被リンクSEO対策の考え方と実践方法
投稿日:2017/10/13 (更新日:)
- 被リンクによるSEO対策の考え方とは
- コンテンツの力で被リンクを自然に獲得する重要性
- 被リンク対策を適切に実践する
- 被リンク対策用のサテライトサイトを作るなら
- NGなサテライトサイトや被リンク対策の実例
- 被リンク対策に関して思うこと
被リンク対策、被リンクSEO、は被リンクを獲得することでサイトの価値を高めたり検索順位の上位表示を獲得しようとするために行うSEO対策になります。
被リンク対策は、しっかりとした方法や効果を測定しないと無駄になってしまいます。
ただやっているだけでは、なにも意味がありません。
今一度、被リンクに対する考え方を改めて、効果的に行えるようにしましょう。
被リンクによるSEO対策の考え方とは
現時点でも、Googleは被リンクも見て評価しています。
このことから、今でも被リンクはSEO対策を進めていく上で必要な要素ということができます。
Googleが被リンクを見るという行為を、数を見ているわけではないという風に考え直してみましょう。
被リンクという存在を見るということは、リンク元のサイトを見られているということです。
リンク元のサイトの質が被リンクの効果に大きく影響を与えています。
量より質と、くどいほど言われてきている被リンクですがこの部分を思い違いしているケースが多く見られます。
被リンクが大事になる理由
被リンクはSEO効果はもちろん、スパム等のリスクも生み出しやすいという特徴があるので、被リンクの扱いは大事になります。
被リンクの効果とリスクを比較した場合、効果を生み出すよりリスクを増幅させる方が簡単に行えます。
それは外的要因やSEOスパムなどの攻撃によるものもあれば、自身で行っている被リンク対策が不適切である場合もあるでしょう。
SEO効果を期待して行った被リンク対策や被リンクの良し悪しを判断できないままでは、効果を生み出すこともリスクを回避することもできません。
被リンクが大事である理由はサイトのメンテナンスや適切なサイト運用に関わってくるからです。
検索エンジンを騙さない・数の力の思い込みを捨てる
被リンク対策で効果がなくリスクが高くなる要因は、スパム手法を用いることと数を集めればいいと考えていることです。
自分で行う場合は、気をつければいいだけです。
場合や自己判断によっては、スパム手法も行ってもいいと考えたなら、オススメはしませんが自由にしてもいいとは思います。(バレずに騙せる根拠等があるなら)
個人のサイト運用やSEO対策に対しては、善悪を語っても仕方がありませんし結果が出ているなら問題ないと考えてしまってもいいでしょう。
ですが、どのような被リンク対策が無駄でリスクがあるかを知っておかなければ、
- SEO業者に被リンク対策を依頼する際
- 自分で被リンク対策を行う場合
- サイトに貼られている被リンクを査定する場合
などの時に、適切な判断が出来なくなってしまいますので注意しましょう。
コンテンツの力で被リンクを自然に獲得する重要性
コンテンツが重要になっている、なんてことはここで改めて説明しなくても当たり前のことと認識しているでしょう。
実際に、サイト運用を通してコンテンツを作成しているだけで被リンク対策をわざわざ行わなくても検索上位を獲得したり、自然リンクを得て行けていることを実感しています。
ですから、コンテンツ作成も被リンク対策と言えなくもないという部分もあります。
被リンク対策=自作自演だけではない
被リンク対策の自作自演のすべてが悪いわけではなく、必要な場合も効果的な場合もあります。
ですが、基本的には!というかほとんどの場合は、質の高いコンテンツを作成して行くことが効果的ですし、リンクも自然に獲得できます。
簡単に言ってしまえば、自力で被リンクを獲得できないようなサイトやコンテンツであるのなら、ほとんどの場合、自作自演の被リンク対策を行っても効果がないということです。
仮に、自作自演の被リンクで上位表示が出来たとしてもユーザーの支持も得られないでしょうし上位にふさわしいサイトとは言えません。
このようなケースでは一時的に上位表示が実現できたとしても長続きしないことが多くあります。
良いコンテンツを作成してまずは勝負してみる
最初から、SEO業者や自演リンクなどの被リンク対策に頼らずにまずはコンテンツ単体で勝負してみたほうがいいでしょう。
内部改善やコンテンツ改善を適切に行った上で、最終的にこれ以上やることがないという状態になってから被リンク対策を考えるべきです。
実際に、サイトリリースしてから半年間やコンテンツが十分に蓄積されるまでの期間は余計なことをやらないでサイト作りに集中したほうがいいでしょう。
また、新規コンテンツも公開してから1~2ヶ月は順位の動向を観察する必要があります。
コンテンツSEOは長期的な視点で行う必要がありますのである程度我慢して行ってください。
良いコンテンツを定義することは難しいですが、
- 完全にオリジナルで独自性が強い
- 他と違う視点から捉えている
- 新鮮な切り口を持っている
- 経験値やデータなどの情報が深い
などは新たな情報や価値観を提示することでユーザーの興味を惹きやすいでしょう。
また、独自性、オリジナル性なども扱うトピックやジャンルにより難しいことがあります。
その様な内容を扱う場合は、
- 比較分析や自分の考えや感想を提示する
- 網羅的にまとめてみる
- 閲覧性・利便性を高める
- シェアされるコンテンツ作り
- ソーシャルメディアの活用
- 被リンクの調査・リンク否認
- リンクのクリック数
- いいね
- リツイート
- リンク集からの被リンク
- コンテンツファームのようなサイトからの被リンク
- 相互リンク(やり方や場合による)
- ワードサラダや自動生成された被リンク
- スパムサイトやペナルティサイトからの被リンク
などの工夫を施してみるといいでしょう。
上記のような観点を持ってコンテンツを作成すれば質の高いものが作成できます。
被リンク対策を適切に実践する
被リンク対策は、サイト運用やコンテンツSEOを通してまず行うようにしましょう。
サイト運用やコンテンツ作成では、
などを行いましょう。
コンテンツがシェアされやすくする
コンテンツがシェアされやすくなるような工夫をしましょう。
コンテンツ内にソーシャルボタンを設置したり、シェアされた際のことを意識して興味を惹くタイトルや目を惹くアイキャッチを作成したりしましょう。
もちろん内容の質もしっかりと意識してユーザーに訴求できるようにしてください。
ひとつのシェアから大きく拡散することもありますので、積極的にシェアされるコンテンツ作りを行うことは重要です。
ソーシャルの反応と被リンク傾向は類似性がある
Twitterを例に出しますが、Twitterアナリティクスでツイートした内容のデータを見ることができます。
新規コンテンツを作成した際やユーザーの告知したいコンテンツをツイートすることでトラフィックの獲得やリンクの獲得に繋がります。
また、不特定多数に対しての告知ということもできます。
Twitterアナリティクスでエンゲージメント数が確認できます。
の数が確認できます。
いいねやリツイートは、コンテンツに対しての被リンク獲得の傾向と似ている点があります。
また、いいねやリツイートしてくれているユーザーは何らかしらのリンクを貼ってくれているかもしれませんしサイトのファンになってくれるかもしれません。
SNSでの反応で自信のコンテンツがどの程度、ユーザーに訴求できているかを測ることができます。
はてなブックマークは被リンク対策にもなる
はてなブックマークでブックマークされるとサーチコンソール上でもリンクとして認識されるため被リンク対策といえます。
ブックマークされるには、内容とユーザーへの訴求力が求められますので純粋にコンテンツの力が試されます。
また、Twitter経由ではてなブックマークを獲得する、その逆もあり連携して利用することで効果的に行えるでしょう。
被リンク調査とリンク否認
被リンク分析ツール(Ahrefs・Majestic・MOZ)やサイト管理ツールのSearch Console(サーチコンソール)を利用してサイトのメンテナンスのためにも被リンクの調査を行いましょう。
被リンクの傾向や増減を把握し、不適切なものがあればサーチコンソールでリンク否認をしましょう。
被リンク対策用のサテライトサイトを作るなら
実際に被リンク対策用のサテライトサイトが必要になる場合もありますし、サテライトサイトを作ることは無駄ではありません。
ですが、サテライトサイトもなるべく自分で作成するようにしたほうがいいでしょう。
SEO業者に投げてしまうと、粗悪なサテライトサイトからの被リンクを付与されてしまう可能性があるからです。
自身の大事なサイトの価値を高めるためにサテライトサイトを利用したいのであれば、サテライトサイト自体も大事に扱う必要があります。
サテライトサイトだから手を抜いてしまうと自分のメインサイトの価値も下げていることになってしまうからです。
リンク目的だけじゃなくユーザーにメリットのあるサイトを
自然な被リンクが集まるサイトやコンテンツを作成することが被リンク対策の基本であることは言いましたが、サテライトサイトの場合も同様です。
リンク用のサイトだから体裁だけ整えておけばいいという考え方は15年以上前の考え方です。
今でもそのようなハリボテのサテライトサイトで被リンク対策を売りにしているSEO業者もありますが、はっきり言って現在では通用しませんし無駄でしょう。
サテライトサイトを自分で作成するメリットは、ユーザーに向けたサイトを作成できるという点もあります。
価値が高いサイトを複数抱えておけば、被リンク対策にも利用できますし、もしもの時のリスク分散にもなります。
中古ドメインを利用して底上げ
メイン・サテライトを問わず、中古ドメインを利用することは効果的です。
ドメインパワーが中古ドメインにはあります。
ですが、ドメインパワーはサイトの内容次第で失われてしまうものです。
中古ドメインを利用すればドメインパワーが得られて持続するというものではないという点を考慮する必要があります。
確かに、中古ドメインを利用することで新規ドメインに比べて有利に働きますが、ドメインパワーはサイトの総合的な評価で決まります。
中古ドメインを利用する際もサイトの質をしっかりと保ち向上させる努力が必要です。
NGなサテライトサイトや被リンク対策の実例
サイト運用をしてきた経験から、SEO業者のサテライトサイトや被リンクに対する説明を聞いてきました。
これまでの経験を通して、NGなサテライトサイトや被リンク対策の例を紹介します。
よくSEO業者が言ってくる被リンクに関すること
サイト運用をしている、経験がある方ならわかると思いますが、サイトの順位などは何もしなくても10位前後は動きがあるときがあります。
ある運用していたサイトに、被リンク対策をしたいと言ってきたSEO業者が、
「現時点で30位にランクインしているのでリンクを2~3本貼れば15位前後にできます」
と言ってきたことがあります。
はっきり言って無根拠も甚だしいと感じました。
実際に、貼られた場合もあり順位は降下したのでリンクを剥がしたいと言ったときは、
「リンクを剥がすとより順位が降下する可能性があるから止めたほうがいい」
「3本のリンクで効果がなかったから倍の6本貼れば大丈夫」
など耳を疑うようなことを言われた経験があります。(即対策停止を依頼しリンク否認をしたら順位が向上しました)
相手も被リンクを売りにしている業者ですから、そう言ってくることもわからなくはないですが、リンクの数で順位が決定している以外に評価要素がないような言い方をしてくる業者の利用は控えたほうがいいでしょう。
たまたまタイミングが良く順位が上がれば成果だといい、動きがない場合や下降した場合は被リンクの数が足りないと言ってくるようなSEO業者は危険です。
NGなサテライトの最大の問題点、コンテンツが粗悪
SEO業者が用意した被リンクサテライトサイトを見たときに感じたことは、あからさまにサテライトサイト然としているという点です。
見た目もそうですが、特にコンテンツ、記事が酷かった記憶があります。
解約する前に、用意してあるコンテンツを見せてもらい、この中から利用したいものを選んでくださいという面倒な作業をしたことがあるのですが利用できるものはひとつもありませんでした。
この時の経験から、基本的にはコンテンツや記事は自分で作成したほうがいいなという考え方になり、Googleもコンテンツ重視に移行してきていたこともあり、サイトはそこそこうまくいきました。
逆になぜ、これほどひどい内容のコンテンツを用意できるのかと思いコンテンツの用意の仕方を質問してみたら、
「キーワードを3つ指定して文字数指定でオーダーしている記事です」
と言われました。
キーワードを3つほど指定したぐらいで、質があり効果的な内容の記事が用意できるとは思えません。
また、特に納品された記事に対しても内容の確認や修正作業を行っていなかったようです。
こちら側がしっかりとサービスの質を確認していなかったこともありますが、
「キーワードが含まれているから最低限のSEO要件は満たしている」
と言われた時は、唖然としました。
SEO業者は大量のサテライトサイトを抱えている場合があるので、このように質が低いものばかりの業者も存在します。
失敗した経験から、やはりサテライトサイトもまずは自分でしっかり作成することをオススメします!
NGな被リンクはコレだ
粗末なサテライトサイトからの、被リンクはもちろんですが下記に当てはまるリンクもNG要素が強いので注意しましょう。
これらは中古ドメインの被リンク調査の際も意識することですが、簡単に言ってしまえば価値のないサイト、意味がない被リンクはマイナスになるということです。
被リンクはメインサイトの評価の一部になると考えたら、これらのようなサイトからの被リンクは必要ないですし勘弁してもらいたいと感じるでしょう。
日ごろから、被リンクの調査をしてリンク否認などを行いメンテナンスを心掛けましょう。
また、効果的で価値のある自然リンクの獲得や自演の場合も価値があるサイトからの被リンクになるようにしっかりと行いましょう。
被リンク対策に関して思うこと
量から質に変わったことにより、逆に被リンク対策はシンプルになっているのでは?と感じています。
コンテンツSEOが当たり前になってきているので、コンテンツSEOを成功させられれば被リンクSEOも自然とうまくいくような気がします。
自然リンクが最も有効な被リンクとは言えますが、確かに自演リンクも必要な場合があります。
どのような自演リンクが有効になるのかは、わかって頂けたと思います。
中古ドメインを利用した場合も、メインサイトでもサテライトサイトでもコンテンツSEOの考え方を持った上で被リンク対策やサイト運用を行えば、大きな失敗は生じないのではないでしょうか。