Ahrefsの「Site audit」はSEOの問題を洗い出せるサイト監査機能!
投稿日:2017/12/19 (更新日:)
Ahrefsの公式製品ブログ内の2017年12月13日付の記事で、「Site audit」というサイト監査ツールをリリースしたことを発表しました。
サイトに対するSEOの問題や状態を確認できる機能になっています。
どのような機能があり、どのように使うのかを見ていきましょう。
Ahrefs「Site audit」の特徴
Site auditを利用することで、100以上の設定されたSEOに関する項目を調べ問題点がないかを確認することができます。
新機能のSite auditの特徴として公式に発表されているのは、
- クラウドベース
- ソフトウェアのインストールが不要で利用が可能
- 高速で処理
- AhrefsはGoogleの次に優れたクローラーを持っていると発言している
- 100以上のSEOの問題を設定済み
- 設定されている問題をカスタムできる仕様です
- バックリンクデータとトラフィックデータも搭載
- Site audit内の機能にも含まれています
- 視覚的に分析できる
- レポートやグラフで視覚的にデータを分析できます
- クロールデータを保存
- 必要に応じて、過去のデータを閲覧できます
また、上記以外に今後の追加機能として、
- JavaScriptレンダリングサポート
- Lighthouseのサポート
が、追加予定になっています。
Site auditの設定
Site auditに新しいプロジェクトとして、サイトを登録すると利用することができます。
サイト監査は競合サイトの分析にも使えなくはないですが、主に自分で運用しているサイトに問題点がないかを確認するための利用になるでしょう。
New Project・サイトの登録
New Projectの項目で、
- サイトのドメイン・URL
- プロジェクトの名称
を設定すると、入力したサイトのクロールを行えます。
クロールをするためには、
- ホームページ
- サイトマップ
- バックリンク
を持つURLを基本的には使用します。
クロール範囲の設定
クロールする範囲の指定も可能です。
- Max number of internal pages
- クロールするページの数の指定
- Max depth level from seed
- クロールする深度の指定
- Max folder depth
- フォルダの深度の指定
- Max URL length (characters)
- URLの最大文字数の指定
- Max number of query parameters
- クエリパラメータ数の最大数の指定
上記項目を、設定することができます。
クロールリソースの設定
クロールするリソースの設定も可能です。
- 画像のリソース
- CSSリソース
- JavaScriptのリソース
を追加できます。
またバックリンクデータも指定できます。
- nofollowのリンク
- 外部リンクのHTTPステータス
などのデータも取得可能です。
クロールスケジュールの設定
クロールのスケジュールを設定できます。
- Daily:毎日
- Weekly:毎週
- Monthly:毎月
また、曜日と時刻も設定ができます。
Site auditの機能
Site auditの機能は、クロールした結果をレポートで確認、分析できるという点です。
レポートは、
- Internal pages
- HTML tags
- Social tags
- Content quality
- Localization
- Incoming links
- Outgoing links
- Rwsources
- Images
- JavaScript
- CSS
上記項目と、External pagesの項目からレポートを確認できます。
Reports・レポート画面の例
上記画像は、HTML tagsのレポートです。
レポート内で、
- Meta description too short
- メタディスクリプションが短い箇所がある
- Multiple H1 tags
- 複数のH1タグの使用
- Meta description tag missing or empty
- ディスクリプションがないか空白の箇所がある
- H1 tag missing or empty
- H1タグがないか空白
- Title too short
- タイトルが短すぎる箇所がある
などの改善点や確認点を見つけてくれます。
項目をクリックすると、個別に詳細データを閲覧できます。
Title too shortの個別ページです。
どのページのタイトルが短いのかを確認できます。
Data explorer・データのエクスポート
Data explorerを利用すれば、必要なデータをまとめたり保存することができます。
サイト監査したデータをCSVにエクスポートできます。
進捗グラフ
クロールした結果を見比べることができます。
例えば、以前クロールして発見したSEOの問題点を修正後にクロールしたデータの結果と比較することでSEOに対する進捗を確認できます。
追加予定の機能もまだある
新たに機能を搭載されてリリースされた、「Site audit」ですが今後も機能の追加やアップデートする予定があるそうです。
追加機能としては、
- 各問題の説明・修正方法
- 問題点の重要性と修正方法の提供
- Schema.org と AMPのサポート
- Google Serpでの可視性に大きな影響を与え、モニタリングが重要になるので追加予定
- クロールの比較
- 修正前後の比較などに利用できる機能です
- HTMLデータの抽出
- ページの完全なHTMLコードを保存できる機能になります
- ページ上のレポート
- ページやサイトのデータを1つのレポートにまとめる機能です
- サイト構造の視覚化
- サイト内のリンクをマップする機能です
上記が今後予定されているアップデートになります。
これらは追加される機能の一部としており、これら以外にも今後追加していく必要がある機能や項目があるとAhrefsは公式に発言しています。
SEOの問題を発見してサイトを改善する
100以上のSEOの問題を洗い出せるSite auditは、サイト運用やSEOを行う上で有用なツールといえるでしょう。
なぜなら、すべての上位表示ができない原因がSEOにあるわけではないですし、どの部分が問題で改善が必要なのかを特定するのも容易ではないからです。
SEOに問題がないのにSEOに力を入れるのは無駄です。
SEOに問題がある場合は、たとえ小さなことでも改善したほうがいいからです。
AhrefsのSite auditを使うことで、SEOの知識があまりない方でも何をすべきかがわかりますし、改善されたかどうかも確認できます。
細かいことの積み重ねが、サイト運用やSEOには必要です。
目的や目標に辿り着くためにも、適切なサイト運用やSEOを行い改善やメンテナンスを続けましょう!