サイトスタート時にやっておきたいSEO対策
投稿日:2017/07/19 (更新日:)
- URLの正規化(URL最適化)でSEO対策
- 中古ドメインを利用してSEO対策
- 被リンクの否認でSEO対策
- 内部リンク設計でSEO対策
- SSL/TLS、暗号化でSEO対策
- noindexでインデックスの最適化
- 競合・市場・ニーズの調査
- SEO対策は状況を見て行おう
SEO対策はサイト運用を開始してから始めるだけでなく、サイト運用前やサイト運用開始直後から行えるSEO対策もあります。
サイトスタート時にやっておきたいSEO対策について考えていきます。
効果的なSEO対策やサイト運用を継続することがサイトを成功に導くカギになります。
URLの正規化(URL最適化)でSEO対策
URLの正規化とは、簡単に言うと検索エンジンに評価してもらうURLを定めることです。
「www.」の有り無しや「http://」「https://」の違いなどで表示ページが同じ場合でも、異なるページ、別ページだと解釈されてしまう危険性があります。
また、表示内容が同じなためミラーコンテンツやコピーページだと判断されGoogleペナルティを受けてしまう場合があります。
URLの正規化が必要な場合とは
URLの正規化が必要な場合の例をあげます。
- パラメーターがついている
- URL末尾の「/」の有無
- 「www.」の有無
- 暗号化の有無「http://」「https://」
などが、URLの正規化が必要があると考えられます。
また、異なるURLでも同じ内容のコンテンツやページが表示されてしまう場合もURLの正規化の必要があります。
Search Consoleで設定する
Search Console(サーチコンソール)で設定する以外にも方法はありますが、優先ドメインを設定する場合はSearch Consoleで優先的に使用するドメインを指定する方法が簡単かつ効果的でしょう。
- Search Console のホームページで、該当するサイトをクリックします。
- 歯車のアイコン をクリックし、[サイトの設定] をクリックします。
- [使用するドメイン] で、希望のオプションを選択します。
手順は簡単です。
正しいURLや利用したいURLをGoogleに適切に伝えておくことで正しい評価を受けられるので、URLの正規化をしておかないと今後のサイト運用やSEO対策に影響を及ぼします。
サイトリリースの際には、URLの正規化を行っておきましょう。
中古ドメインを利用してSEO対策
中古ドメインを利用することはSEO対策の一環として有効です。
すべてのケースやサイトに対して利用するべきだとは言いませんが、中古ドメインを利用することでSEO対策やサイトリリース直後の動きを有利に持っていくことができます。
中古ドメインのメリットは時間短縮であると考えられます。
新規ドメインと比較して3ヶ月から半年、最大で1年近くの時間を無駄にしないで済む可能性があります。
エイジングフィルターの回避やインデックスやクロールされる時間、順位評価に至るまでの時間を中古ドメインは短縮できSEO対策やサイト運用を行う上で効果的です。
時間を短縮できるということは、その分のコスト削減にも繋がります。
様々な要素を考えて中古ドメインに投資してみるのも有効な施策でしょう。
301リダイレクトなどで中古ドメインは正しく利用
301リダイレクトもやり方を間違えるとペナルティなどのリスクが生じますので、サイトの状態を見て行うべきでしょう。
また、すべてのページに対して301リダイレクトを行うのではなく重要なページのみ行うなど限定して行い過剰なリダイレクトを回避する方法もあります。
中古ドメインから301リダイレクトを行うことで、中古ドメインが持っているドメインパワーを引き継ぐことができます。
301リダイレクトを行わない場合も、ある程度の中古ドメインの効果を得ることができますが、より高く中古ドメインの効果を得ようと考えているなら301リダイレクトを検討しておきましょう。
中古ドメインの被リンクの精査
すべての被リンクの質が高い中古ドメインは稀です。
ペナルティを受けていない中古ドメインは利用していく上で問題はありませんが、そのような中古ドメインでも被リンクを精査していくことは無駄ではありません。
ペナルティになっている被リンクでなくても、効果がない被リンクやマイナス要素を持っている被リンクがあるかもしれないからです。
中古ドメインは被リンクを保持している点でSEO対策に有利ですが、より有利に被リンクの力を活かしたいならばどのような被リンクがあるのか把握しておきましょう。
被リンクの否認でSEO対策
中古ドメインの被リンク精査とは別に、新規ドメインでも中古ドメインでもサイトをリリースしたことで徐々に被リンクが貼られていくことになるでしょう。
また、自作自演で被リンク貼ることもあるかもしれません。
被リンクを獲得していくことは、悪いことではありませんが意図しない被リンクも獲得してしまっている可能性も否定できません。
被リンクを送った側の意思や意図はどうであれ、自身のサイトが獲得した被リンクを分析して、リスクがある被リンクや好ましくないサイトからの被リンクは否認したほうがいいでしょう。
リンク否認は、Search Consoleから行えますし被リンクの分析も可能です。
不自然な被リンクなどを否認することはSEO対策になります。
悪影響がある被リンクであるかの見極めが重要にはなりますが、リスクの芽を摘んでおくことも今後のサイト運用を考えると大切です。
内部リンク設計でSEO対策
サイト内のリンクもSEO対策で重要な要素になります。
記事やページ、コンテンツが増えていくことで内部リンクも増えていくことになりますが、リンクのさせ方も考えたサイト構造を意識したほうがいいでしょう。
基本的にはTOPページに集中させる
内部リンクが集まっている数が多いページがサイト内で重要なページであるとGoogleは判断します。
ですので、基本的にはTOPページが重要であるサイトが多いのでTOPに内部リンクが集まるようなサイト構造を意識しましょう。
また、重要でないと考えているページに多く内部リンクが集まってしまっている場合は内部リンク構造を見直す必要があるでしょう。
SSL/TLS、暗号化でSEO対策
SSL(Secue Sockets Layer)、TLS(Transport Layer Security)は、どちらもインターネット上の通信を暗号化する技術のことです。
通信データを暗号化することで第三者からのデータの盗聴や改ざんを防ぐためのセキュリティ対策になっています。
SEO対策との関りとしましては、Googleが常時SSL化を推奨しており「httpsサイトを優遇する」趣旨の発言をしているからです。
常時SSL化することはSEO対策にもなりますし、ユーザーの信頼感の向上やセキュリティ面での有効性も得られますので、常時SSL化は行うべきでしょう。
noindexでインデックスの最適化
noindexを利用することでサイト内のページを検索エンジンにインデックスをさせないようにすることができます。
インデックスされないページは検索結果に表示されなくなります。
noindexを適切に利用すれば、Googleに評価されて欲しくないページを指定しサイト全体の価値を高めることができます。
noindexにしたほうがいいページ
サイト内に低品質なページがひとつでもあるとGoogleからペナルティを受ける可能性が生じてしまいます。
そのような低品質なページは改善ができないならば、削除するかnoindexにしたほうがいいでしょう。
また、サイト内に残しておきたいページではあるがインデックスされて欲しくないページなども同様にnoindexの設定をしておくと効果的でしょう。
noindex の設定をしていてもクローラーは巡回してきます。
クローラーの巡回も止めたい場合は、robots.txtで検索エンジンに指定しましょう。
競合・市場・ニーズの調査
サイトを運用する前に競合やライバルの調査、市場の調査を行った上でサイト制作や運用を始めるでしょうが、サイトリリース後も継続して行う必要があります。
狙っているキーワードの検索エンジンのランキング上位がどのような内容のサイトで、どのような要素を持っているのかを事前に調査しておくことは重要です。
また、サイトの動向や業界は常に変動していくものですのでサイト運用を開始してからも継続して調査を行うべきでしょう。
ライバルサイトの位置を監視する
ある程度、サイト運用をしていった場合でもサイト運用開始する前でもライバルを設定してライバルを追い越すためにサイト運用やSEO対策を行うことになるでしょう。
ライバルサイトのことだけを考えて運用していくのも良くないですが、ライバルサイトがどのような状態であるのかを把握しておくことで、自身のサイトの動き方を決定するヒントにも利用できます。
自身のサイトの立ち位置を把握する
ライバルサイトだけでなく、自身のサイトの立ち位置をしっかりと把握しておきましょう。
あまりにもまだライバルサイトと差があるのなら、ライバルサイトを意識することは時期尚早と言えるでしょう。
自身のサイトの立ち位置から、今やるべきことは何なのかを冷静に考えてサイトを運用していく必要があります。
また、どのようなキーワードで検索順位にランクインしているのかをGRCなどの順位ツールを利用して分析していくことで、追加する記事やSEO対策を決めることができます。
サイトに来るユーザーのニーズを把握する
どのようなキーワードで流入してきて、どのページを見ているのかなど自身のサイトに来るユーザーのニーズを分析しましょう。
ユーザーのニーズを把握することができれば、それに適した記事やコンテンツを用意することができユーザーを満足させることができます。
ユーザーの検索意図を意識したSEO対策、SXO(検索体験最適化)をしっかりと考えてサイト運用やSEO対策を行いましょう。
ユーザーのためになるサイトを運用していくことが重要になるからです。
SEO対策は状況を見て行おう
やっておきたいSEO対策として例をあげた施策も、すべてのサイトに当てはまるわけではありません。
SEO対策は、ただやればいいというわけではないからです。
サイトリリースしてからの動きもそれぞれに異なるでしょうし、サイトの規模や目的も異なるでしょう。
また、行うタイミングやサイトの内容やジャンルによっては思うような効果は出ない場合も考えられます。
自身のサイトの状態やサイトを取り巻く外的な要素を考慮して適切なSEO対策を選び行いましょう。
SEO対策を意識し過ぎないでユーザーのことを考えたサイト運用は、どのような状況でも有効です。
まずは、良いサイトであると言えるようにしっかりと運用していきましょう。