Googleが掲げる10の事実からSEO対策を考える
投稿日:2017/01/26 (更新日:)
検索エンジンでの上位表示を目指しているならば、Googleのアルゴリズムのアップデートを気にしている方は多いと思います。
しかし、どのようなSEOの手法が効果的であるのかを考える前に、Googleがどのような考え方や理念で検索結果、検索順位を決めているのかを知ることも重要です。
Googleが掲げる10の事実というものがあります。
SEOに関して明言しているものではありませんが、Googleの考えを垣間見ることができます。
Googleが、なぜそのサイトを上位に表示させるのか、その理由を知ることで本当に効果のあるSEO対策が見えてくるはずです。
まずは、Googleが掲げる10の事実を知ろう
Googleでは、企業理念として「Googleが掲げる10の事実」をサイトでも公開しています。
SEOに関して言及しているわけではありませんが、Googleの考え方の根源に繋がるため知っておいて損はないでしょう。
また、SEO対策やサイト運用の在り方に置き換えて考えることもできる内容になっていますので抜粋して紹介します。
引用元:https://www.google.com/about/philosophy.html?hl=ja
1.ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
ユーザーの利便性を第一に考え、金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。
2.1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
ユーザーが生活のあらゆる面において、さまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。
3.遅いより速いほうがいい
必要とする情報を、ウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。
4.ウェブ上の民主主義は機能します
ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトがほかのページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
5.情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
携帯端末からGoogle検索にさまざまな方法でアクセスできるだけでなく、携帯端末をさまざまな用途に使えるようになりました。
6.悪事を働かなくてもお金は稼げる
検索結果ページには関連性のない広告の掲載は認めない、ポップアップ広告は許可しない、スポンサーによる広告リンクであることを必ず明記しているなど、広告についての基本理念を掲げています。
7.世の中にはまだまだ情報があふれている
HTMLページ以外の、簡単には検索できない情報に目を向け、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能にも取り組んでいます。
8.情報のニーズはすべての国境を越える
全世界のユーザーに、すべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。
9.スーツがなくても真剣に仕事はできる
Googleの社員たちは、さまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。
10.「すばらしい」では足りない
全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。
事実であるということがポイント
Googleは、理念や理想を10項目にまとめたわけではなく客観的な事実であるとしています。
ですから、この事実を前提として成り立っていると考えることができます。
また、これらの事実はGoogleからの我々に対するメッセージ、アドバイスとして捉えることもできます。
10の事実を基にサイト運営やSEO対策について、考えてみましょう。
10の事実を自分なりに考えてみる
「Googleが掲げる10の事実」の中から、特にサイト運営やSEOに関わるものや置き換えて今までの対策などを考えてみましょう。
直接、SEO対策やサイト運営に関係なく遠回りだと思われるかもしれませんが、SEOを行う上でGoogleを理解しておくことは重要です。
ウェブマスター向けの品質に関するガイドラインなども提供しているGoogleですが、我々にアドバイスを与えてくれています。
良いものを正しくユーザーに提供することこそがGoogleの検索結果に対する考えです。
その考えに近づけるように、SEOやサイト運営を行いましょう。
今までのSEO対策やサイト運営を見直してみよう
検索順位を上げたいがためのSEOやサイト運営になっていなかったのかを省みる必要があります。
SEOは難しいもので、たくさんのSEO対策を施したからといって必ずしも順位や成果が好転するものではありません。
10の事実から正しいSEOやサイト運営の姿勢とは何か考えてみましょう。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる
サイトを運営するにあたって、最も重要な要素となるポイントだと思います。
Googleの理念に照らせば、ユーザーにとって有益であるものが上位表示されることになります。
小手先のSEO対策ではなく、本当にユーザーにとって役立つ情報が提供されているか見直す必要があるかもしれません。
ユーザーに焦点を絞る、ということを忘れてしまって検索エンジンに対してのSEOやサイト運営になっていなかったかも注意が必要です。
1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番
サイトの内容やSEO対策が、深いものになっているかということが重要です。
ネット上の情報や流行に振り回されて、あれもこれもと手を出して、中途半端になっているということはないでしょうか。
しっかりと物事を突き詰めていくことで独自性や専門性も高まり、ユーザーから選ばれ、Googleからも評価される価値の高いサイトになるのです。
遅いより速いほうがいい
あらゆる面でスピードは重要です。
サイトの特性や扱ってる分野により異なるでしょうが、ユーザーへの対応では遅いよりは速いほうが良いのは共通して言えることでしょう。
また、サイトが常時されるまでに時間がかかったり動作が重いなどのユーザビリティの悪いサイトでは高い評価は得られないでしょう。
ウェブ上の民主主義は機能します
ページ間のリンクを「投票」と解釈していますので、以前ほどではないでしょうが、被リンク(バックリンク)の多い人気サイトは評価されます。
バックリンクが現在も検索順位の決定の要因であることが伺えます。
ただし、どのサイトからリンクされているのかも分析されており、その精度も(ペンギンアップデートなどにより)向上しています。
自作自演のリンクや購入したリンクが高く評価されることは以前ほどなく、厳しいでしょう。
価値のある質の高い被リンクを得ることが重要です。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
サイトがスマホやタブレットでもストレスなく見られるように、Googleのモバイルフレンドリーに対応することが今後ますます重要になっていくでしょう。
自分のサイトを分析しモバイルからのアクセスが多い場合は、何らかの対応が必要になると思います。
多くの端末や媒体からユーザーを獲得し支持を得ることはSEO的にも非常に有用です。
悪事を働かなくてもお金は稼げる
Googleは、アンフェアな方法を認めていません。
SEOスパムやブラックハットSEOは、ペナルティを受ける可能性やリスクが多分にあります。
そのようなリスクの高い方法や、ズルをしないでも真っ当にサイトを運営していけば、成果や順位は自然とついてくるということができるでしょう。
世の中にはまだまだ情報があふれている
現状に満足してはいけないという姿勢が問われている気がします。
また、世の中の情報量の多さに新たな市場やニーズを開拓できる可能性があるという反面、同時にライバルも多く入れ替わりが激しいと考えることもできます。
サイト運営やSEOに関しましても、新しいものを提示し続けることが重要かもしれません。
情報のニーズはすべての国境を越える
国内だけの需要だけでなく、海外からの需要を考えることも必要かもしれません。
英語に対応したサイトにするだけでアクセス数が飛躍的に伸びる可能性もあるかもしれません。
新たなユーザー獲得を目指していく姿勢は重要です。
スーツがなくても真剣に仕事はできる
これは、いろいろな解釈ができると思いますが、本当にその通りですよね。
固定概念や漠然としたイメージに引きずられていては、新しい考え方は生み出すのは難しいでしょう。
型にはまらない、発想や行動が時には必要になるかもしれません。
「すばらしい」では足りない
この姿勢がないと、発展は望めないのかもしれませんね。
または、すばらしいことは大前提でその先をどうするのかということを考える必要があるのかもしれません。
アプローチする方角を見失わない
Googleが何を重視し、どのような姿勢を推奨しているかの少しはご理解いただけたと思います。
個人的な解釈も含んでいますので、すべてが正しいとは私自身も思いません。
ですが、自分なりの答えを持ってSEOやサイト運営を行うことが重要だと思います。
ただ闇雲にやっていては、何が正しくて効果が出たかを測ることはできないでしょう。
最終的にはユーザーが決めることになる
ブラックハットSEOや、たまたま行ったSEO対策が効果を生んで上位表示が実現されたとしても、ユーザーが良いと思わなければ長く続きません。
見かけだけ順位が良かったとしても実がなければ、意味はなく成果とは言えないからです。
目的を見失わない
本来SEOは検索順位を上げることが目的ではありません。
ユーザーが良いと思うサイトを作成運用し、適切な対策を施し、成果を上げ続けられるようにすることです。
ですので、小手先のSEO対策に走るのではなく、ユーザーのことを考えてサイトの内容を充実させるのが、最も効果的なSEO対策といえます。
また、ユーザーのためになるものを作り運用している前提でSEOに臨まなければならないでしょう。
自分自身で胸を張って良いと思えるサイトやコンテンツを提供し続けて、はじめてSEOのことを考えるべきなのかもしれません。
中古ドメイン利用後も意識すべき
中古ドメインを利用してSEO効果を上げていたとしても、これまでのことを意識してサイト運用していくべきでしょう。
ユーザーにも検索エンジンにも評価されないサイトのままでは、中古ドメインを利用しても効果は出ないからです。
質の高い中古ドメインをより活かすためにもしっかりとしたサイト運用やSEO対策を心掛けましょう。