SEO対策にディスクリプションは必要?最適な文字数や書き方、例文を紹介
投稿日:2023/03/21 (更新日:)
- ディスクリプションとは?
- ディスクリプションがもたらすSEOへの効果
- ディスクリプションの最適な文字数
- ディスクリプションの効果的な7つの書き方
- ディスクリプションを設定する2つの方法
- ディスクリプションの例文
- ディスクリプションを書き換えるべきタイミング
- ディスクリプション作成時の注意点
- ディスクリプションが反映されない場合がある?
- SEOへ間接的に影響するディスクリプションをうまく設定しよう
ディスクリプションとは、コンテンツの概要をユーザーに伝えるテキストです。
Googleが公式に公開している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」でも、設定することが推奨されています。
とはいえ、「SEO対策にディスクリプションは必要?」「ディスクリプションはどうやって設定するの?」「最適な文字数は?」などの疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、ディスクリプションとは何か、SEO対策の効果や最適な文字数、設定方法を解説します。
ディスクリプションの設定によって、間接的なSEO効果が期待できますので、ぜひ最後までお読みください。
ディスクリプションとは?
ディスクリプションとは、ページの概要を説明するテキストを指します。
Google検索を例に見ると、検索結果として表示されたサイトタイトルの下にある、短い文章がディスクリプションです。
ディスクリプションには、主に下記2つの役割があります。
- ユーザーにコンテンツの内容を伝える
- 検索エンジンにページの要約を伝える
ディスクリプションは、ユーザーだけでなく、検索エンジンにもページの内容を伝える役割を担っています。
検索エンジンに情報を伝えるために、HTML形式で記載したタグのことを「メタタグ」といい、ディスクリプションもメタタグの1つです。
そのため、メタディスクリプション(meta description)という名前でも知られています。
ディスクリプションがもたらすSEOへの効果
ディスクリプションがSEO対策にどのような影響を与えるか気になる方も多いのはないでしょか。
結論をお伝えすると、ディスクリプションによる直接的なSEO効果はありません。
したがって、ディスクリプションを設定しても必ず検索上位が上がるわけではないのです。
それでは、なぜ多くのWebサイトではディスクリプションを設定しているのでしょうか?
ディスクリプションがもたらすSEOへの効果を解説します。
SEOへの直接的な効果はないがクリック率が高まる
ディスクリプションによってクリック率が高まることで、間接的なSEO効果が期待できます。
ユーザーは、検索結果として表示されたコンテンツの中から、タイトルとディスクリプションを見てクリックするものを選んでいます。
タイトルに、ユーザーが魅力を感じるキーワードを含めることは大切ですが、限られた文字数だけでは伝えられないこともあるでしょう。
具体的な内容をディスクリプションに記載することで、ユーザーは「疑問/悩みを解決できるかも」と判断して、クリックに繋がるというわけです。
Google公式からは「クリック率が高い=検索順位が上がる」とは名言されていません。
しかし、クリック率が高いということは、それだけユーザーのニーズに合ったコンテンツである可能性が高いことがうかがえます。
検索エンジンのクローラ(WEBページの情報を取得するロボット)が「多くのユーザーに求められている記事だ」と認識すれば、結果的に順位が上がることも考えられます。
ディスクリプションの設定はGoogleも推奨している
Googleが公表している「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」でもディスクリプションの設定は推奨されています。
検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでは、ディスクリプションはGoogle 検索結果でページのスニペットとして使用される可能性があるため重要と述べています。
ユーザーは、タイトルのみでコンテンツの内容をすべて把握するのは難しいでしょう。
そこで、ディスクリプションでコンテンツの概要を説明文として記載すれば、ユーザーにとって利便性が高まります。
Googleがスニペットとして使用するテキストをコンテンツ内で検出できない場合に備えて、ディスクリプションの設定を推奨しているのです。
設定しない場合の影響
ディスクリプションを設定しないと、CTRの悪化やコンテンツへの信頼性低下など、悪影響を招く恐れがあります。
ディスクリプションを設定しなくても、Google側でユーザーが求めていると思われる部分を、コンテンツから抜粋して表示してくれます。
ユーザーが検索したキーワードが記載されている部分を、抽出して表示してくれるイメージですね。
しかし、あくまでもロボットが自動で取得した内容であるため、不自然な日本語になったり、関連性の薄い部分が抜粋されたりする可能性もあるのです。
自然な文章で正確な要約を表示するには、やはり運営者自身がディスクリプションを設定するべきでしょう。
ディスクリプションの最適な文字数
ディスクリプションの最適な文字数については所説ありますが、当記事では60文字~70文字程度を目安に設定することを推奨します。
ディスクリプションは、PCだと120文字程度、スマートフォンだと50文字程度まで表示されます。
長すぎる文章を設定してしまうと、表示しきれない部分は「…」で省略されてしまうのです。
どの端末から閲覧しても内容が伝わるように、長文過ぎない文章にまとめるとよいでしょう。
重要な部分やキーワードは、なるべく文章の冒頭に書き、後半は省略されても差し支えない補足情報などを入れるのもポイントです。
ある程度サイト流入があり、どの端末から閲覧しているユーザーが多いのか計測できている場合は、デバイスに合わせて文字数を決めるのも有効な戦略といえます。
ディスクリプションの効果的な7つの書き方
ディスクリプションの効果的な書き方は、以下の通りです。
- ベネフィットを伝える
- ターゲットを明確にする
- 簡潔に伝わる文字数で記載する
- SEO対策したいキーワードを入れる
- キーワードを入れ過ぎない
- 競合サイトとの差別化を意識する
- コンテンツごとに適した内容を記載する
ディスクリプションを書くことで潜在的なターゲットに向けた情報発信ができるようになるため、決して疎かにしてはいけません。
SEO対策の一つとして大事な要素ですので、コンテンツのクリック率を高めるためにも対策することが大切です。
それでは、ディスクリプションの効果的な7つの書き方を紹介します。
ベネフィットを伝える
ディスクリプションには必ずベネフィットを伝えるように記載しましょう。
ベネフィットとは、簡単に言えば「この記事を読むことでユーザーがどうなるのか」というものです。
ユーザーは特定のキーワードで検索した時に、今現在抱えている問題を解決したらどうなるのかどうかを求めているため、ディスクリプションの内容が重要になってきます。
ユーザーが記事を読んで悩みを解決した先にどうなるのかを記載することで、記事のクリック率が上がりやすくなるでしょう。
ターゲットを明確にする
ディスクリプションは適当に書けばいいというものではありません。
ディスクリプションを決める時は、自分が書いた記事をどんな悩みを持っているユーザーに読んでもらいたいのかを明確にすることが重要です。
基本的に検索エンジンを利用するユーザーは、今現在抱えている問題や悩みを解決するために特定のキーワードで検索しています。
そのために様々なサイトの中から選んでアクセスしていますが、ターゲットが明確になっていないとどんなユーザーにアクセスしてほしいのかが分からないので無視される可能性が高いでしょう。
したがって、ターゲットを明確にするために、この記事はどんな問題を扱っていて、どんな解決策があるのか、この記事を読むことでどんな結果になるのかなどを意識して記載することが大切です。
簡潔に伝わる文字数で記載する
ディスクリプションを書く上で、あまりにも長すぎる文章はNGです。
ディスクリプションは特定のキーワードで検索した際に、検索結果として表示されたページのサイトタイトルの下部に表示される文章です。
特定のキーワードで検索した以上、基本的に今抱えている悩みが解決できるサイトを探しています。
しかし、実際は知りたい内容を探しながら流し読みしている人が大半ですので、内容が簡潔に伝わるディスクリプションでないとクリックされません。
文章が長すぎると全文が表示されないので記事の全容が伝わりにくいため、簡潔に伝わる文字数を意識して記載することが重要です。
SEO対策したいキーワードを入れる
ディスクリプションを書く上で重要なのは、SEO対策したいキーワードを必ず入れることです。
特定のキーワードで検索した時、検索したキーワードが太字になっているところを見たことがありませんか?
ディスクリプションにSEO対策したいキーワードを入れることによって、特定のキーワードで検索した時に太字になって表示されます。
太字になっていると視覚的にユーザーに訴えることができるので、記事のクリック率が上がるのがポイントです。
不自然にならないようにキーワードを入れることで、ユーザーの興味を引きやすくなるでしょう。
キーワードを入れ過ぎない
ディスクリプションを記載する上で、キーワードを入れすぎないようにするのも大切です。
キーワードを入れることで特定のキーワードで検索した時に太字で表示されるため、視覚的にユーザーの興味を引きやすくなります。
しかし、ユーザーの興味を引くためだけにキーワードを大量に入れてしまうと、肝心の記事の内容が伝わりにくくなるでしょう。
たとえば「ディスクリプション」がキーワードだった場合、過剰にキーワードを入れると以下のようになります。
「ディスクリプションがあると便利ですので、ディスクリプションを意識して積極的にディスクリプションを入れるようにすると、ディスクリプションについて理解しやすくなるのでディスクリプションを入れましょう」
短い文章なのにキーワードが6個もあります。これでは肝心の内容が伝わらず、ただの冗長表現になってしまうでしょう。
キーワードは1~2個程度に留めて、簡潔に内容を伝えることが大切です。
競合サイトとの差別化を意識する
ディスクリプションを記載するなら、競合サイトと差別化できるように意識しましょう。
競合サイトと同じことを言っているようでは検索結果の上位に表示されにくくなりますし、ユーザーもより上位の記事を閲覧するようになります。
競合サイトがどんなディスクリプションを記載しているのかチェックして、差別化が図れるように工夫しましょう。
コンテンツごとに適した内容を記載する
ディスクリプションにはコンテンツごとに適した内容を記載しましょう。
当たり前ではありますが、どのコンテンツも同じ内容を記載しているようでは全く意味がありません。
記事の内容が一緒になることはありませんし、コンテンツごとに解決できる悩みも違うでしょう。
適した内容にすることで、クリック率が上がっていきます。
ディスクリプションを設定する2つの方法
ディスクリプションを設定するには、主に下記2つの方法があります。
- HTMLに直接記述する
- WordPressのプラグインを活用する
HTMLの知識がない人は、プラグインを活用することで、簡単に設定できます。ご自身に合った方法でチャレンジしてみましょう。
HTMLに直接記述する
ディスクリプションは、HTMLに直接記述することが可能です。
HTMLのタグ内(「」と「」の間)に、下記のソースを記載しましょう。
【<meta name=” description "content=” ●●”>】
上記の「●●」の部分に、設定したいディスクリプションを入れます。
たとえば「初心者でも簡単にブログが作成できるサービス3選をご紹介します。」というテキストを設定する場合は、下記のように記述しましょう。
【<meta name=”description”content=”初心者でも簡単にブログが作成できるサービス3選をご紹介します。”>】
入れ込む場所を間違えたり、記述ミスがあると正確に表示されませんので、注意して入力してください。
WordPressのプラグインを活用する
WordPressのプラグインを活用することで、専門知識のない人でもディスクリプションを設定できます。
プラグインとは、WordPressに機能を追加するためのツールです。
初期状態のWordPressには、ディスクリプションを設定するための機能がありません(テーマに実装されていることはあります)。
SEO対策用のプラグインを導入することで、ディスクリプション機能を追加することが可能です。
ディスクリプション機能を追加するためのプラグインはさまざまですが、代表的なものを3つご紹介します。
- All in one SEO Pack
- Yoast SEO
- SEO SIMPLE PACK
いずれのプラグインも、インストール・有効化をおこなうと、WordPressの投稿画面からディスクリプションの項目が追加されます。
あとは、任意のテキストを入力して通常どおり記事を投稿すれば、ディスクリプションが表示されます。
ディスクリプションの例文
ディスクリプションを設定するのはとても大切なことですが、どのように書けばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。
ここでは、ハウツー系やサービス紹介の記事におけるメタディスクリプションの例文を紹介します。
ハウツー系・サービス紹介記事の例文は、下記のとおりです。
「ディスクリプションの設定は良好なコンテンツ作成において重要といえます。初心者ブロガーの方でも分かりやすいよう本記事で書き方を紹介します。」
「ディスクリプションの効果を高めるなら作成代行サービスがおすすめです。コンテンツのクリック率を高めたい方に向けて本記事ではおすすめのディスクリプション作成代行サービスを紹介します。」
どのようなユーザーに対して どんな悩みを解決できるのかを明確に記載します。
ディスクリプションを書き換えるべきタイミング
ディスクリプションは、一度作成したら放置して良いと考える方もなかにはいるかもしれません。
しかし、良ディスクリプションの書き換えを検討すべきタイミングもあります。
ディスクリプションを書き換えるべきタイミングとしては、コンテンツのリライトをおこなった際と、Google側に書き換えられた際です。
SEO対策としてリライトは効果的な方法ですが、コンテンツを大幅に書き換えたらディスクリプションも更新する必要があります。
また、ディスクリプションの質が悪いと自動的にGoogleが書き換える場合もあるため注意しましょう。
それでは、ディスクリプションを書き換えるべきタイミングを紹介します。
コンテンツをリライトしたタイミング
ディスクリプションは、コンテンツのリライト時に書き換えるのがおすすめです。
作成したコンテンツをリライトすれば、検索順位が上がる可能性があります。
タイトルの文言や見出しの順番を変えてみることで、下がっていた検索順位が一気に上がるケースも珍しくありません。
対策キーワードを変えて、コンテンツ全体を書き換える場合もあります。
コンテンツの内容が変わったら、整合性を取るためにディスクリプションも書き換える必要があります。
なお、多少のリライトならディスクリプションの書き換えは、検討すべき優先順位としては低いといえるでしょう。
Google側から書き換えられたタイミング
Google側から書き換えられたタイミングでもディスクリプションの更新が必要です。
コンテンツの正しい概要をディスクリプションで記載しないと、Google側に書き換えられる可能性があります。
また、Googleアルゴリズムがアップデートされると、検索結果で所持されるスニペットの文字数も変わる場合があります。
アルゴリズムのアップデートによってスニペットで表示される文字数が減ると、コンテンツ内の重要な情報が省略され、クリック率が下がってしまう可能性もあるでしょう。
Google側から書き換えられたり、スニペットの文字数が減ったりして、クリック率が下がった場合はディスクリプションの書き換えを検討すべきです。
ディスクリプション作成時の注意点
ディスクリプションを作成する際は、下記の2つに注意しましょう。
- 書き方がクリック率に影響する
- 作成に時間を使いすぎない
それでは、ひとつずつ解説します。
書き方がクリック率に影響する
ディスクリプションの書き方は、クリック率に影響するため注意が必要です。
コンテンツとの整合性がないと早期離脱につながりますし、Googleから書き換えられる可能性があります。
いくら良質な内容のコンテンツでも、クリックされなければ意味がありません。
ディスクリプションでは、本記事で紹介した下記のポイントを意識して作成しましょう。
- ベネフィットを伝える
- ターゲットを明確にする
- 簡潔に伝わる文字数で記載する
- SEO対策したいキーワードを入れる
- キーワードを入れ過ぎない
- 競合サイトとの差別化を意識する
- コンテンツごとに適した内容を記載する
60~70字程度を目安にし、ターゲットにこのコンテンツで何を伝えたいのか、どんな悩みや課題を解決できるのかを記載しましょう。
作成に時間を使いすぎない
クリック率アップにつながるディスクリプションですが、作成に時間を使いすぎるのは良くありません。
ディスクリプションは直接的なSEOへの影響がないため、コンテンツの質を上げたり、Webサイトを構築し直したりする作業にリソースを割くべきです。
効率的にディスクリプションを作成・設定し、コンテンツのリライト時にディスクリプションを更新する方法がおすすめです。
反映に時間がかかる
ディスクリプションは作成してから反映されるまで、多少の時間がかかります。
数時間で反映される場合もあれば、数か月後かかる場合もあるでしょう。
ディスクリプションの作成から数日ほど経って反映されていなかったとしても焦る必要はありません。
すぐに反映させたい場合には、Googleサーチコンソールでクロールを促す方法がおすすめです。
ディスクリプションが反映されない場合がある?
ディスクリプションがGoogleの検索結果で表示されない場合があります。
原因としては、検索キーワードに合ったスニペットが自動的に選ばれている場合と、検索エンジンがスニペットの記載内容がコンテンツに対して適切ではないと判断した場合が考えられます。
Googleの検索結果で表示されるスニペットには、ディスクリプションか検索キーワードに合ったコンテンツ内のテキストが表示されます。
したがって、ディスクリプションを作成したものの、Googleの検索結果に反映されていない場合には、記載内容が検索キーワードやコンテンツに合っているか確認しましょう。
SEOへ間接的に影響するディスクリプションをうまく設定しよう
ディスクリプションは、ページの概要を説明するためのテキストです。
ユーザーの検索意図に沿った内容を記載することで、クリック率の向上や、間接的にSEOへもよい影響が期待できます。
ディスクリプションを設定しない場合でも、Googleによって自動で要約したテキストが表示されます。
しかし、人間が設定した場合と違って、不自然な日本語やユーザーの検索意図から外れた箇所が表示される可能性があります。
長すぎる文章は省略されてしまうため、60文字~70文字程度の簡潔なテキストにまとめましょう。
前半部分に重要な内容やキーワードを記載することも大切です。
ディスクリプションを設定するには、HTMLのタグを編集するか、プラグインを導入する方法があります。
プラグインを活用すると、投稿画面から簡単にディスクリプションが編集できるようになります。HTMLの知識がない人は、導入を検討してみましょう。