【中古ドメイン実験企画(第二弾)】高額な中古ドメインを使った載せ替え実験(結果報告)
投稿日:2022/04/15 (更新日:)
これまでにアクセス中古ドメインで実際に販売中の中古ドメインを使用した効果実験を2回行ってきました。
【1回目】「新規サイトの立ち上げ実験(実験結果はこちら)」
【2回目】「既存サイトからの載せ替え実験(実験結果はこちら)」
どちらも早期にINDEXが入り、検索順位・流入の回復が見られ、多くの方からご意見やご感想をいただきました。
その中で「高額な中古ドメイン」を使った場合、更に効果が得れれるのか?という、
ご質問をいただきましたので、
緊急企画として、
「高額中古ドメインを使った載せ替え実験」を実施させていただきました!
実験の概要
前回の「既存サイトからの載せ替え実験」と同じく「高額な中古ドメインを使った載せ替え実験」を行います。
ただし、高額中古ドメインの効果を純粋に計測したいため、SEO対策や記事の見直しなどの対策は新たに行わず、ドメインの載せ替えのみという縛りを設けて実験を行ってみたいと思います。
実験期間
2022年2月21日~27日(1週間)
実験で使用するドメイン
載せ替え元となるドメイン
pets-kenko.com(パワーランク:20.9)
実験で使用するため購入した高額中古ドメイン
stmarysmedicalcenter.org(パワーランク:57.8):プラチナランク
購入価格:74,810 円(税込)
パワーランクチェックツールでの計測では、およそ3倍のランクの中古ドメインになります。
実験結果
早速、効果計測の結果を見てきましょう。
まずは、今回の載せ替え実験の効果についてです。
INDEXスピード
まずは、INDEXスピードです。
サイト公開(実験開始):2022年2月21日、11時公開
初回インデックス確認:同日、2022年2月21日、15時に確認(公開から約4時間後)
前回、行ったドメインの載せ替え実験では、公開から約7時間後でしたので今回行った結果では、更に3時間もの短縮となります。
INDEXスピードが早いということは、権威(オーソリティ)のあるサイトとしてドメインが評価されている証でもありますね。
掲載順位と検索クエリ
続いて、載せ替え前と載せ替え後の掲載順位を見てみましょう。
主なキーワード順位は下記になります。
※ 計測期間:2022/2/21 ~ 2022/2/27 (1週間)
キーワード | 旧サイト → 2/27(現在) |
---|---|
犬 ビタミン剤 人間用 | 5 位 → 2 位 |
猫 トリミング 死亡 | 8 位 → 3 位 |
ネクスガードスペクトラ 老犬 | 12 位 → 3 位 |
サーバルキャット 飼い方 | 60 位 → 33 位 |
ペット トリミング 死亡 | 62 位 → 36 位 |
カナガン 評判 | 圏外 → 39 位 |
この他にも多数のキーワードが短期間で順位の回復を見せています。
続いて、Google Search Console から検索クエリを見てみましょう。
上記は、載せ替え前と載せ替え後の検索クエリの数になります。
私もこちらの結果には驚きましたが、載せ替え前の検索クエリ数が180クエリだったのに対して、載せ替え後には966クエリとなっています。
もちろん、中古ドメインを使用しているため過去の運用からのクエリも含まれていますので、それらを除外すると実際には924クエリとなります。
それでも5倍以上のクエリ数の上昇となっていますね。
載せ替え後のアクセス数
上記、載せ替え後(青色)と載せ替え前(橙色)の1週間を比較したアナリティクスデータです。
載せ替え前の1日あたりのセッション数が20前後だったのに対して、載せ替え後は60セッション前後まで上昇しています。
中古ドメインに載せ替え、1週間という短期でこれだけの差がでています。
流入経路
オーガニック検索では、実験開始前の週で100件だったのに対して、載せ替え後は198件とこちらも約2倍の上昇がみられました。
通常価格の中古ドメインと高額中古ドメインの効果比較
続いて、本題の「高額な中古ドメインを使用したら更に効果が増すのか」を検証していきます。
検証するドメイン
高額ドメイン:(価格:74,810 円(税込)/ プラチナランク)
今回の実験のため、購入した中古ドメインになります。
通常価格ドメイン:(価格:40,990円(税込)/ ゴールドランク)
※前回行った、載せ替え実験で使用した中古ドメインになります。
通常価格ドメイン ページ数:749 |
高額中古ドメイン ページ数: 231 |
|||||
---|---|---|---|---|---|---|
載せ替え前 | 載せ替え後 | 効果(倍) | 載せ替え前 | 載せ替え後 | 効果(倍) | |
ユーザー数 | 260 | 563 | 2.16 | 151 | 381 | 2.52 | セッション数 | 271 | 577 | 2.12 | 154 | 409 | 2.65 | ページビュー数 | 305 | 710 | 2.32 | 215 | 520 | 2.41 | オーガニック検索 | 174 | 342 | 1.96 | 111 | 243 | 2.18 |
※上記の表は、それぞれ載せ替え後の1週間の数値となります。
サイト規模(ページ数)では通常価格で運営しているサイトの方が3倍近くの規模を持っていますが、それでも高額な中古ドメインを使った場合の方が効果が得られています。
もちろん、通常価格での中古ドメインでも載せ替え前より効果は2倍以上でているため、効果のない中古ドメインというわけでは決してありません。
まとめ
今回は、リクエストにお応えして「高額中古ドメイン」での効果を検証しました。
実験では、高額ドメインを純粋なドメインパワーだけの状態で比較・検証を行いました。
上記の結果のように、高額な中古ドメインにそのまま移し替えるだけでも効果がかなりの期待できることが分かりました。
もちろん、載せ替えと合わせて、タイトルやディスクリプション、コンテンツ内容などを見直しSEO対策を強化すれば、更に効果が期待できるかと思います!
中古ドメイン実験企画記事一覧
実験概要
立ち上げ編
- 【第2回】立ち上げ実験 - ドメインの選定方法(パワーランク、被リンク編)
- 【第3回】立ち上げ実験 - ドメインの選定方法(ドメイン年齢、過去の運用履歴編)
- 【第4回】立ち上げ実験 - 中古ドメインの購入から納品まで
- 【第5回】立ち上げ実験 - WordPressでのサイト立ち上げ準備
- 【第6回】立ち上げ実験 - SEOを意識したサイト設定
- 【第7回】立ち上げ実験 - 被リンクの活用とサイト公開(実験開始)
- 【第8回】立ち上げ実験 - 立ち上げ実験(結果報告)
載せ替え編
- 【第9回】載せ替え実験 - 実験概要とドメインの選定方法【1】
- 【第10回】載せ替え実験 - メインの選定方法【2】
- 【第11回】載せ替え実験 - 中古ドメインの購入・whois情報について
- 【第12回】載せ替え実験 - サイト準備・WordPressのセキュリティ対策
- 【第13回】載せ替え実験 - 載せ替え手順とSEO対策について
- 【第14回】載せ替え実験 - サイト公開(実験開始)・公開後の作業
- 【第15回】載せ替え実験 - 載せ替え実験(結果報告)