中古ドメインSEOでうまくいかなかった場合のチェックポイント
投稿日:2017/07/24 (更新日:)
中古ドメインを利用したSEO対策を行ったとしても、必ずしもうまく物事が運べるとは限りません。
思うようなSEO効果や検索順位、成果が得られていないと感じた場合は問題点や改善点をチェックする必要があります。
中古ドメイン自体や外的要因、内的要因あらゆる面を見直す必要があります。
まずは、中古ドメインをチェック
実際に利用している中古ドメインの質がどのようなものであるのかをしっかりと把握する必要があります。
質が悪い中古ドメインであれば効果どころかマイナス要素を持っており、サイト運用の足を引っ張ってしまいます。
質の面で大きな原因となるのは、手動ペナルティを持つ中古ドメインです。
手動ペナルティがない中古ドメインのすべてが安全で効果があるわけではありません。
ですが、中古ドメインでよく言われているリスクやマイナス面は手動ペナルティに起因するものが多い傾向にあります。
中古ドメインの質を見る上で以下の点を調べてみましょう。
- Googleペナルティの有無
- 大前提としてGoogleから手動ペナルティの判定を受けているドメインであれば問題です。
解除するか別のドメインを利用する必要があります。 - 被リンクの質を見る
- 中古ドメインが保持している被リンクにペナルティでなくても質が悪いものがあれば良くはありません。
- 過去の運用履歴を見る
- 過去の運用で不適切なサイトや過去の運用が不鮮明なサイトであったドメインもあまり良くはありません。
- インデックス状況を見る
- インデックス状況を見てインデックスされているかどうかを調べます。
インデックスされていない場合、手動ペナルティの他に自動ペナルティの可能性もあります。
どのような経路で入手したドメインかはそれぞれ異なると思いますので、自分で最低限調査できる項目は上記であると考えられます。
Googleペナルティ(手動ペナルティ)だったら
手動ペナルティはステータスやサイトへの適用範囲により影響度が異なります。
Search Consoleで手動ペナルティの有無は確認できます。
解除するには再審査リクエストを送り、問題がないとGoogleが判断した場合に解除されます。
ですが、解除は簡単ではありません。
また、ステータスに対してどの部分が違反しているのかという具体的な情報は与えてくれませんので自分で調べて対応しなければなりません。
しっかりと原因が把握できて対処できれば問題ないですが、どの部分が問題であるかがよくわからず、いろいろと修正はしたけれど再審査リクエストは通過しないということもあります。
解除が可能な場合は、解除したほうが良いでしょうが、時間や手間を考えてドメインを変更するという選択も考えておいたほうが良いでしょう。
中古ドメイン専門店で購入した場合
当店のような中古ドメイン専門店で購入した場合、手動ペナルティの事前チェックを行っている場合もあり手動ペナルティを持つ中古ドメインを手にすることは稀でしょう。
ですが、100%ないとは限りませんのでそのような場合は該当店舗にお問い合わせください。
また、購入し利用してから期間が経っていて手動ペナルティになっている場合は運用している中で手動ペナルティになっている可能性もありますのでご注意ください。
アクセス中古ドメインでは ご利用規約(2017年7月時点)に、
と定めています。
また、手動ペナルティであったドメインの返品対応に関しましては、第14条 (返品対応)にて、
第13条により、定義された品質が守られていないドメインは、無条件で返品を受け付けるものとする。
返品対応の有効期限はドメイン納品時点より、5日後の23時59分59秒までとする。
返金金額は購入時点の金額の100%とし、返金に掛かる支払い手数料は当社が負担する物とする。
ただし、ジャンクランクドメインは返品対象にはならないものとする。
もし、当店で購入したドメインが手動ペナルティであった場合は上記のような対応になりますが、その際は一度お問い合わせください。
中古ドメインが持つ被リンクを中心に調べる
被リンクがサイトに与える影響は少なくありません。
特に被リンクの効果と異なり、被リンクのマイナスの影響はひとつの被リンクからでも大きな影響を与えます。
被リンクはすでに持っているものから、新たに獲得したものすべて可能な限り調べるべきでしょう。
被リンクは複数のツールで調べる
被リンクを調査するツールは多くありますが、どれを選ぶかは自由です。
ですが、Search Consoleのサイトへのリンクは最低限見ておくべきでしょう。
Googleが認識している被リンクになりますし、リンク否認もSearch Consoleから行うことができるからです。
また、有名な被リンク分析ツールのAhrefs、Majestic、MOZ、で分析することをオススメします。
Ahrefsはサイトエクスプローラーにドメインを入力して分析できます。
MajesticはサイトエクスプローラーのBacklinksから分析します。
MOZはOpen Site ExplorerのInbound Linksで分析できます。
ツールごとに被リンクデータが異なりますので、怪しい被リンクがSearch Consoleで認識されているかをそれぞれのツールを利用して照らし合わせて絞りこみ、原因やマイナス要因の被リンクであると判断したら否認しましょう。
中古ドメインの過去を調べる
過去の運用を調べることで、Googleペナルティの可能性や原因がわかることもあります。
各ツールのスコアが高い中古ドメインであっても過去のサイトの中もを見ていくとリンク集であったりアダルトサイトであった可能性もあるからです。
一般的に好ましくない内容のサイトは、何らかのマイナス要素や運用時に不適切な行為をしていた可能性が高い傾向にあります。
Wayback Machineでドメインを入力すると過去のサイトを見ることができます。
この時に、
- 過去のサイト内容の詳細
- 何回サイト内容が大きく変わっているか
- スクリーンショットが取得できているか
- パーキング期間や放置期間はどれぐらいであるか
という点を意識して調べましょう。
実際に過去の運用の影響で手動ペナルティであるならば、Googleに的確に伝えることで解除してもらえるかもしれません。
ですが、過去のサイトと現在の持ち主が異なるというだけで解除してくれるほど簡単ではないので、この場合も違うドメインを利用することも検討しておきましょう。
ライバルサイトをチェックする
中古ドメインを利用しているからといって必ずしもライバルサイトに勝てるわけではありません。
中古ドメインが原因ではない場合も当然考えられます。
競合やライバルサイトの力を分析し、勝つためにはどうすべきか策を考える必要があります。
ライバルサイトのランクインページを調べる
ターゲットキーワードで上位を占めているサイトやページ内容をまず調べましょう。
- キーワードに対する公式サイトなのか
- TOPページがランクインしているのか
- 記事や末端ページがランクインしているのか
- ブログなのかECなのかサイト形態はなんなのか
など、ランクインしているサイトやページがどのようなものであるのかを調べましょう。
また、自身のサイトからはどのページをランクインさせようとしているのかを踏まえた上で作成していく必要があります。
ライバル・競合のドメインを調べる
ランクインしているサイトのドメインやURLを調べてどのようなドメインパワーを持っているか調べて自身のサイトやページと比較してみましょう。
ライバルサイトも中古ドメインを利用している可能性もあります。
中古ドメインを利用していなくても、長い期間運用してきて高い価値や力を持っているドメインかもしれないからです。
ドメインパワーのせいで開きがあると感じたら、ドメインの価値を高める努力やより力のあるドメインに変更するなども選択肢に入れておきましょう。
コンテンツの内容を比べてみる
ランクインしているサイトやページはコンテンツが評価されている面が大きくなっています。
ですから、コンテンツの内容を比較してみましょう。
または、作成前であれば上位コンテンツより質の高いものを作成するように準備しましょう。
内容で劣っていては、上位表示を実現したとしても一過性の結果になってしまう可能性が高く、コンテンツ内容は常に質を保ったりより良くするために改修するなどの努力が求められます。
自分のサイトをチェックする
中古ドメインの質が高かろうが、競合やライバルがあまり強くなかろうが、自身のサイトの質が劣っているなら勝てません。
どのような場合でも自身のサイトの質を向上させる努力を怠っていてはSEO対策もサイト運用もうまくいかないからです。
コンテンツが重複していないか
自身のサイト内でコンテンツ内容が重複していないか、似たような内容のコンテンツばかりになっていないかなどサイト内のコンテンツを見直してみましょう。
サイト内に質が低いコンテンツがある場合は、思い切って削除し新たに作成するなどの対処が必要な場合があります。
記事やコンテンツ数を増やしたいがために、質が低い記事やコンテンツを抱えることは得策ではありません。
継続的な更新が行えているか
サイトの更新を継続的に行っているかも大きなポイントです。
更新が頻繁に行われている生きたサイトの方が、評価されやすくクローラーも巡回してきやすくなります。
また、サイト運用初期の段階では更新頻度を意識して行ったほうが良いでしょう。
運用スタート段階では、記事やコンテンツが少ないのは当然です。
ですが、サイトの価値を高めていくチャンスでもあるのでこの時期に質の高い記事を継続的に投稿していくことでユーザーや検索エンジンから評価されます。
キーワードの選択を考える
狙っているキーワードで何をやっても上位がとれないなら、キーワードの選択を変えたり考え直す必要があります。
複合キーワードの上位表示に切り替えたり、思い切って別キーワードで上位表示を狙うという手もあります。
あまりにもうまくいかない場合は、固執せずに臨機応変な対応をとることで時間を無駄にしないで済むかもしれません。
また、狙うのをやめたキーワードもタイミング次第で上位表示出来る可能性もあります。
Search Consoleを活用する
Search Console(サーチコンソール)をサイト運用に活用しましょう。
検索アナリティクスなどの機能で流入ワードやキーワード選定にも役立てます。
また、被リンクや内部リンクも確認できリンク否認も行えます。
URLの正規化や削除も行えますし、パラメーターなど不要な部分があるURLを制御することもできます。
URLの構成が適切でユーザーやクローラーに伝わりやすくなっているか見直しましょう。
ページを更新したら、サイトマップを送信したり、Fetch as Googleを行いクロールを促すこともできサイト運用に欠かせない機能です。
適切なタイミングでSEO対策ができているか
SEO対策はなんでもやればいいというわけではなく、サイトの状態や状況に応じて適切なSEO対策を選択して行う必要があります。
サイトの厚みがない段階で被リンクを集めていても不自然ですし、ペナルティの危険もあります。
サイトの状態に応じて、今やるべきことは何であるのかをしっかりと考えて行いましょう。
うまくいかない原因を見つけましょう
まったくもってインデックスもされないという状況は手動ペナルティが原因であると考えられますが、中々上位表示できないとか思うようなサイト運用にならないなどの場合は原因の特定は難しいでしょう。
また、原因がひとつであるとも限りませんし、これといったマイナスの原因がなく競合が強いだけという可能性もゼロではありません。
状況は常に変化していくものですが、自身のサイトの状態や状況をしっかりと把握し原因や対処方法を考えましょう。
考えて対処した結果、状況が好転したのならば、今後のサイト運用やSEOに大きく活かすことだできます。
また、質の高いコンテンツを作成する、より効果のある中古ドメインを導入するなど様々な要素や選択肢を検討することで状況を打破できるかもしれません。
中古ドメインを利用している場合も、中古ドメインだけが原因であると限定せず様々な角度から原因を調査し、改善への突破口を見つけましょう。