【中古ドメイン実験企画(立ち上げ編)】被リンクの活用とサイト公開(実験開始)
投稿日:2021/11/09 (更新日:)
- 被リンク(バックリンク)の301リダイレクト処理
- サイトを公開する
- sitemap.xmlの送信
- Googleアナリティクスの計測タグの設置
- 中古ドメインを使ったサイトの立ち上げ実験について
- 立ち上げ実験の結果報告について
- 中古ドメイン実験企画記事一覧
これまで中古ドメインを使った新規サイト立ち上げについて、ドメインの選定方法から購入、SEOを意識したサイト設定など順にご紹介してまいりましたが、いよいよ最後の記事となります。
今回は中古ドメインの被リンク(バックリンク)の資産価値をしっかり引き継ぎ、サイト公開(実験開始)までの内容についてご紹介したいと思います。
被リンク(バックリンク)の301リダイレクト処理
購入した中古ドメインが持つ被リンク(バックリンク)をしっかり継承するために301リダイレクト処理を行っていきます。
作業には、被リンクリストとこれから立ち上げるサイトのURL構成がわかるディレクトリマップなどのリストを使用していきます。
ディレクトリマップを作っていないという方は、箇条書きでも構いませんのでURL構成をわかるように書き出してみてください。
リダイレクト先の決め方
まず、被リンクリストから被リンクを受けているページのみを抽出したいため、重複する参照先を削除していきます。
そうすることで、被リンクを受けているURLがより明確になるかと思います。
また、被リンク先のURLが多い場合には、抽出したURLを階層にして並び変えてあげると整理され作業はしやすくなるかと思います。
次に抽出したURLに対して、立ち上げサイトのどのページにリダイレクトさせるのかを決めていきます。
上記画像少しわかりにくいかもしれませんが、被リンクを受けているページ(重複を除く)の一覧を用意して、それに対して作成するサイトのどのページにリダイレクトさせるかをまとめた表となります。
このようにリダイレクト先はなるべくURL構成に合わせたページへリダイレクトさせることで、自然なリダイレクトに近づくかと思います。
また、全く同じURLが存在する場合にはリダイレクトさせる必要はないためリダイレクト対象より除外します。
301リダイレクトのやり方
301リダイレクトのやり方は「WordPressのプラグインを利用する」または「.htaccessにリダイレクト処理を記述する」方法があります。
手軽に処理できるのはプラグインを使った方法かと思います。
301リダイレクト用のプラグインは種類がいろいろあり、1件ずつ登録しなければいけないものや日本語URLに対応していなくエンコード処理をしなければいけないもの、登録件数の上限が設定されているものなどもあります。
プラグインを利用する場合には、ご自身が使いやすいものを利用いただけたらと思います。
また.htaccessでは一度に大量に記述できるため、大量の被リンクをリダイレクトする場合にはこちらを利用したやり方の方が早い場合もあります。
ただし、入力ミスなどにより正常にリダイレクトできていなかったりと問題も起こりやすいので注意が必要です。
301リダイレクト処理後は必ず正しいページへリダイレクトされるかを確認を行ってください。
サイトを公開する
さて、いよいよサイトの公開準備も整いましたので、サイトの公開(実験の開始)をしたいと思います。
サイト準備のためにアクセス制限を行っている場合には制限を解除し、サイトを公開します。
同時にWordPressの設定画面でインデックスしない設定を行っている方は、インデックスされるよう制限の解除を行ってください。
どちらも解除を忘れてしまうと、いつになってもクローラーにindexされませんので、ご注意ください。
sitemap.xmlの送信
サイトを公開したら、次にGoogleサーチコンソールよりsitemap.xmlを送信します。
sitemap.xmlファイルの作成について、自作でコードを書いて作成する、プラグインを使用して自動で書き出す、WordPress側で生成するサイトマップを使用する。といった方法で作成することができますが、現在のところプラグインを利用して作成するサイトマップが一番よいかと思います。
プラグインがオススメの理由
1つ目の自作する場合、ページ数が少ないサイトであれば簡単に作成はできるかと思いますが、更新や管理などの手間が発生します。 また、ページ数の多いサイトですとより管理が大変になります。
3つ目のWordPress側で生成するサイトマップですが、こちらはWordPress5.5から標準実装されてた機能になります。
従来のプラグインを使用しなくても生成できるというメリットはありますが、現在のところすべての公開URLをサイトマップに登録してしまったり、更新日時を検索エンジンに通知できないなど機能面で致命的な欠点があります。
ということで、プラグインを使用した方法がよいかと思います。
Googleアナリティクスの計測タグの設置
続いて、Googleアナリティクスの計測タグを設置していきます。
Googleアナリティクスとは「Google」が公式に提供しているアクセス解析ツールです。
企業だけでなく個人でも自由に登録して使用することができます。
Googleアナリティクスを設置することで、PV(ページビュー数)やCVR(コンバージョン率)、どんなユーザーがどんな時間にどこからウェブサイトに訪れたのかなどの情報を集計して、数値やグラフで確認することができます。
今回、中古ドメインを使った立ち上げ実験でも、どのくらいの期間にどのくらいのユーザーがアクセスしてきたのかなど、Googleアナリティクスの情報を活用しながら効果の測定を行います。
必ず設置しなければいけないというものではありませんが、効果測定、分析、改善に役立つ無料のツールですので、ぜひ活用していきましょう!
以上が公開後の作業となります。
それでは、最後に「中古ドメインを使ったサイトの立ち上げ実験」の概要を振り返り実験をスタートさせていきたいと思います。
中古ドメインを使ったサイトの立ち上げ実験について
今回の実験の目的は「新規立ち上げサイトに中古ドメインを使用する方法は、いまも健在なのか?SEO効果は?」を検証してリアルな情報をお届けする企画となります。
検証内容
- サイトがインデックスされるまでにかかった日数(「site:」の手動検索で確認)
- インデックスさせたい全てのページがインデックスされるのにかかった日数(外部の検索順位チェックツールで確認)
- 検索クエリが認識されるまでにかかった日数(Google Search Consoleで確認)
- 特定の検索キーワードに検索順位が付くまでにかかった日数(外部の検索順位チェックツールで確認)
立ち上げ実験の結果報告について
実験開始後は、各検証内容を可視化して結果報告する予定です。
具体的には、サイト立ち上げから1ヶ月~2ヶ月程度で結果がみえてくるはずなので、結果がまとまり次第、ご報告させていただきます。
また、次回は引き続き中古ドメインを使った載せ替え実験編を開始していきます。
載せ替え実験編では、立ち上げ実験の内容をさらに深堀した内容なども含め、より詳しくご紹介したいと思っていますので、ぜひお楽しみに!
中古ドメイン実験企画記事一覧
実験概要
立ち上げ編
- 【第2回】立ち上げ実験 - ドメインの選定方法(パワーランク、被リンク編)
- 【第3回】立ち上げ実験 - ドメインの選定方法(ドメイン年齢、過去の運用履歴編)
- 【第4回】立ち上げ実験 - 中古ドメインの購入から納品まで
- 【第5回】立ち上げ実験 - WordPressでのサイト立ち上げ準備
- 【第6回】立ち上げ実験 - SEOを意識したサイト設定
- 【第7回】立ち上げ実験 - 被リンクの活用とサイト公開(実験開始)
- 【第8回】立ち上げ実験 - 立ち上げ実験(結果報告)
載せ替え編
- 【第9回】載せ替え実験 - 実験概要とドメインの選定方法【1】
- 【第10回】載せ替え実験 - メインの選定方法【2】
- 【第11回】載せ替え実験 - 中古ドメインの購入・whois情報について
- 【第12回】載せ替え実験 - サイト準備・WordPressのセキュリティ対策
- 【第13回】載せ替え実験 - 載せ替え手順とSEO対策について
- 【第14回】載せ替え実験 - サイト公開(実験開始)・公開後の作業
- 【第15回】載せ替え実験 - 載せ替え実験(結果報告)