化が可能になります。
選定時に注意すべき点
ツールごとに特色が違うので一概には言えませんが、ツールによってあまりにも数値やスコア、被リンク数などの評価点でバラつきがある場合は注意が必要です。
例えば、Ahrefsでは良くてMajesticではあまり良くないというドメインは何らかの意図を持ってスコアが操作されている可能性があるからです。
各ツールごとのスコアのバランスを見ることも重要になります。
アクセス中古ドメインは質を見ています
アクセス中古ドメインはスコアに囚われずに質を見ています。
様々なツールや独自の調査や査定方法で、中古ドメインの質を確認しています。
利用目的やドメインの価値に応じて、パワーランクという独自のランク分けをしており品質も高いものを揃えております。
ツール等で査定する手間を省き、かつ高品質な中古ドメインを気軽に手に入れられるアクセス中古ドメインを利用して、アフィリエイトやSEO対策に活用してください。